概要
『ケロロ軍曹』の小説シリーズ「小説侵略!ケロロ軍曹」の記念すべき第一作目。
発売日は2006年1月23日。著者はあすか正太氏。
内容はいわゆる短編集形式となっており、表題になっている「愛爆発!地球消滅5秒前!!」の他に「走れメロス……じゃないケロロ!友情のために!!」「ブチギレ ドロロ!!」「愛は地球を侵略する!」の計4本が本作に収録されている。
ストーリー内容は完全ギャグに走ったものから感動ものまでさまざまだが、内容のところどころに他作品のパロディやオマージュ要素が多く見られる。また表題エピソード以外のストーリーではノベライズオリジナルのキャラが登場する。
あらすじ(表題)
クルル曹長が作ったホレ薬チューチュードレイン。タママはケロロに、桃華は冬樹に、そしてギロロは夏美に、なんとかそれを飲ませようと大混戦。ところが薬をかぶってしまったケロロの瞳に映ったのは……!?
登場人物
ケロロ小隊
ケロロ小隊を取り巻く人々
オリジナルキャラクター
余談
著者であるあすか正太氏曰く、前々からケロロ軍曹をノベライズ化したかったらしく、本作を担当することになったちょうど五年前、角川書店から「スニーカー文庫で小説を書いてみませんか?」と言われた際に「ノベライズするなら、この作品を書きたい」としてリクエストした作品が『ケロロ軍曹』だったとのこと。
もちろんこの頃はまだ駆け出しの無名小説家であったため、ケロロ軍曹ノベライズ化の実現も夢のまた夢だった。なおその時ケロロの代わりにオリジナルとして提出した小説作品こそ、後の彼のデビュー作となる『総理大臣のえる!』である(ちなみにそのデビューである作品『総理大臣のえる!彼女がもってる核ボタン』の発売日は2001年7月。つまり提出から出版までに約6ヵ月かかったことになる)。
本人にとってこの作品は5年越しに叶ったノベライズであり、本人曰く「例えるなら『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソン監督が、若いころからの夢だった『キングコング』を手がけるようなもの」らしい。