概要
同人サークル『瞬殺サレ道?』による同人シューティングシリーズ「西方Project」の第3弾。
コミックマーケットC67(2004年の冬コミ)で配布された最初のバージョンではシリアスなストーリーであったが、C74(2008年の夏コミ)のバージョンではコミカルな展開に改変されている。
基本的なストーリーは変わらないが、ゲーム部分でも道中の敵などに変更が加えられている。
(特に3面は道中もボスの機体も完全に別モノになっている。)
Ver.3.00以降の最新版では、EASYとNOMALのストーリーがC67版をベースとしたシリアス展開、HARDとLUNATICがC74版を上回るギャグ展開になっている。
『瞬殺サレ道?』のぽんち氏は、これらを「シリアス版」および「ヘンテコ版」と呼んでいる。
ストーリー
パワープラント・RedStorm
火星探索において、局所的・短時間に発生する嵐の中心部で発見された
鉱石を用いて行うエネルギー発生装置。
鉱石自体を地球に持ち込もうとすると何故か制御が失敗するため
火星にて応用しやすいエネルギーに変換、地表に転送している。
現在はまだ試験段階。
クリーンで効率的な新エネルギーの開発。
技術が進めば、その技術を最高に活かすためにとより高いエネルギーを欲する。
かつて、技術面において高い評価を得た発明家・エーリッヒの名はRedStormの発見によって
さらに高みを見いだしたかのように…思えた。
半年間、安定を見せていたRedStorm計画。
しかしある日、何の前触れもなく暴走を始めた。
RedStormの暴走は、RedStormを用いた全ての機械を暴走させる結果となった
…ただの一つの例外を除いて。
「VIVIT-r、待機状態を解除。システム、異常なし。
…はい、ご主人様。私は問題なしですよ。今度は何の御用ですか?
…はい、了解しました。直ちに向かいます。」
一方、RedStormの暴走が起こってから、巫女の比良乃は叫び声が聞こえるようになった。
「た す け て………!」
「…火星に囚われているようね。眠らせてあげないと…。
RedStormの暴走と関係があるかもしれない。
エーリッヒ博士に会いに行きましょう。」
そして、物語の始まりの地へ。
S.E(Special Equipment)
C67版のみボスの使用するS.E(弾幕)に名称が表示されている。
自機が使用する特大攻撃(いわゆるボム)も、こちらの名称で統一されている。
(しかし、使用回数を増やすアイテムには「B」と表示されている。)
自機
VIVIT-r
主人公その1。メイド型の汎用アンドロイド。
RedStorm暴走の影響を唯一受けなかったことから事件の原因と疑われる。
ヘンテコ版では「へっぽこ性悪メイド」になる。
ワイドメイド | 広範囲をサポートするワイドショットが使いやすい。S.E(ボム)は左右キーで進行方向制御が可能。 |
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レーザーメイド | レーザーは敵によっては貫通可能。大きな敵、堅そうな敵は貫通不可。S.E(ボム)中は移動速度が大幅に低下。 |
ギョク
まぁるい。どこかでみたことあるフォルム。
C74版から意思を持つようになったが、セリフは3面ボス戦における「ひらのん、後ろから来るぞ!」の一言だけであった。
最新版では「2人目の主人公」あつかいとなり、シリアス版でもヘンテコ版でもめちゃめちゃ喋る。(比良乃はシモベに降格した。)
桜崎比良乃
まるっこいギョクのシモベ。巫女さん。
霊の声が聞こえることから事件の原因を把握しており、解決のため火星に向かう。
ツンデレテンプレ準拠。弓と炎を使い手。
弓巫女 | 中央集中の矢は攻撃力が高めだが、小型敵へのダメージ効率が少々悪い。S.E(ボム)の乱射札は、威力はきわめて低いが画面上ほぼ全ての敵弾を消滅させられる。 |
