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「天命之謂性,率性之謂道;

天道歸一,斷極懸橋。」

概要編集

称号:柳飄絮(りゅうひょうじょ)


霹靂布袋戲」の登場人物。

霹靂奇象」の主要人物の一人。


斷極懸橋(だんきょくけんきょう)の主。勝手気ままな性格で、ルールに縛られることを嫌う。飄々としていて、行動が読めない。昭穆尊に目をつけ、あちこち公法庭に難癖をつける。


正体は「玄宗」の裏切り者の一人「紫荊衣(しけいい)」。己の利益と名誉のために、手段を選ばない野心家。


プロフィール編集

性別
身分斷極懸橋の主、玄宗四奇の「紫荊衣」
初登場霹靂奇象 第12集
退場霹靂謎城 第9集
出身道境
根拠地斷極懸橋
友人昭穆尊、臥龍行、燕歸人、莎羅曼
組織玄宗
同修金鎏影赭杉軍墨塵音(四奇)
武器雲天極刃

人物編集

武林にある斷極懸橋の主。羽扇を持ち、全身の装いが藍色を基調としている。昭穆尊とは昔からの付き合いだが、仲が悪く、あちこち昭穆尊と対立した。その正体は道教組織「玄宗」の裏切り者の一人・紫荊衣で、ケチで気が小さい道士だった。玄宗四奇の第三位として道術に優れ、当時「金鎏影」と名乗る昭穆尊とも友人だった。


かつて玄宗異度魔界と交戦する際に、金鎏影と共に玄宗を裏切る。これにより、玄宗が多くの犠牲が生じ、宗主も死亡した。一門は異度魔界とともに封印される。制裁を避けるため、苦境に逃げ込み、以降は「尹秋君」と名乗る。


昭穆尊」と名前を変えた金鎏影と共に、武林で清らかな聖地・六極天橋を設立した。しかし五大神器を巡って、昭穆尊と決裂。対立する形で斷極懸橋を創設した。以降は昭穆尊と犬猿の仲になり、彼に煽ったり、難癖をつけたりするようになる。


武林での立場は正邪がはっきりせず、表では燕歸人に助力する一方、昭穆尊が設立した公法庭と対立した。その裏では、己の利益を求める野心が秘めていた。昭穆尊と共謀して、異度魔界の断層を接続することや、計略で談無慾素還真らを殺す悪事を働いた。天変地異が起きた際には、「風水禁地」の陣を設置して、中原正道の戦力を削った。


莎羅曼とは苦境に入る前に出会った友人であり、彼女が所属する「詭齡長生殿」の再興に協力。昭穆尊の正体が六絃之首蒼に暴かれた後は、「玄宗の裏切り者」の正体を隠し続ける。だが、一頁書が化身した偽問天敵の計略により、二人は完全に決裂した。最後は手負いの状態で、昭穆尊と交戦して死亡。死ぬ直前に、武器の雲天極刃で斷極懸橋を破壊した。


その遺体と魂魄は墨塵音に持ち帰られ、「霹靂神州」では墨塵音が異度魔界と対抗する際に、魂のみ登場する。


余談編集

デザインを担当した脚本家・隽尚氏によると、当時設定した名前は「秋過君尹」で、性別も女性の予定だった。霹靂月刊第135期では、尹秋君のキャラデザインについて記載されている。


当時の隽尚は『源氏物語』に夢中で、登場人物の冷泉帝秋好中宮が特に印象に残っている。そのため、昭穆尊と尹秋君をデザインした際は、二人の名前がそれをモチーフに「冷泉少」「秋過君尹」と設定した。「冷泉少」は領主としての威厳に欠けるため、提出前に「昭穆尊」と名称を変更。「秋過君尹」の名前は原稿そのまま提出したが、編集者のミスで「尹秋君」に誤記し、勘違いで名前が定着された。


本来は女性の設定だった尹秋君だが、人形を選ぶ際に、全身が藍色にデザインされたある男性人形に注目した。それは本来、翳流の軍師・寰宇奇藏の没デザインである。とげとげしい藍色の装飾に、眉間を寄せたしかめ面は、辛辣な言葉を放つ尹秋君の性格にぴったりだった。そのため、尹秋君の性別を急遽男性に変更して、現在の姿になったとされる。


関連タグ編集

霹靂布袋戲 玄宗


玄宗四奇


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