プロフィール
人物
主人公のクラスメイト(2年A組)。キャラストーリー9話によれば1年生(入学時)の頃は隣のクラスだった。メインストーリーには登場せず、ガチャなどで引き当てることで登場させることができる。
そのキャラ付けは良くも悪くもひたすらに普通で地味な少女。クラスでも部活でも非常に影が薄く、クラスメイトであったにもかかわらず主人公には当初存在を認識されておらず、副委員長の相川小春からも(真面目に委員会の仕事に参加していたにもかかわらず)気付かれずに「不真面目な幽霊委員」扱いされる始末であった。
本人も自分に存在感がないことを自覚しており、自嘲することが多い。
強豪とされる逢生学園ラクロス部の中では補欠であり、同じ部員や同部の顧問、入会時に情報を聞いた主人公からも当初は軽んじられた。
しかし実際は人一倍観察眼に優れ、強豪であるという自負ゆえに個々がスタンドプレーに走りがちでケガも多かった他の部員と違い、陰ながら徹底してサポートに回り、チームの勝利に貢献するプレーを行える選手であり、それに気付いた主人公のプレゼンによってようやく顧問も彼女の実力を認めることとなった。
ちなみにラクロスを始めたきっかけは子供の頃に好きだったテレビアニメのキャラクターに憧れたため。当然ながら直接名前は出ないものの、他の場面での描写なども踏まえて考えると元ネタは間違いなくこの作品のこのキャラであろう。
またSSR【スポーツ観戦】において、元々ラクロスは観戦するのが好きだったが逢生学園入学後にラクロス部があることを知り、自分も選手としてラクロスを始めたことが明かされた。
キャラストーリーでの栞
一見朗らかで明るく、自身の影の薄さ、それに伴う周囲からの散々な扱いについても気にしていないように振る舞っているが、内心ではかなりの寂しさと悲痛な思いを抱えている。
キャラストーリーではそれが大きく表層化する前に主人公と結ばれて「自分をちゃんと見てくれる人」を得られたことで心から自分に自信を持てるようになり、後日談にあたる各カードシナリオの言動からもそれが垣間見える。
一応こちらでも彼女自身の中でこの頃までの辛い思い出を解消しきれているわけではなく、SSR【見えない星でも】などのカードストーリーでも時たま主人公と付き合い始める前の寂しさを思い返して陰りを見せることがある。しかしその度に主人公が全力でフォローや励ましを行っており、栞が彼の愛情に感謝するという形で落ち着いている。
本編時系列の約1年前である自分たちの入学式の日に、自分にだけ新入生に着けられる花が配られなかったことに傷付いていた所で、当時は隣のクラスだった主人公だけがそれに気付いて自分に花を持ってきてくれたことから主人公を気にするようになり(主人公自身はその出来事を覚えていなかったが、栞にとってはその時に気付いてくれたことがたまらなく嬉しかった)、その後も風紀委員会で嫌な仕事も含めて主人公が頑張る姿に感銘を受けて風紀委員会への参加を決意したという。このためメインストーリーでの出番こそないものの、設定として小春や瑠那などと同じく個別のキャラストが始まる前から主人公に明確な好意を寄せていたヒロインキャラの1人となっている。
他のヒロインの話と比較してもかなり早い段階で主人公とは内心で好意を寄せ合う両片思いの状態となっていたが、中盤~終盤に掛けてはそれぞれが相手のためにと思って取った行動が悉く裏目に出たり余計な心配に繋がったり、加えて栞の傷心と諦観が加速しつつあったことも重なってすれ違いばかりが続いてしまう。終盤の11話でようやく互いにはっきりと想いを伝え合って恋仲となり、直後の初体験を経て、一転して以心伝心と言っても過言ではないほどに互いを理解し合って想い合うバカップルと化した。上記の通りこれ以降のキャラスト12話(最終話)や各種カードシナリオでは栞の性格が格段に明るくなり、後述のイベントシナリオ機軸の彼女とは別の道を歩むことになった。
イベントシナリオでの栞
2018年6月 【目指せ新天地!梅雨前線異状なし!】
キャラストーリーと異なり、主人公が誰とも結ばれていないという前提で展開されるイベントシナリオでは必ずしも上記のような明るい展開ではない。2018年6月に行われたイベント【目指せ新天地!梅雨前線異状なし!】は、初めてその部分に大きく焦点が当てられたストーリーである。
風紀委員会に入った後でも委員の仲間たちから存在を無視され続け、自分がいくら頑張ってもまったく評価されないばかりか気付いてすらもらえていないことで内心すっかり諦観しており、それでも委員会の皆が好きだからたとえ気付いてもらえなくても、1人で無茶をする形になってでも戦い続けていたことが明かされ、「私は皆に利用されてるだけでもいい、風紀委員が評価されて、皆が楽しそうにして、その場の隅っこにいられるだけでも幸せ」というあまりに悲痛な思いを主人公に訴えた(自分が皆に「利用」はされていることを理解していることが尚更痛ましい)。その上で栞の存在をギリギリの所で忘れることなく気に掛け続けた主人公に対して、涙を浮かべながら「期待しちゃうじゃない」と感情をぶつけて距離を取ろうとするなど、相当辛い思いを抱えていたことが明かされている。
シナリオの途中までは能天気に捉え、悪気がなかったとはいえ容赦なく栞の心を抉る言動を繰り返していた主人公や他の委員たちは彼女の心情を知ったことで深く反省し、さらには同イベント内の戦いで知らず知らずのうちに自分たちが栞1人に押し付けてしまっていた負担の大きさを後から身をもって思い知ったことで、罪悪感を抱くと同時にこれまでその全てを1人で背負い込んでいた彼女に感服し、栞が風紀委員会になくてはならない大切な仲間であることを改めて認識するに至った。
