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六番目の小夜子

ろくばんめのさよこ

恩田陸の小説とそれを原作として製作されたテレビドラマ。
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概要

1992年に発表。
ストーリーは、とある高校都市伝説のように伝わる「サヨコゲーム」を巡るミステリーホラー作品となっている。

2000年に現在のEテレの「NHKドラマ愛の詩」にて、全12回のドラマ版が放送。
こちらは舞台が中学校となり、原作のストーリーの基本部分を残しながらも重要登場人物の設定や展開が大きく異なるなどアレンジがされている。
設定は架空の自治体であるが撮影は千葉県木更津市を中心に行われ、現在もロケ地となった中学校校舎などの風景が残っている。

あらすじ

とある地方の高校(中学校)。
そこでは十数年間にわたり奇妙なゲームが受け継がれていた。
3年に一度、在学生の一人が正体不明の誰かによって「サヨコ」というポジションに任命されて、卒業までに与えられた指令を遂行するというものであった。
今年は6番目のサヨコが登場するという時期に、津村沙世子という謎の多い転校生が現れる………。

主な登場人物

小説版の主人公
写真部所属の3年生男子で、校内どころか全国模試でも上位に入る秀才。
兄と姉がそれぞれ三番目のサヨコと専用の鍵を渡すだけのサヨコを経験しており、以前からサヨコ伝説に関する知識を持っていた。
元々サヨコに選ばれたいと思ってもいなかったので、それに選ばれていた加藤の入院で鍵を渡されてからもしばらくは傍観気味であったが、次第に校内の怪事件やサヨコ伝説の調査に積極的になる。

ドラマ版では準主人公となっており、以下のような相違点のある設定となっている。

  • 心臓手術による休学によって中学2年生で留年している。
  • 両親が離婚しており、父親がペット探偵で同居する母親が花屋
  • 兄弟は1つ下の弟由紀夫のみ。
  • 元々六番目のサヨコとして鍵を送られていたが、幼なじみで兄妹のような間柄の玲に譲る。

ドラマ版の主人公であるオリジナルキャラクター
女子バスケ部所属で、両親と小学生の弟がいる。
明るくサバサバしているが、他人に自慢できたり打ち込んでいる分野がない事を気にしており、以前から興味のあったサヨコとしての活動に熱心になっていく。
「もう一人の六番目のサヨコ」を名乗る転校生の沙世子と競い合うが、次第に絆を深めていく。

秋達のクラスに転入してきた謎の転校生。
男女関係なく誰とでも対等に接し、文武両道の美少女である。
校庭の外れにある慰霊碑に名前が残る十数年前に事故死した女生徒と同姓同名。

ドラマ版では父親の海外赴任をきっかけに祖母のゆりえの家に預けられる形で、兵庫県神戸市にある名門私立校から転入。
こちらでは繊細で陰のある印象が強く描かれており、多くの生徒からサヨコ伝説との関係を疑われる事になる。

秋のクラスメート。
6番目のサヨコに選ばれるが沙世子と競い合おうとし、途中で心臓発作で入院する事になったため秋に鍵を託す。

ドラマ版では蕎麦屋の息子。
勉強熱心であるが自分を追い込みがちで、プレッシャーのあまり心にもない皮肉を吐いてしまう事が多い。
玲と沙世子が「6番目のサヨコ」である事を偶然知ってしまい、沙世子から口外しないよう頼まれるがその時の気迫も相まってショック状態となり喘息の発作で入院してしまう。

転校してきた沙世子とすぐに仲良くなる。

ドラマ版では学級委員長で女子バスケ部所属。
玲の親友で、明るい性格であるがサヨコ伝説に関しては異常とも言えるほど執着している。

秋とは小学校より付き合いのあるクラスメート。

ドラマ版では秋の1つ下のとなっており、名字は同居する父方のものである。
男子バスケ部所属で、溝口とは小学校からの友人同士。

  • 沢木容子
小説版のみに登場する女子バスケ部員で、雅子と共に沙世子と親しくなる。

ドラマ版では秋の元クラスメートである親友。
放送部と新聞部に所属しており、文化祭実行委員長を務める。
以前からサヨコ伝説に関心があり、秋の調査にも協力する。

秋のクラスメイトで、柔道部主将を務める料亭の跡取り息子。

ドラマ版では写真部とは同室の手芸部所属。
オネエ口調でミーハーな性格が描かれた。

秋に想いを寄せる女子生徒。

ドラマ版では玲達のクラスの担当となった教育実習生として登場。
同校の卒業生であり、在学時に「4番目のサヨコ」に選ばれるも任務を放棄して自ら正体を公表している。

秋たちの担任で、10年以上も同高校に勤務している。

ドラマ版では理科教師で、女子バスケ部の顧問。
15年前に同中学を卒業した卒業生でもあり、玲や秋達からは慕われている。

ここより先ドラマ版のネタバレ注意










まず現在の津村沙世子は、12年前に交通事故で死んだ2番目のサヨコとされる生徒とは同姓同名の別人物であった。

サヨコゲームは15年以上よりも前から続けられており、考案者は明確に言及はされなかったが当時の教職員であった現在の沙世子の祖母のゆりえ。
そして1番目のサヨコはその教え子であった黒川先生であった。
その後黒川先生はおそらくゆりえからの助言もあって、卒業時や、教育実習生と教師として母校に赴いた際に2番目以降のサヨコとなった生徒に鍵と指令書、演劇の台本を送り続ける。
6番目のサヨコとして当初秋にのみ鍵や司令書などを送るつもりであったが、ゆりえの要望で転入する孫の沙世子にも2個目の鍵と指令書、そしてサヨコ伝説の説明文と台本を送った。
物語の終盤でOBからの話や卒業アルバムなどでの調査によって秋に黒幕である事を気付かれ、学校全体にも露見する。
しかし黒川先生は、「自分は2番目以降のサヨコ達が卒業するまでの成長過程を見守ってきただけで、今年の6番目のサヨコに関する一連の怪事件には全く介入しておらず自分も当惑している」と打ち明けた。

怪事件のうち玲と沙世子達を最後まで妨害していたのは雅子であった。
そのきっかけは彼女の歳の離れた兄が「3番目のサヨコ」であった事に関係しており、黒川先生からも「普段は気弱で大人しかったが、優等生や自信家であった4番目と5番目のサヨコよりも熱心に最後まで任務を全うした」と評価されるほどの働きを見せて、その後浪人してまで夢である獣医を目指すなど大きく自信とやる気のある人物に成長していた。
そんな兄の背中を見ていた雅子は「6番目のサヨコ」に選ばれる事を夢見ていたが叶わず、その活動を見守るつもりでいた。
しかし早くからその正体として目をつけていた沙世子と「サヨコ」のイメージを守るために奇行に走り始め、偶然重なった体育館での設備不良や突風による事故を「サヨコ」の祟りと確信して暴走に至ったのであった。

最終的に校内の火災事故を経て一連の登場人物達は団結と和解をし、海外に住む両親の元へ帰るためにまた転校する事になった沙世子を玲は熱く送り出したのであった。

関連項目

恩田陸
小説 ドラマ NHK
ミステリー ホラー ジュブナイル

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