演:希志真ロイ
概要
仮面ライダーゼロワンに登場したキャラクター。第21話と第22話に登場。
AI搭載型ウェアラブルデバイスであるザイアスペックを使用して裁判を行っている検事。
作中中盤に行われた「お仕事五番勝負」において、第三戦の裁判対決にて、飛電インテリジェンスの用意した弁護士ビンゴに相対する存在として、天津垓に協力する。
その一方で、ザイアスペックには懐疑的な視点も持っており、今までに登場したザイアスペックユーザーとは違い、過度な信頼を寄せているわけではなく、また最初から「お仕事5番勝負」の勝敗には興味はなく、あくまで真実を求めているスタイルの検事である。
活躍
第21話「異議あり!ソノ裁判」
結婚詐欺の容疑を掛けられた榊遊人を被告として、彼の有罪を主張する検事として登場する。
市森は榊が海老井千春に送った大金を振り込ませるショートメッセージなどがあると提示し、彼の有罪を主張する。
一方、嘘を見抜く機能を持つ弁護士ビンゴは、榊が嘘を言っていないことを見抜いたことで彼の無実を確信。裁判では彼のアリバイを証明するために榊が犯行を行った時間帯に腹筋崩壊太郎のライブを見に行っていたこと、その証拠として彼の腹筋のパーツを提示するが、市森直人は携帯の発信履歴を理由にそれを否定。
しかしビンゴは、それを何者かが遠隔操作した可能性があると主張して、この回の裁判は終了し、その後、ザイアスペックを紛失したことで、新たなザイアスペックを購入するべく天津に接触する。
裁判の後、ダイナマイティングライオンレイダーがビンゴと或人たちを襲撃し、市森が紛失したと言うザイアスペックが現場に残されていたことから、市森がレイダーの正体と考えられ、或人・ビンゴらに直談判されるが、彼は本当に紛失しただけ、嘘はついていなかった。
第22話「ソレでもカレはやってない」
最終弁論の日。裁判は市森が有利のまま進んでいくが、ビンゴの誘導尋問すれすれの時間稼ぎにあいながらも判決直前まで行くが、不破が持つデバイスから送信された容疑者の映像データをビンゴが分析し、その人物――刑事の鳴沢益治こそ、虚偽の罪状で榊を陥れた真犯人と突き止める。
その後、不破が鳴沢を法廷まで連れてきたことと市森が検事としての正義感から裁判のやり直しを認めたことで榊の有罪は覆される。
真実が明らかになった事で市森は或人に「危うく冤罪を生んでしまうところでした」「ヒューマギアは非常に優秀なようだ」とビンゴの優秀さを認めた。
評価
今までザイアスペックを使用してきたユーザーは、基本的にはザイアスペックの能力に頼り切っていたことで、ヒューマギアが予想を超えた働きを見せた時には卑劣な手段によってヒューマギアを陥れることをいとわなかったのに対して、あくまでも自分の信念と職務の元、ザイアスペックによって提示された証拠を元に裁判を進めていた。
また、ヒューマギアによって真犯人が提示された際には、自身の敗北を認めて潔く引き下がっており、法廷の本来の仕事である「真実を明らかにし、正しく罪を裁く」という事を全うした真っ当な人間。
第21話・第22話の両話では、不破とビンゴというAIロボットと人間の協力が描かれたが、彼もまた、ヒューマギア・ザイアスペック双方のAIを正しく利用している人間と言え、ザイアスペックの本来の使用用途を体現した人間とも言える。