栞も主人公に対して涙と共に感情を思う存分吐露したことで吹っ切れ、ようやく栞は本当の意味で風紀委員会の仲間になることができた。
一応フォローすると、主人公や他の委員たちは決して栞を嫌っていたわけでもなければ、間違ってもいじめや嫌がらせといった故意の悪意で彼女を無視していたわけでもない。実際この出来事を経たシナリオのエピローグでは、それぞれが改めて栞と親交を結ぶために積極的に歩み寄っている。
上記のように主人公が誰ともくっついていないという設定ながら、完全にシナリオのヒロインとして描かれており、このイベントシナリオはユーザーからの評価も高い。
栞と結ばれるキャラスト基軸の話だと主人公は栞に惹かれ始めて以降は彼女を見失うことが一切なくなって彼女を支えるために力を尽くしている上、後述の通り恋人同士になった後のカードシナリオのテキストやセリフでは、いかに栞が可愛くて魅力的かを逐一惚気るほどにベタ惚れしているため、そうなっていない「if」の世界観における主人公や仲間との関係が深掘りされたこのシナリオはとても貴重といえる。
なお、このイベントにおける栞の「自分を犠牲にしてでも仲間のために無茶をする」という悲痛な覚悟は、彼女のキャラストの終盤において想いを寄せる主人公のために行った無茶と構図としてはほぼ同じものとなっており、彼女の本質がキャラスト基軸とイベスト基軸の双方で一切ブレていないことが分かる。
その後はイベント基軸でも余裕を持てるようになったのか、「影が薄い」や「普通」などのワードが出ると即矢面に立たされ、「何でこっちを見るの!?」と返すのが定番となっており、最早持ち芸の域になってきている。「他にも誰かいると途端に存在を忘れちゃう(せつな)」という声はあるが、それでも梅雨イベ以前よりは他キャラとのかけあいも増えてきていると見ていいだろう。
2021年11月開催のイベント【伝説の最恐お化け屋敷! でもお化け屋敷って文化?】でも、影薄扱いの演出はあったものの、その上できちんと主人公や共演していた仲間達が栞のフォローと協力に努める様子が描かれており、本格的に彼女の存在を忘れるようなことも一切なかった。
さらに2023年5-6月開催のイベント【彼女は豹変す! 知らないあの子にドキドキ☆デート大作戦】では、以前よりも存在感が増したことによって他の委員から顔を名前を覚えてもらえるまでの期間が短くなったことが明かされ、当時一番の新入りだった一ノ瀬咲夜とも親しく会話をするようになっているなど、風紀委員会内での交友が広まっていたことが語られている。
また、ヒロインキャラの1人である一条姫子からは当初影の薄さから軽んじられていた部分もあったが、イベントでの共演回数が多いこともあってか次第に打ち解けており、2020年3月開催のイベント【流星群を追え!星空が繋ぐ想いと願い】では栞のことを初めて「栞さん」と下の名前で呼び、彼女の戦闘スキル(詳しくは下記参照)を意識してか敵の攻撃から庇って「最近のあなた、存在感がありすぎるから狙われるのよ。気配を消せないなら、ワタシの背中を守ってなさい!」と絶妙な連携を見せるなど、半ば相棒のような関係になっている。さらに同年7月のイベント【メジャーの季節!?理事長のスリーサイズを暴け!】では栞をソフトボール部に勧誘しており、栞を友人として相当気に入っている様子が描かれた。栞の方もラクロスへの愛着から勧誘自体は断ったものの悪い気はしなかったようであり、主人公と小春が驚くほどの仲の良さを見せていた。同性愛者でもある姫子は他の女性キャラに対しては言動に性的な意味を込めて接したり、欲情したりすることが多い中、栞に対してはしばらくの間はそういった面の描写がなかった。
2020年6-7月 【織姫激怒!?強欲な魔王様の願いごと】
ところが2020年6月26日から始まった期間限定イベント【織姫激怒!?強欲な魔王様の願いごと】において再び彼女の影の薄さが悪い意味で強調されることとなってしまい、2年前の梅雨イベントでも共演して栞に対する扱いを反省し、彼女を見直したはずの小春、翡翠、りおの3人と再共演したものの、現在においても未だ栞の存在をまともに認識できていないどころか普段の彼女の性格すらろくに把握していなかったことが発覚。さらには梅雨イベにおいてほぼ唯一栞を見失わずに接し続けていた主人公も彼女の存在をスルーした上で平然としている。上記の梅雨イベでの出来事を鑑みれば、主人公たちは栞が風紀委員会の仲間達に対して抱くことができた「期待」を最悪な形で裏切ったことになる。上記にて梅雨イベのストーリーにおいては主人公や他のヒロインたちには決して悪意はなかったと説明したが、本作ではその後の言動や展開も含めて、その辺りをフォローすることすらも難しくなってしまった(詳しくは後述)。
さらに極めつけとして、本イベントの主役で準レギュラーのゲストキャラである「魔王クルル」が風紀委員の中で唯一栞の存在を覚えていなかったことが明らかになるなど、栞にとっては凄惨としか言いようがない救いのない展開が次々と描かれた。ちなみにイベント出演頻度の都合上、劇中の描写においてクルルと一度も顔を合わせていないはずのキャラはまだ複数人おり(※)、ここで明かされた「栞だけがクルルに覚えられていない」という事実が「あくまでこのイベントに出演しているキャラの中で唯一」なのか「本当に風紀委員(=単発のゲストも含めたイベキャラ)全員の中で唯一」であるのかは不明。いずれにしても栞にとって悲惨極まりないことに変わりはないが…。
(※この時点でクルルが共演したことのないメインヒロイン:翡翠・みやび以外の1年生7名、コニー、雫、碧、シュガー、瑠那、百々、琴葉 ただしコニー・アイリス・咲希とはキャラストで、未来・シュガーとは後のイベントシナリオで共演している。)
