姿なき挑戦者!?
すがたなきちょうせんしゃ
『ケロロ軍曹』の小説シリーズ「小説侵略!ケロロ軍曹」の第二作目。
前作「愛爆発!地球消滅5秒前!!」に続く完全小説オリジナルストーリー。
発売日は2006年2月25日。著者は前作とは違い伊豆平成氏。
本作は前作のような短編集形式ではなく、完全長編小説となっており、前作が概ねギャグ重視だったのに対し、本作はギャグとシリアスが混じった本格ミステリーに焦点を当てている。
基本的なあらすじは江戸川乱歩の小説「少年探偵シリーズ」が元となっている（実際、作中でも「今回の事件がそれに似ている」と冬樹が発言している他、あとがきにも著者自身が「これを真似している」と言及している）が、当然そのまま同じストーリーになっているというわけではなく、ケロロが怪盗800面相出現の際にそれに便乗して面白要素（それぞれにニックネームを付ける・探偵の七つ道具を発明する等）だけを真似したという設定で物語が進んでいく。
ちなみに本編で本格的なミステリーエピソードが制作されたのはアニメ第54話である「冬樹 名探偵は僕? であります」やアニメ第83話「～温泉混浴露天風呂殺人事件～(以下略)」などアニメオリジナルが圧倒的に多いが、原作のみと考えた場合は実は初。そのため冬樹の名探偵設定も今まで原作の方に反映されていたのか不明だったが、今作で明確に反映されたことになる。
なお平成氏曰く、裏表紙に描かれている『冬樹が受話器のようなものを耳に当てているイラスト（後ろには恐らく怪盗800面相と思われるであろう影）』も「とあるパロディである」とのことだが、何なのかは直接的に説明はしておらず、本人曰く「みなさんが探偵になって考えてみてください」とのこと。
夏美のアイスを"盗み食いした"というヌレギヌを着せられてしまったケロロは、真犯人を見つけ出すべく『ケロロ少年少女探偵団』を結成。ところが捜査を開始しようとした探偵団に、謎の怪盗800面相から「東京タワーはいただくよ」という挑戦状が舞い込んだ！
ケロロたちは東京タワーを守れるのか!?そして真犯人は……誰!?
愛爆発!地球消滅5秒前!!、たぶん伝説へ…同じく小説オリジナルストーリー
ウルトラセブン…第一話のサブタイトルが「姿なき挑戦者」である。関係があるのかは不明。
