曖昧さ回避
1.東京スカパラダイスオーケストラの楽曲。
3.2023年1月～3月にテレビ朝日系列の火曜ドラマ枠で放送されていたテレビドラマ。本項ではこちらを解説する。
星降る夜に(テレビドラマ)
2023年1月～3月にテレビ朝日系列の火曜ドラマ枠で放送されたテレビドラマ。主演は、吉高由里子。脚本は、NHK連続テレビ小説『オードリー』や大河ドラマ『功名が辻』、日本テレビ系列水曜ドラマ『家売るオンナ』シリーズを担当した大石静。吉高と大石のタッグは2024年放送の大河ドラマ『光る君へ』を含めると二度目となる。
主題歌は、由薫の「星月夜」。
あらすじ
のどかな海街に佇む「マロニエ産婦人科医院」に勤める雪宮鈴はある日、息抜きで訪れたキャンプ場で聴覚障害者で遺品整理士として働いている柊一星と運命的な出会いを果たす。
障害を抱えながらも人生を謳歌している一星に対し、誰にも弱音を言えず、孤独な生活を送っていた鈴の心は、彼との出会いを通してどんどん明るくなっていく。
登場人物
- 雪宮鈴(演:吉高由里子)
主人公。「マロニエ産婦人科医院」で働く産婦人科医。かつて勤務していた大学病院にて、緊急要請で対応した妊婦が子宮破裂と出血性ショックで亡くなり、新生児は助かったものの、訴えられた過去を持つ。(なお、裁判の結果は被告側の勝訴。)その後、大学病院を去り「マロニエ産婦人科医院」で勤務するようになる。
ある日、キャンプ場で一星と出会い、母親の葬儀で彼と再会。遺品整理と彼女の遺言を伝えてくれたことに感謝し、徐々に交流を深めて交際するようになる。
- 柊一星(演:北村匠海)
「遺品整理のポラリス」の遺品整理士。先天性の聴覚障害者であり、生まれつき耳が聴こえない。
基本的に健聴者とはスマホやタブレットの音声入力やチャットでの筆談、手話でコミュニケーションを取る。
高校生のころ両親を事故で亡くし、遺品整理を担当してもらったポラリスで遺品整理士になることを志願する。
キャンプ場で鈴と出会い、鈴の母親が亡くなったことを機に彼女と交流を深めて交際するようになる。
- 佐々木深夜(演:ディーン・フジオカ)
「マロニエ産婦人科医院」の新米産婦人科医師。元都庁職員で45歳で医師になった。
10年前、妻・彩子と胎児を分娩中の産科出血で共に失っており、その際、新人だった鈴が妻や胎児の死に涙を流す姿をみて、彼女のような医師になりたいと産婦人科医を志しており、その時から鈴のことを知っていた。だが、その裏に「自分の大切な人達の生命を奪った医者達への復讐」という一面があったことも伴に明かしており、それが伴の復讐心の喪失のきっかけとなった。後に、鈴にも復讐心を持っていたこととその理由が「『病院側が何か隠しているんじゃないのか、医療ミスがあったんじゃないか』という考えが拭い切れず、同じ立場に立てば何か理解できるのではないか。」であること、産婦人科医として勤務していく中で「妻と子供が亡くなってしまったのは誰のせいでもなかった」という結論に至ったことを吐露した。そして、過去に決着をつけるべくポラリスに東京にある自宅の遺品整理を依頼した。その後、一人前の医者になるべくマロニエを辞め、青森県の病院の産婦人科で働くことになった。
鈴に好意を抱いているものの、あくまで「同僚として彼女を支える」ことに徹し、一星にデートの段取りやコーディネートについてアドバイスした。
マロニエ産婦人科医院
鈴が勤務する産婦人科医院。
- 麻呂川三平(演:光石研)
院長。5年前に鈴が妊婦死亡の医療過誤の疑いで裁判で訴えられていると承知の上で、彼女を雇用している。釣りが趣味。深夜と鈴の関係を応援しているが、深夜にその気がないことを知るとガッカリしていた。