過去イベントの中でも人気作であった梅雨イベのストーリーを文字通りぶち壊しにする展開であり、公式シナリオであるにもかかわらずもはやキャラヘイトも同然の扱いとなっている。最終的には主人公をはじめとした委員たちも栞に平謝りするしかなくなったが、展開的にはあくまで戦闘の連続で窮地に追い込まれて音を上げたのが実情であり、それまでの描写を鑑みると本当に反省しているのか、今後改められるのかは甚だ疑わしいと言わざるを得ない。特に翡翠についてはこの期に及んでも謝るというよりも言い訳と自己弁護に腐心し、あまつさえ栞に非を擦り付けようとしている節すらあった。上記の通り翡翠は梅雨イベントでも共演した上でこれを平然とやってしまったため、より露悪的な演出となってしまっている。
言うまでもないが、この七夕イベントのシナリオを手掛けた脚本家は、普段栞メインのイベントストーリーやカードシナリオ、そして上記の梅雨イベを担当している大三元氏ではなく、主にクルル関連のイベントシナリオを担当しているNYAON氏である。つまり普段栞を取り扱っている人とは全くの別人であり、公式のイベントシナリオで採用されたとはいえ、栞に対する小春や翡翠など周囲の人物たちの酷い描写は全てNYAON氏による悪質な二次創作も同然と言える。
さらにこの七夕イベントの終了から2週間後に始まったイベント【メジャーの季節!?理事長のスリーサイズを暴け!】では、上記の通り姫子(七夕イベントには未出演)が栞と仲良く交流している様子が描かれているため、七夕イベントにおける各キャラの酷過ぎる態度がより浮き彫りになるというあまりに皮肉な形となってしまった。
これら演出の意図については一切語られていないため不明だが、栞の影薄設定を無理矢理強調するために過去イベの内容や結末を無視したり台無しにした上に、よりにもよって梅雨イベで共演した小春や翡翠、りおに栞を裏切り貶めるような言動をさせてしまったことで彼女らの株も下げるという負の連鎖を生んでしまった側面もあることは間違いない。
そして七夕イベント開始から1週間後の2020年7月3日のメンテナンス後にステップアップガチャで栞にも新しくSSR【七夕20】が実装された。こちらは本来の担当脚本家である大三元氏が手掛けたストーリーとなっており、時系列や栞(と、もう一人)が短冊に込めた願い事の違い、極めつけにある人物の扱いの相違などから、上のイベントとは絶対に繋がらなくなっている。流石に運営もその程度の配慮は行ったようで、少なくとも「恋人状態の主人公が栞を見失っても平然としている」という最低最悪な状況が生まれる可能性は排除された(例として「SSR【ホワイトD18】心愛」などのように、イベント関連で実装されたカードシナリオの中にはイベントシナリオの後日談という設定で直接繋がる展開の話も少数ながら存在する)。こちらのカードシナリオでは上記の通り悲惨な扱いだったイベントストーリーとは打って変わって、主人公と栞の真っ当な甘いラブストーリーが展開されているので、栞推しの人もそこは安心して良い。
2021年7-8月 【中村栞の憤慨 親友(?)が私にだけセクハラしてくれない件】
2021年7月21日開始のイベント【中村栞の憤慨 親友(?)が私にだけセクハラしてくれない件】において再びシナリオの主役に抜擢され、今回のストーリーでは栞と姫子の友情がメインテーマとなった。
上記の通りこれまで姫子は栞と友人として仲良く接しながらも、描写外も含めてセクハラ行為については本当にこれまで一切行っていなかったことが今回判明し、その一方で姫子が他の女子に対してはほぼ無差別にセクハラに邁進していたことから、栞は内心で実は自分が姫子に嫌われているのではないかと徐々に不安を感じるようになり、その上ストーリー序盤でアクマに噛まれたことで理性のタガが幾分か外されてしまい、その不安を姫子にぶつけて彼女を困惑させることになった。
実はこの頃には既に姫子は栞のことを親友として心底大切に思っており、その一方で同性愛者としての性欲の対象としても強く魅力的に感じていて、内心では栞にもセクハラをしてみたいとは思っていた。しかし付き合いが長くて気心や加減の程度が知れている茉奈佳や美鈴と違い、控えめで何事も我慢して溜め込んでしまいがちな性格の栞に対して不用意にセクハラをすることで彼女を傷付けてしまったり、嫌われて友人でいられなくなってしまうことを恐れて自制しながら接していたこと、そしてその真相を栞以外の仲間に知られるのが恥ずかしくて誤魔化し続けていたことが明らかになった。このときの姫子は栞に不安な気持ちをぶつけられた際には生来の気弱な性格が度々出てしまっていたり、その一方で自分を嫌っているのかという栞の問いに対しては徹頭徹尾強く否定し続けるなど、すれ違いながらではありつつも2人の友情の強さが大きく描かれた。
元々劇中における姫子の強気な性格自体が、コンプレックスである自分の気弱な性格を変えるためにアクマ(メインストーリーラスボスのアモン)と契約して手に入れたものであり、やり取りの中でそれを部分的にでも無効化してしまっている辺りに、姫子の栞に対する思い入れの強さが窺える。また、姫子は中学時代に自分の同性愛趣味が露呈したことで友人をすべて失ったという辛い過去を持っているため、尚更親友となった栞から嫌われることを恐れたとも考えられる。
ストーリー終盤では姫子も同じアクマに噛まれたことで理性が外れ、お互いに本音をオープンにしたことでセクハラを容認する流れとなり、際限なしのセクハラが(屋外で)始まりそうになったが寸前で周囲に止められた。
