「キヨちゃん、見とって。うち、必ず花街一の舞妓さんになるからね」
CV:M・A・O
主人公であるキヨに並ぶ主人公格で、屋形「市」に所属する舞妓。
物語内では、おおよそキヨから呼ばれる愛称であるすーちゃん、あるいは舞妓としての源氏名である百はな(ももはな)として呼ばれるため、本名はあまり出てこない。アニメ(英語)版の字幕やキャストクレジットではすみれ(Sumire)が使われている。
なお余談であるが「戸来」という姓は東北に実在するもので、地名としても実在している固有名詞(青森県三戸郡新郷村大字戸来/旧:三戸郡戸来村)である。
人物
青森県から舞妓になるため、キヨと共に京都へと上ってきた幼馴染であり唯一無二の親友。以心伝心すら可能にするその様は、まさに魂の姉妹とすら言っていい間柄。
(なお、第6巻60話で17歳の誕生日を迎えている。従って生まれはキヨより一月余り早い、2001年4月上旬と思われる。)
舞妓であるため普段は髷(日本髪)を結っているが、休日などのプライベートでは三つ編みのお下げ髪で過ごしている。
「自分自身にとことんまで厳しくできる」妥協を知らない努力家であり、周囲へのフォローも完ぺきにこなす。
市のおかあさんや芸の師匠をはじめとして、花街の人たちからは「百年にひとりの舞妓ちゃん」として期待を寄せられ、実際に店出し(舞妓としてのデビュー)も、同期では最も早かった。
その一方で、一度火がついてしまうとケガをしようと病気になろうと栄養失調や不眠に追い込まれようと周囲からの不興を買おうと自分で自分を追い込みトコトンまでやってしまう一途すぎる魂の持ち主で、時にそれを理由として芸の精進に集中しつつ他人のフォローに回る代わりに自身の日常生活がおざなりになりがちのため、その部分で常に危惧がある。(普段は意識していないが、自覚は一応している)
すみれ(百はな)にとってキヨの存在は、そんな「危ない自分」を日常(常識)へと引き戻してくれる錨やもやい綱のような存在でもある。
中学時代、地方巡業にやって来た芸舞妓さんに感銘を受け、自ら舞妓になりたいとして親を説得し「市」の門を叩いた。
しかし両親は、舞妓になる(舞妓である)事は今でも「反対はしないけど応援もできない」として「戸来すみれ」に対しては親としての愛情はあれど、舞妓の「百はな」に対しては最低限の関わりしか持とうとせず、店出しにも付き添う事は無く、気遣うような動きも無かった。(そのため、先輩舞妓であるつる駒は不思議がっている)
好物は唐揚げ。ホットケーキのディップは蜂蜜派。また、人の見えない場所で様々な精進を重ねているため、成長期の年頃であることも重なり、勢い結構な健啖家でもある。(ただ、百はなの直属の「芸姉」である芸妓の百子さん姉さんは、その百はな以上の努力家にして健啖家である)
なお、あまり指摘はされないがキヨをこの道(花街)に引っぱり込んだ張本人でもある。