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炎巫女 | 近接特化型の機体. 少々扱いが難しい。SHIFTキーで高速移動になる。オートモードは円内の的をロック。1体のみロックしたときは強力な攻撃となる。S.E(ボム)は敵弾消しの範囲が広く、緊急回避に使える。 |
本編ボスキャラ
1面ボス:エーリッヒ
カクタスカンパニーの会長。VIVIT-rを製作したご主人様。
RedStorm暴走の原因がVIVIT-rにあると判断し、破壊を決意する。
戦闘後はVIVIT-rの意志を尊重し、彼女をサポートする。
比良乃も火星に行く協力を得るため責任者のエーリッヒを訪ねるが、VIVIT-rを破壊しに来たとエーリッヒに勘違いされ交戦になる。
2面ボス:桐島雄太
ラグナスの命令で自機を足止めにくる少年兵士。
結構しぶとい。根に持つタイプ。
2面中ボス、5面中ボスを兼任しており、更には5面ボスと「合体」する。
3面ボス:トリア、イリア、フェリア
宇宙港でワープゲートを閉鎖している傭兵姉妹。
髪の色がRGBに対応しているが順番は異なる。
緑(トリア):長女(秘書)
赤(イリア):次女(オペレーター)
青(フェリア):三女
ヘンテコ版ではイリアがエセ外人のような喋り方になり、フェリアにいたっては「イカイカ、ゲソゲソ」などと言い出す始末。(イカロスの出現を予言したセリフだったらしい。)
4面ボス:VIVIT-r or 桜崎比良乃
4面はワープゲートの暴走で飛ばされた異空間が舞台。
2人の自機はここで初の対面を果たし、それぞれ相手が4面のボスとなる。
異空間を脱出後はエンディングまで自機に同行する。
5面ボス:ラグナス
カクタスカンパニーの社長。
姉を守るため、RedStorm暴走の原因を隠ぺいしていた。
艦隊を引き連れ、宇宙空間(火星航路)で自機を待ち構える。
6面ボス:ユイティア
11年前、宇宙船の事故で死亡し火星をさまよっていた幽霊。
RedStormに取り込まれ今回の暴走を引き起こした。
残念なことに、ラグナスの姉。
Extraステージ
「わるいやつがでた」「あくのにおいがする」というザックリした理由で自機が出撃する。
「秋霜玉」「稀翁玉」の全キャラ(VIVIT、ビビット、エーリッヒをのぞく)を相手としたボスラッシュとなっている。
1戦目:マリー
前作までの白いワンピースから一新し、黒いドレス姿となっている。
新型の黒い巨大戦艦で襲ってくる。
VIVIT-rに言い寄ってくるが、比良乃のことは「賞味期限切れ」あつかいする。
2戦目:ミリア
「ぷんすか!」とだけいって襲ってくる。
そのアホみたいな言動を自機たちから心配される始末。
搭乗機はSylphと同型のため、後継機と思われる。
3戦目:めい&まい
搭乗機は「秋霜玉」のものと同型。二機による連携攻撃を仕掛けてくる。
4戦目:ゲイツ
「きたいしてるぜ!」と意気揚々と襲ってくる。
VIVIT-rとギョクも「おうよ!」「まかせろ!」とノリ気で返している。
搭乗機は「秋霜玉」のものと同型。(巨大な黒い戦闘機)
5戦目:モーガン
まるいUFOのような巨大戦闘機で襲ってくる。
(「ふらいんぐほっとけーき」の後継機と思われる。)
VIVIT-rには「おいしそう」、比良乃には「まるいのには ろくなのがいない」と評される。
6戦目:ミューズ
VIVIT-rには「あなたたちには まけない」と襲い掛かってくる。
比良乃は「おなじにおいがする」らしい。
ラスボス:イカロス
ラスボス。つよい。
体験版ボス:ソラリス
C62で配布された幡紫竜の体験版にて「暫定のボス」として登場したキャラクター。
その後のバージョンでは類似のキャラクターが登場することもなくひっそりと消えていた。
立ち絵がなくゲーム内のドット絵しか情報がないのでデザインの詳細はわからないが、メイド服を着た青髪ショートカットの少女にみえる。(カチューシャはつけていない。)
宙に浮いており生身で戦闘することから、VIVITと同様のアンドロイドか、ミューズや比良乃のように異能を持つものと推察される。