最後は元凶のアクマを倒したことで2人とも正気に戻ったが、理性を失っていた間の記憶もはっきり残っていたことから少し気まずくなったものの、互いの本音を知ることができたことで今後は栞に対しても「スキンシップ」として多少(姫子感覚で)のセクハラが解禁されるということで決着した。普段の姫子をよく知る茉奈佳と美鈴には多少心配され、実際エンディングではセクハラを解禁した姫子に栞が振り回されていたが、栞を慕って嬉々としてスキンシップに励む姫子と、それを栞も何だかんだ嬉しそうに受け入れる様子が描かれており、イベントを通じて2人の友情がより深まったのは間違いない。
上記の通り姫子は栞を「栞さん」と呼んでいる一方で、栞の方は姫子を「姫ちゃん」と呼んでいることが今回のイベントストーリーで明らかになった。また、戦闘描写においてもやはり抜群のコンビネーションを披露している。
2021年9-10月【祝☆4周年! そんなことより過去最大のピンチです……!?】
そして次に栞が出演した2021年9月17日開始の4周年記念イベント【祝☆4周年! そんなことより過去最大のピンチです……!?】でも引き続き姫子と共演。詳細は伏せるが、劇中で登場した強敵の圧倒的な強さの前に多くの仲間が次々と脱落する中、2人とも終盤までメインキャラとして活躍し、最終的には戦線離脱してしまうことになるものの、その最後の場面はまさに2人の親友、そして戦友としての強い友情と信頼関係が表れた胸熱な展開になっており、それ故か他のキャラは敗北後の惨状の様子が大なり小なり描かれていた中、この2人に関してはそれが一切描かれなかった。また同イベントのオープニングでは姫子から栞への「スキンシップ」を主人公が日常の光景として見ている様子も描かれており、2人の親友関係がすっかり風紀委員会の中で定着したことが窺える。
全体的な傾向
ゲーム内での設定に反してイベントへの出演回数は全キャラの中でも非常に多く、ゲームの1周年、2周年記念で行われた人気投票においても2回とも部門別1位を獲得して特典バージョンを勝ち取ったほどで、間違いなく同作の中でも最上位の人気キャラの1人である。
3周年記念では同部門に今回総合1位にも輝いた小春が入ってしまったことや、なかなか登場しない琴葉に業を煮やした委員長たちが大健闘したこともあって栞は総合ベスト3から陥落してしまったが、それでも部門内では3%差で小春に次ぐ2位の座を確保している。なお同部門内のトップ3の得票率は小春28%、栞25%、せつな21%であり、この3人だけで7割以上を得ている。
そして、2021年10月22日のアップデート後に迎えた4周年記念人気投票の結果発表では、A部門「もしも彼女が幼なじみだったら部門」において、堂々の1位となり特典バージョンの実装が内定した。総合においては今回も翡翠には及ばなかったものの、3位の琴葉、今回総合ではランク外となった前年優勝の小春を抑えて2位を獲得。第3回で明確に敗れたこの2人に対しては見事に雪辱を果たした。
しかし次の5周年人気投票では再び小春と同じC部門「同級生最強決定戦(一部除く)部門」に入れられたことで部門2位、総合ベスト3も1位小春、2位翡翠、3位琴葉となったことで3周年人気投票のときとまったく同じ上位成績の前に敗れ去ることとなった。ただし今回は周年記念人気投票としては初めて各キャラの得票数が公開され、栞は339万3966票で総合4位となっており、人気キャラとしての意地を見せた。部門の割り振り方によっては十分部門優勝を狙える得票であり、今回は部門分けの運が悪かったとも言える。例えば「同級生」でありながら今回C部門に入らなかったコニーと同じく、栞がD部門「大きいことが正義なのだと、世に知らしめる部門」に入って得票数が同じであれば大差で部門優勝となっていた。実際このときD部門で優勝して特典を勝ち取った美鈴は得票数自体は最終的に189万9293票で栞の半数程度でしかなく、他のC部門キャラと比較しても3位のりお(261万1097票)、4位のせつな(226万1888票)をも下回っている。もしくはタイトルの通りD部門には巨乳ヒロインが主に配されていたことを考えれば、条件を十二分に満たしている小春がこちらに入っていれば栞がC部門優勝となっていたことになる。ぼく戦の人気投票の部門分けは完全に運営の裁量のみで決められるため最初から不公平な形となってしまうことも少なからずあり、ユーザーの不満の種になってしまっている面もある。また今回の投票では、5周年イベントの終了直後に行われた最終途中経過発表までは常に順位がりおを下回り、一時は部門内4位まで落ち込んでいたが、最後の投票期間で大きく票を伸ばしたことで部門2位にまで順位を上げた。
2023年の6周年人気投票ではE部門「好きなことで時間を過ごそう部門」に振り分けられた。小春、翡翠、香織の3人を擁する超激戦区のD部門ほどではないが、こちらも琴葉やせつなといった過去の投票イベントで上位常連だった強豪が複数入る厳しい環境となったものの、10月20日発表の最終結果で2年ぶりの部門優勝に輝き入賞特典の実装が内定。総合成績でも翡翠、小春に次ぐ3位となり、こちらでも2年ぶりとなるベスト3入りを果たした。この結果を受けて、2023年12月1日~8日にかけて排出SSRが栞のカードのみに設定された有料の1周限定ステップアップガチャ「総得票数3位おめでとう!栞ガチャ」が設置された。人気投票の入賞特典として新カードの実装以外が、さらに言えば総合順位の結果において優勝者以外の上位キャラクターに対して特別な措置が取られた初の例となった。
その後部門優勝特典として2024年3月18日にSSR【スポーツ観戦】が実装された。
