概要
山内一豊・千代夫婦を主人公に戦国時代を描く。原作は司馬遼太郎の小説『功名が辻』であり、司馬作品の大河化は本作で6作目。
原作では千代だけが主人公だが、本作では千代と一豊のタブル主人公となり千代は仲間由紀恵、一豊は上川隆也が起用された。
本作で脚本を務めた大石静は大河ドラマ初執筆である。
大石は司馬の諸作品(『国盗り物語』など)を参考にしながらキャラクターや史実に大胆な解釈を加え、これまでの大河ドラマとは一味違った作風を創り上げた。
例として、本能寺の変には明智光秀単独犯説ではなく、明智と織田信長とその妻・濃姫の三角関係を原因として用いて、普通なら1話かけるところを15分で終結させ、残り時間は人間模様を描く、などがある。
オープニング
「まるで絵巻物のよう」と評されるオープニング映像は、一本の糸が複雑に色とりどりに変化し、その移り変わりの背景に様々な事物が映りゆく光景=夫婦の絆と、それを時に彩り時に翻弄する時代の流れをコンセプトにして製作された。
他にも、植物の映像が流れるところはその植物に家紋を用いることで一豊が仕えることになる主君の変遷を表していたりなど、主人公の人生を美しく表現したものとなっている。
なお、前サビから次第に大きくなるパーカッションが刺激的な小六禮次郎作曲の本作のオープニングは、テンポを保ちながら演奏するのがかなり難しい曲らしい。これを聞くと、改めてNHK交響楽団の偉大さを思い知らされる。
主な登場人物
スタッフ
脚本:大石静
音楽:小六禮次郎
関連タグ
光る君へ…2024年の大石脚本の大河ドラマ