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「今日からは・・・大鼠」


演:松本まりか


概要編集

服部半蔵配下の忍びの集団「服部党」の一人。本名は不明で、半蔵と初めて対面し名を尋ねられた際にも、記事冒頭に示した言を返したのみである。

同じく服部党に属し、駿府にて命を落とした「大鼠」の娘であり、彼に代わって忍びたちを束ねる役割を担う。どんな場所にも忍び込み、様々な姿に素早く扮してはそれを演じきるなど、父に負けず劣らずの忍びとしての実力の持ち主でもある。


作中での初出は第6回「続・瀬名奪還作戦」。存在自体は前話の時点で既に言及されており、駿府での瀬名たちの奪還作戦に失敗した際、半蔵は自分をかばって深手を負った大鼠から妻子のことを託されている。

その後、三河に帰還した半蔵は本多正信と共に名誉挽回を期して、上ノ郷城攻めに乗じての鵜殿長照父子の生け捕り策を具申、主君である松平元康からも作戦実行を命じられるのだが、その際に新たに半蔵が召集した面々の中にいたのが、他ならぬ大鼠の娘であった。

半蔵と初めて対面した際にも、彼が手こずっていた投げ苦無をことなげもなくこなしてみせるなどその実力の片鱗を示した女大鼠であるが、上ノ郷城攻めに際しても当初は遊女に扮して油断を誘い、見張りの兵たちを瞬く間に始末したかと思えばすぐさま武者姿へと転じて仲間たちとともに城内へ忍び込み、城外で骸になりきっていた忍びたちに合図を送って侵入を手引きするなど、鮮やかな仕事ぶりを発揮。

その後の城兵たちとの戦闘においても、主である半蔵を守りつつ父の仇でもある長照と対峙。甲賀衆の乱入もあって長照の生け捕りには失敗するものの、今わの際の彼の目線からその息子たち(氏長氏次)が屋根裏に潜んでいることを看破し、彼らを無事捕らえるのに一役買っている。


備考編集

演者の松本は、大河ドラマには2000年放送の『葵徳川三代』にて、幼少期の千姫を演じて以来23年ぶりの出演となるが、同作には本作で半蔵を演じる山田孝之も、竹千代(徳川家光)役として出演しており、両名とも2度目の大河出演にして再共演を果たす格好となった。ちなみに『葵徳川三代』と同時期には、ドラマ『六番目の小夜子』でもやはり共演経験を持っている。なお『六番目の小夜子』で主演を務めた鈴木杏も『どうする家康』に常高院(千姫や家光の伯母)役で出演している(ただし『どうする』では松本や山田がクランクアップ後に登場したため両者と同画面での再共演はならなかった)。


関連タグ編集

どうする家康

葵徳川三代:この作品での松本と山田は姉弟。


善児トウ:いずれも『鎌倉殿の13人』の登場人物たち。演者は梶原善山本千尋。作中での立ち位置、大鼠と女大鼠の関係にこの二人を思い起こされた武衛たちもそれなりにいた模様


真田太平記』:1985年NHK大型時代劇。徳川家康・と真田昌幸幸村親子の争いに、徳川と真田に仕える忍びたちの暗闘も描いた作品として知られる…が、徳川方ではなく真田方が主人公であるため、徳川方の忍びは悪役として描かれている。

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