2024年の7周年人気投票はE部門「魅惑のモフモフ!ケモミミ彼女部門」に入り、10月25日の結果発表で518万7858票を獲得して2年連続・5回目の部門優勝を達成した。しかし総合的には前年の投票で敗れた反動もあってか、小春と琴葉が900万台という圧倒的な票数でワンツーフィニッシュ。そして初の3位転落に見舞われながらも表彰台を死守した翡翠に次ぐ4位という結果となった。それでも各部門の2位のキャラの票数は全て上回っており、部門優勝としては文句なしの結果といえるだろう。
また、『真 姫狩りインペリアルマイスター』や『悪の女幹部ペリジーニュームーン』との相互コラボイベントではコラボ先のゲームで限定イベキャラの1人として採用されるなど、名実ともに作品を代表するキャラの1人となっている。
イベントでの出演は顔見せ程度の出番も含めて合計48回(2024年12月6日時点)で、メインヒロインでは香織、小春、みやびに次ぎ4番目に多い。
ただし香織はメインヒロインに昇格する前からゲームのナビゲーターとして得た出番も含み、小春はカード未実装での脇役としての登場も多いため、彼女らを例外として除けばみやびに次ぐ2番目の多さとなる。カードの総枚数においても長年みやびに次ぎ、最近だと小春とは同数かどちらかが1枚上下する状況が続いているが、2024年10月11日のSSR【体育祭24】実装をもって(あくまで一時的の話だが)ついに実装カード枚数単独トップに躍り出た。さらに言えば、これだけの出演回数を誇りながら栞が配布報酬として実装されたのはSR【水族館デート】の1回だけであり、他のイベント関連のカードは全て最高レアの「SSR」がガチャで実装されている。そして実装済みの栞のカードは8割以上がガチャ限定入手のSSR(2024年12月11日時点で全60枚中の51枚)という驚異的な比率となっており、この点はみやびや小春を超えている。つまり「新カードがガチャでピックアップされて実装された回数」で考えれば、栞が全キャラで最多となっている。ちなみに低レアカードについては、HRこそ雑誌特典の付録や全メインヒロイン共通である育成ポイント用の私服カードを含めて4種類あるが、N1種(全メインキャラ共通)・R1種・SR3種(上記のイベント配布1回と、2021年に育成用素材として実装された全メインヒロイン共通のヌード、4周年記念の限定SR)と特段少なく、残り全てがSSRとなっている。
出演回数が多いことから、毎年決まった時期に行われている正月、バレンタインデー、夏祭り、クリスマスなどの「季節行事イベント」においても大体の行事には参加経験があるが、中でも晩秋から初冬の頃に行われる学園祭イベントでの出番が多く、2024年11月時点で計8回行われた中で2019年、2021年、2022年、2023年の4回も出演している。
なおイベント出演に伴う実装回数は上位である一方で、毎月末に行われている期間限定ガチャ「ぼく戦フェスガチャ」においては新verが実装されることがしばらくの間なかったが、本作のサービス開始4周年の記念日に当たる2021年9月27日から始まったぼく戦フェスガチャにおいて、初めてのフェス実装の新verであるSSR【夏の名残に】が実装された。この際、これが栞の初めてのフェス実装版であることが公式Twitterでも言及された。
その一方で、2023年2月27日にぼく戦フェスに代わって新しく始まった限定ガチャの「あいおいカーニバルガチャ」では1回目のメインピックアップに選ばれ、SSR【愛してるの宣言】が実装された。また同年6月29日には2回目のフェスメインピックアップも果たし、SSR【スタンドアウト】が実装された。
また2024年6月9日にはDMMポイントでのみ引けるガチャ「放課後アオハルパレードガチャ」で初めてピックアップされ、SSR【雨上がりの予報】が実装された。
顔見せ程度も含めればほぼ全ヒロインが登場したといえる2周年、4周年記念イベントでのサブ出演キャラを除いたとしても、かなみ以外のメインヒロインとは少なくとも1回以上共演している。
高山碧はキャラデザインが同じこみや氏であることもあってかイベントで共演する機会はあまりないが、1周年記念イベント【祝1周年! AFI(逢生学園風紀委員会)総選挙?パーティー会場を守り切れ!】の限定イベントカードとして実装されたSSR【1周年!】栞&碧では2人がセット(メインは栞)で登場している。また、同じくこみや氏デザインの甘糟すみれとの共演機会も乏しかったが、4周年記念イベント【祝☆4周年! そんなことより過去最大のピンチです……!?】で初めてメインキャラ同士として共演して以来、こちらは時々イベント共演していて新カード実装ガチャが重なることもある。
なお2023年5月26日開始のイベント【彼女は豹変す! 知らないあの子にドキドキ☆デート大作戦】はヒロインのカードイラストの原画担当を入れ替える「原画家シャッフルイベント」として行われ、同日実装されたSSR【かくれんぼ】は普段相川姉妹やコニー、真矢を担当しているもとみやみつき氏がイラストを手掛けた。
参考:今まで出演したイベント
一覧において特に影薄扱いの傾向が強かった回は太字、そうでないものは細字としている。
【2024年】
真っ赤なお鼻の委員長!?クリスマス・イブに心をこめて
決戦、退魔の一族!体育祭で勝負だ!種目はアクマ狩り!?
(祝・7周年!風紀委員長と混線世界の逢生学園)※モブ男子生徒の言及とイメージ背景という形で少し登場。存在感の薄さと同時に魅力についても語られる
おかえりご先祖さま!? 魔改造キュウリは超特急!
放課後チャペルの誓い!愛ゆえに、裏切りの風紀委員!?
ホワイトデーの甘い罠!?消えた男子とお菓子な略奪!
鬼嫁なんて呼ばないで!?節分アクマと彼女たちの福は内 ※姫子と共演(ただし特別な絡みは特になし)
【2023年】
時間泥棒を捕まえろ!?逢生文化祭危機一髪!
