春日部エリー
かすかべえりー
テニス部に所属する運動神経抜群の1年生。メインストーリーでは登場しないため、キャラストーリーが初出となる。
父親がフランス系アメリカ人、母親が日本人のハーフ。その血筋ゆえか、銀髪の美少女であり「欧米人と東洋人のいいとこどり」と主人公も評すほど。
しかし、その性格は頭のネジが足りていないというか、まるでマグロのようにじっとしていられない脳筋少女であり、まさしく「黙っていれば美人」というやつである。
なお、ハーフではあるが日本語以外は喋れないし、外国に行ったこともない。
語尾に「~~っス!」とつけて喋るのが特徴的。また、風紀委員に初参加する時も「後輩は挨拶が肝心っス!」、しばらくしたら「新入りの基本は、早起き、駆け足、大きな返事っス!」と、骨の髄まで体育会系に育ったようなタイプ。
自分が思った通りに四肢が動くことに疑問を抱くところから始まり、身体の使い方を考え、ついにスポーツを究めるようになった根っからの天才選手。逢生学園に入学する前はテニス以外にもやっていたらしいが、向かうところ敵無しといった状況で上級生の男子も泣いて謝るくらいボッコボコにしたと語っていた。
ところがまあ、それが高じて「まだ身体の中で使い方を把握してない部分があった」などと笑顔で主人公に相談するわけである。だめだこりゃ。
また、テニス部に入った理由もエリーらしいもので、「テニスは命がけのバトルだと思っていた」「コートの王太子様ってマンガが大好きで、入部したときからずっとあのイメージ」などとテニスを勘違いしているような子である。そして風紀委員の活動を知ったら「学園の風紀を乱す連中にスマッシュ決めてゲームセットさせてやる」と意気込むため、主人公も折れて風紀委員への加入を認めた。
それでもテニスの腕前は大変素晴らしく、交流試合・選手権でことごとく優勝を獲り、ついには元テニスプレイヤーであり熱血テニスチャレンジとやらで有名な人が主催する選抜強化キャンプにも招待されたほど。
しかしエリーは全く興味を示さないどころか、あげく「熱血ナントカの人もメンドクサソーだからラケットでぶん殴って強制終了させてこようかなって」「うちの学園じゃそれが日常じゃないスか」などと言い始めたために主人公ともども呼び出される羽目になる。
月のうち4,5日程度、エリーがおしとやかになることがある。その間は普段の脳筋スポーツ少女とはうって変わって、主人公に対して恥ずかしがったり、学園の花壇の手入れが行き届いていることに思いをはせたりする乙女になる。平常時のエリーいわく、「普段満杯の元気バケツからやる気とか気合とか根性がドバドバ漏れていく」らしい。
『もっと強い奴と戦いたい!』という気持ちから碧に闘争心を抱くような描写(18年節分イベントシナリオ。これに対して碧は「あんたみたいなバケモノとフィジカル勝負してられない」と返す)もある一方、体育祭などの全員強制参加イベントは「運動が苦手な人とやるのは正直辛い」「スポーツ嫌いの子がますますスポーツを嫌いになるだけッス」と否定的な意見を述べていた(17年体育祭イベの報酬カードシナリオ。全員参加ではない部活対抗リレーは大丈夫らしい)。
19年新年イベ「新年あけま…タイムリープ! 2018年が終わらない!?」ではエリーと同じく武闘派で変わった人とされる歩と気が合ったのか、放課後戦争の鎮圧として行った文化部の部室を二人で滅茶苦茶にして千秋を困惑させていた。
また、18年節分イベの報酬カードシナリオではエリーが全力で投げた豆が主人公に当たり、その痛みと衝撃で主人公はあっけなく気絶してしまった(学園内のためケガはなし)上、もし小石を校門から投げたらそれなりに離れた職員室にまで届きガラスを割ってしまうかもしれないとも話していたことから、相当の投擲力・遠投力もあることが窺い知れる(テニスだけならそんなスキルは本来無用)。
ここまでで大体お察しであろうが、「放課後戦争」や風紀委員活動での主な武器はテニスのラケット。
主人公のことは「コーチ」と呼び、主人公からは「エリー」と呼ばれる。一風変わった呼び方だが、エリーいわく「先輩だし古株だし風紀委員のこと教えてくれる人じゃないスか」ということらしい。
テニス部
エリーの所属する部活動。活動場所は不詳だが、この学園にはテニスコートがあることは分かっているのでおそらくテニスコートが活動場所だと思われる。
エリーは先述の通り大変運動神経が良いので、テニス部としての描写は少ないものの個人としてテニスプレイヤーとして活躍している描写は見受けられ、その実力は魔子に「まさにうちの学園の広告塔、春日部さんにお給料を出してもいい」と言わしめるほど。
ところが実際のところエリーはテニスにこだわっているというわけでもないため、テニス選手のくせしてラケットのガットを「網」とか言ったり、あげくメンテナンスをしているかと思えば「どこで殴れば相手を瞬殺できるか確認していた」というから主人公も半ば呆れ気味であった。