- 犬山鶴子(演:猫背椿)
看護師長。レディース「ピンクエンペラー」の元総長。息子がいる。
- 蜂須賀志信(演:長井短)
低いテンションで容赦のないシニカルな言葉を放つ毒舌看護師。
遺品整理のポラリス
一星が勤務する遺品整理業者。
- 佐藤春(演:千葉雄大)
遺品整理士。一星の親友。手話が堪能で毒舌。
元食品会社のサラリーマンでストレスと過労から出社できなくなり、一時期家に引きこもっていた。そのため、妻のうたの妊娠が発覚した際には、自分自身のことで精一杯な自分が父親になれるのか不安を隠せなかったが、周りからの励ましを受け、妻が抱いていた夢を知ったことで妻と共に一人前の親になろうと決意する。その後、チーフに昇格した。
隣家の住人の遺品整理に現れた一星と出会い、彼から手話を学び、ポラリスで働くようになったため、彼とはしょっちゅう雑談や喧嘩が絶えない。
- 北斗千明(演:水野美紀)
社長。深夜とは高校時代の同級生で顔なじみ。元夫の連れ子である桜と二人暮らし。一星の恩人でもあり、彼のお節介な性格は一星曰く「アンタ譲りだからな。」とのこと。
- 北斗桜(演:吉柳咲良)
千明の娘。一星に好意を抱く。千明の元を去った旦那の連れ子で、千明とは血縁関係がない。よく学校帰りに事務所に入り浸っている。
鈴と仲を深めていく一星に焦りからキスするもフラれ、チャーリーを真似て一時的に髪の毛をピンク色に染めたが、生活指導担当の教員に怒られないようにすぐ黒髪に戻している。
その後、なんやかんやあってチャーリーと付き合うことになった。
その他
- 犬山正憲(演:駒木根葵汰)
鶴子の息子。ピンク髪。添い寝店「スリーププリンス」で指名No.1の「添い寝士」。別名「チャーリー」。なんやかんやあって、最終的に落語家の見習いに転身し、桜と付き合うようになった。
- 佐藤うた(演:若月佑美)
春の妻。食品会社に勤めるキャリアウーマン。深夜から妊娠6週目と告げられるが、喜ぶ様子を見せず気まずい顔をする。
ひきこもりからまだ立ち直り切れていない春が、子どもを授かることに消極的と考えていた。
腹痛を訴え「マロニエ産婦人科医院」に現れ切迫流産かと思われたが、急性虫垂炎と判明し、入院する。
「将来、年老いた春と昼から熱燗を飲み、その家に息子夫婦がいる家庭を作りたい。」と夢を語り、「子供を産みたい。」と春に尋ね、一緒に親になろうと快諾される。
- 伴宗一郎(演:ムロツヨシ)
5年前に発生した鈴の医療過誤の原告人。新生児である女児は無事であったが、妻の死が医療過誤であったと大学病院にカルテ開示請求の訴えを起こすが、判決で請求棄却とされ、裁判費用を自己負担することとなってしまい、失業。
自身が不幸な人生を送っているにも拘らず、仕事にも恋人にも恵まれている鈴に嫉妬し彼女を精神的にも社会的にも追い込むため誹謗中傷の書き込みや自宅への張り紙、投石などの嫌がらせを行い、ついには「マロニエ産婦人科医院」を訪れ、鈴の前に現れて彼女を恐怖に陥れた上に病院内で暴れるなど行き場のない怒りをぶつけては自分勝手な言動ばかり取っている。そのため、再度鈴と接触した際には北斗から「お前みたいな境遇でも頑張ってる奴はいるんだよ！」「二度と近づくな、このストーカー野郎！」とド正論を言われてしまった。その後、深夜から妻子を失った復讐のために産婦人科医になったと明かされたのを契機に、鈴に復讐と称し嫌がらせをしても自分の心は救われないと気付き、鈴に謝罪し、娘の静空を残し海に身を投げようとするが泣き崩れてしまい、一星に抱擁される。その後、スーパーの店員として働くこととなった。