祝・6周年!それはそうと、救世主現る!?魔を狩るモノと魔女の学園
彼女は豹変す! 知らないあの子にドキドキ☆デート大作戦
あいおいメモリアル 狙われた真矢・あるMM団員の告白大作戦!
【2022年】
年末防災・アクマの用心! ラスボスはこたつの誘惑!?
あこがれの人は委員長!?逢生文化祭とまぼろしの少女 ※こはな初登場イベ、こはなも影薄状態ゆえに栞が引き合いとして影薄設定に寄る
納涼ナワバリバトル!水鉄砲でアクマを撃て!
逢生クエスト! 魔王勇者とゆかいな仲間たち ※隠密という形でネタにされてはいる
風紀委員はマシュマロの夢を見るか? ホワイトデーの迷宮世界!
【2021年】
伝説の最恐お化け屋敷! でもお化け屋敷って文化?
祝☆4周年!そんなことより過去最大のピンチです……!? ※姫子との絡みあり
中村栞の憤慨 親友(?)が私にだけセクハラしてくれない件 ※姫子とダブル主演
(渋川七星の願いごと・高次元世界の実践的観測と影響論) ※エピローグに少しだけ出演
みんなまとめてお嫁さん!?呪いの結婚指輪と修羅場の委員長
アクマが来たりて税を取る!?不確定申告お済みですか?
【2020年】
教育アクマは愛の鞭!?中間テストに潜むココロの問題集
賞品は魔王様!?3周年記念バトルロイヤル!
メジャーの季節!?理事長のスリーサイズを暴け! ※姫子との絡みあり
織姫激怒!?強欲な魔王様の願いごと
生徒会解散請求!?逢生学園初夏の選挙
流星群を追え!星空が繋ぐ想いと願い ※姫子との絡みあり
続・ひな祭りの怪!とある官女の恋歌
【2019年】
文化祭を守れ!誰か、あの人の友達になってあげて…… ※姫子との絡みあり
シトリをねらえ!仁義なき体育祭・逢生死闘編
(一番は誰だ!?ミス逢生コンテストを開催せよ!) ※少しだけ出演
新委員長現る!?花火大会・風紀取り締まり合戦!
無人島サバイバル!遺跡に眠る旧支配者の謎 ※エリーとの絡みあり
お花見場所取り合戦!帰ってきた生徒会長 ※姫子との絡みあり
魔術実験の罠 伝説の登山道を踏破せよ!
【2018年】
激闘、クリスマス味勝負! これほど甘いストーリーが他にあっただろうか? ※姫子・シトリとの絡みあり
ハロウィン奪還作戦! やっぱりアクマもお菓子がスキ!
祝1周年!AFI(逢生学園風紀委員会)総選挙? パーティー会場を守り切れ!
(魔法生物おばけ☆アクマ -おまえら全員おかしいよ-) ※少しだけ出演
魔法生物すいか☆アクマ -去年ここで逢った、 ような……-
目指せ新天地! 梅雨前線異状なし!
ハラペコ戦記! 調理実習室を防衛せよ! ※いたの?のくだりあり
花見の季節! 宴会芸を特訓せよ!
バレンタイン粉砕計画!? さらわれた委員長!
寒波襲来! 冬将軍アクマを討伐せよ!
【2017年】
アクマの紅葉狩り!? 裏山の無限回廊
風紀委員地獄の特訓! 魔女の地下迷宮に挑め!
性格面
性格も普通……と言うと語弊があるが、素直で優しく、恋愛においても金銭的、時間的に無理をする交際よりも、肩肘張らない気楽で身近な付き合い方を好む。素で「大好きな人と一緒ならどこに行ったって楽しいに決まってる」と言えてしまうほど。こういった性格もあってか、カードシナリオでは当然主人公と相思相愛であるものの、若者のカップルというよりもどこか熟年夫婦のような落ち着いた雰囲気で描かれていることも多い。
後年に実装されたカードシナリオでは栞が主人公の家に泊まることが明確に語られる話が複数あり、家族からも交際を認められていることが窺える。その一方で2023年1月1日に実装されたSSR【卯年】では、まだ主人公が栞の家に訪問したことはなく、栞の両親との顔合わせもまだしていないことが明かされた。ちなみに2人の家はかなり近所にあることがキャラストで判明している。また、SSR【節分24】では翌日に朝からみやびの実家の神社で行われる地域の節分イベントに参加する仕事が1日中ある(当日が平日か休日かは不明だが、少なくとも風紀委員会としての仕事が詰まっているのはたしか)にも拘らず前日に主人公の家へ泊まりに来てイベントの準備もこちらで行い、さらにイベント後も普通に主人公と一緒に彼の家へ帰っており、栞が主人公の家に泊まることが日常と化していることが窺える。
ちなみにSSR【学園祭21】にて栞が泊まりに来た際には「いつも主人公より後に寝て先に起きている」ことが明かされたり、後述の通り主人公のために料理を作ったりと主人公を支える良妻っぷりが度々描かれている(R【図書館デート】では自分で「あなた(主人公)は風紀委員長。私はそれを陰から支える女房役」と語ってもいる)。2024年12月11日に実装されたSSR【クリスマス24】でも、このとき語られた2人が寝床に就く順序の流れがしっかりと踏襲されてシナリオが展開している。
しかしその一方でSSR【節分24】では、ある失態を犯してしまった主人公を栞が正面から厳しく𠮟り、それに対して主人公も普段のスケベ心を微塵も出すこともできないほどに縮こまって反省することとなり、将来の2人のパワーバランスが垣間見えるような演出となった。ただし栞もスケベ心も出せない主人公の様子を見て真摯に反省していることを理解して許し、その後は失態を挽回するべくきちんとフォローしており、恋人に対する深い理解と思いやりの強さ、良妻っぷりもしっかりと描かれている。実際彼を許した後のシナリオ中盤から後半の寝室シーンではいつもにも増して仲睦まじいイチャラブが描かれた。
当初は上記のように交際にあまり金銭を掛けるなどの無理はしない姿勢だったが、長く交際する中で意識が変わってきたのか、SSR【雨上がりの予報】やSSR【あなたとの旅立ち】では連休を利用し、主人公と2人きりで電車に乗って遠方へ泊まり掛けの旅行に出かけるようにもなった。
そんな関係のためか2人して現実的に将来について考えている描写が多く、HR【コスプレ撮影会】では主人公が、HR【遊園地デート】では栞が将来の結婚式や結婚後の生活を想像してイメージを膨らませており、SSR【一緒にスポーツ】やSSR【七夕20】では口約束ではあるが主人公が明確にプロポーズまで行っている。そして夢オチではあったものの、SSR【新妻の存在感】では2人の新婚生活の様子が描かれた。
さらに2021年6月には毎年恒例のジューンブライドイベント【みんなまとめてお嫁さん!?呪いの結婚指輪と修羅場の委員長】に出演したことでSSR【6月の花嫁21】が実装されてウェディングドレス姿を披露した。カードシナリオでは写真部によるウェディングパンフレットの撮影に主人公と新郎新婦役で参加することとなり、その最中に本格的な結婚式の撮影セットの中で改めて主人公と将来を誓い合っている。
SSR【卯年】でも栞が「今年も来年も再来年も……。お婆ちゃんになってもよろしくねっ」と主人公に語り掛ける場面があり、2人の将来の希望図については既に双方共通の認識となっている模様。
現在家族は両親のほか、祖母と祖父がいることが分かっている。マイページボイスの「敬老の日」では祖母とは別々に暮らしていて最近は会いに行けていないことが語られるが、SSR【雨上がりの予報】ではかなり慕っている様子が描かれている。また2024年8月9日開始のイベント【おかえりご先祖さま!? 魔改造キュウリは超特急!】で祖父の健在も明かされ、栞自身のセリフから祖父母からは影薄で忘れられるようなこともなくかなり溺愛されている模様。
趣味はスポーツ観戦であることがSSR【スポーツ観戦】で明かされた。このときは主人公と一緒にラクロスの実業団日本一決定戦を観に行ったが、主人公はこの趣味を把握していた上でラクロス観戦については少し意外そうに感じていたため、ラクロス以外のスポーツ観戦もよくしていると思われる。また、観戦の際には贔屓チームのレプリカユニフォームを着るほど熱心に応援している。
『悪の女幹部ペリジーニュームーン』にコラボ実装された際のプロフィールでは、好きなものとしてラクロス、イルカ、甘いもの。嫌いなものとして悪目立ちが挙げられている。
イルカはSR【水族館デート】のカードストーリーで本人が語っている。甘いものについてはこれまで特に強調された演出(翡翠にとっての蒸し物などのように)もなかったためコラボ先のシステムの都合(絆アッププレゼントの対象がケーキ)で設定された可能性もあるが、後述の専用アクセサリーを考えたら順当とも言える。同コラボの後に実装されたSSR【クリスマス24】のカードシナリオにて、詳しくは語られていないものの主人公と一緒にクリスマスケーキを作って食べたことが明かされているため、単に食べるのが好きなだけでなくケーキ(お菓子)作りの心得もある模様。
素直さ故か、ある意味信心深かったり、少し天然ボケな勘違いを真面目に信じていたりすることがある。しかし主人公からはそれも栞の可愛さや美徳の1つとして好意的に見られており、基本的に否定や訂正をされることもなくそのまま受け入れられたり便乗されたりしている。
SSR【七夕20】では中村家の家訓として教えられてきた七夕のマナーである「短冊の願い事を他人に知られるとその願いは叶わなくなってしまう。だから人の短冊は絶対に見ちゃいけない」という独自のルールを律義に守り、主人公からは「そんな言い伝えは初めて聞いた」とされつつも他者を思いやる家訓や家のルールをきちんと守ろうとする姿勢については「良い家族」と感心された。しかしその後自分が短冊に込めた「主人公のお嫁さんになりたい」という願いを、主人公の冗談交じりの勘で当てられてしまったことで叶わなくなってしまうと感じて涙ぐむほどのショックを受けてしまい、主人公が栞を安心させるために上記の通りその場でプロポーズを行った。
SSR【節分24】の寝室では、所謂「分からせエッチ」の意味について「恋人がお互いの好きな気持ちを相手に分からせる」というポジティブな方向でかなり大きな勘違いをしていたが、結局主人公が栞の気持ちに感激して「これが2人にとっての分からせエッチ」として訂正せずに受け入れていた。
また、その素直で朗らかな性格もあってか人付き合いも良く、1周年記念イベント【祝1周年!AFI(逢生学園風紀委員会)総選挙?パーティー会場を守り切れ!】でのせつないわく「一緒にいてチョー楽」とのこと。これについて主人公も「空気を読むことにかけては天下一品の中村さん」と評している。栞にとって喜ばしい誉め言葉と言えるのかは微妙な所ではあるが、それが彼女の人柄の良さを表していることも間違いない。
特に、当初は風紀委員会の仲間どころか最大の敵対者であり、共闘するようになってからも性格や性的嗜好などの影響もあってしばらくの間は極めて気難しい存在であった姫子と友情を築くことができたのは、栞の人柄の良さがあってこそといえるだろう。
主人公からの呼び名はイベントなどの共通シナリオでは「中村さん」、仲良くなったキャラスト後半や既に恋人同士であることが前提のカードシナリオでは「栞」となっている。逆に栞は主人公のことをイベントでは苗字、恋人時には下の名前に「くん」付けで呼んでいる(デフォルトネームであれば共通ルート時は「藤宮くん」、恋人時は「拓斗くん」)。ただし主人公の名前が任意で変更可能である仕様上名前が直接発音されることはないため、ボイスの上では「あなた」呼びになっていることが多い。
容姿
青い瞳と色白の肌をしている。髪色は少し茶色掛った黒髪、髪型は肩の辺りまでの長さのミディアムボブで、頭頂部付近からアホ毛が1本出ている。制服や部活着姿のときは右側の前髪に花のデザインのヘアピンを付けているが、私服のときは白いリボンになり、各カードイラストでも衣装に合わせて髪飾りを変えている。また、立ち絵からは見えないがSSR【新しいフォルダー】やSSR【一緒にスポーツ】などのカード絵やSSR【新妻の存在感】の寝室絵などで左右両サイドの髪を一部編み込んでいることが確認できる。
散々地味とか存在感がないとか言われているが、実際のところ容姿自体はとても可愛らしく、主人公は恋仲になった後はイベントやキャラスト冒頭での塩対応とは打って変わって、ことあるごとに「可愛い」と連呼するまでに惚れ込んでいる。カードシナリオの1つであるSSR【バレンタイン18】では、主人公と付き合うようになって明るくなったことで他の男子達も栞の魅力に気付き始め、羨ましがられたことが語られているほか、HR【コスプレ撮影会】やSSR【ハロウィン18】、SSR【晴れ着・子年】のように、第三者の目からも明確に美人として見られていることが描写されている話も多く存在している。またSSR【卯年】では実際にナンパをされかけて他の男から連絡先を聞かれる場面がある。
上記の男子からの人気についてはSSR【女教師】で明確に描かれ、とある理由で栞がスーツに眼鏡という女教師風の衣装を着て主人公にテスト勉強を教えることになった際には、それを聞きつけた多くの男子が集まり、一緒に彼女の授業を受けることとなった。このほか、SSR【愛してるの宣言】では下校中に栞と仲睦まじくしていた主人公に他の男子から嫉妬の眼差しが向けられていた。
顔だけでなくスタイルもかなり良く、SSR【海水浴18】では主人公に着やせするタイプとされつつも水着姿を絶賛されており、同カードシナリオ内で店員として働いていた海の家でも男性客から大人気であった。また、上記の通り姫子が栞の体にも強い魅力を感じているため、彼女の好みを考えればそれが栞のスタイルの良さの裏付けともいえる。
その一方で本人は太ることにかなり警戒しているらしく、マイページボイスの「昼」やSSR【新妻の存在感】、SSR【夏の名残に】のカードシナリオなどからもそれが窺える。
なおキャラデザインの時点で十分に分かることだが、SSR【へっぽこアサルト】のカードシナリオにおいて制服の上からでも腰のくびれが確認できることがはっきりと描写されており、少なくとも現状で彼女が太っているということはまったくない。
制服は2年生のためリボンは青で、ブレザーはノースリーブタイプ。風紀委員会の活動時にはラクロスのユニフォームを着ており、白と青を基調にしていてミニスカートの下に黒のスパッツを履いている。
私服姿の全身絵は基本的にゲーム中では映らないが、全年齢版のアルバムメニューにて、育成用素材用のSRカードの詳細表示から閲覧することができる(全キャラ共通で全年齢版は私服姿、18禁版はヌード姿の全身絵が表示される)。
私服は裾に花柄とフリルをあしらった可愛らしいピンクの半袖のワンピースで、その上から長袖で丈が短い赤いカーディガンを着ている。また、胸の下から脇腹上部に掛けての横ラインに黒い紐状のものが巻かれている。HR【遊園地デート】やSR【水族館デート】、SSR【夏の名残に】などのイベントイラストではカーディガンを脱いだワンピースのみの姿が見られる。脚には灰色のニーソックスと、白いファーと黒いリボンが付いた茶色のショートブーツを履いている。このほか私服姿でのみ首にネックレスを掛けている。
多彩な能力と特技
学業の成績については、キャラストにおいて定期テストで全教科80点台というかなり高い点数を取っており、さらにR【図書館デート】のカードシナリオから、少なくとも主人公に勉強を教えられる程度には良好であることが窺える。週末のデートに図書館を選んだことについて主人公に「流石に普通過ぎるだろ」と突っ込まれていたが、同時に学業については至極真面目に取り組んでいることが分かる。また、キャラストでは学習塾に通っていることも語られている。さらにSSR【ラッキースケベ】では主人公から「真面目を絵に描いたような学生」と評されている。
なお、主人公の方は同じく栞のキャラストにおいて、得意教科と苦手教科のムラが激しく平均点は超えているものの担任の香織から「もう少し頑張れませんか?」と苦言を呈されている。このほか勉強不足に陥って先輩である百々や学年上位のシュガーに教わるカードシナリオがある一方、コニーには彼女の苦手教科を教えるシナリオもあることから、一応総合的な成績自体は決して悪くないことが分かる。
一方栞については上記の通り全教科80点台だったことで主人公に「全教科これだけきっちり点取るって冷静に考えたらかなりすごい」と感心されつつも、「怒られもしないし、極端に褒められもしない」とも評され、香織もほぼスルー、栞自身も「私くらいの点を取っている人、他にいくらでもいるから」と寂しく笑う始末であった。しかし、そもそも注意を受けた主人公の時点で平均点を超えていることが明らかになっているため、それ以上の栞の成績が(クラス内における)普通の域ではないことは間違いなく、この時点で作中における「普通」の定義が大分歪んでいることが分かる。
後にSSR【女教師】にて栞が主人公にテスト勉強を教える話が描かれ、改めて2人の学力の違いが明確になった。紆余曲折あって主人公が真面目に勉強に取り組み始めて以降は「効果は抜群で、あっという間に終わった」と語られており、実際勉強の教え方はかなり上手いことが明かされた。さらにSSR【幼なじみの場合】のストーリーでは、栞が推薦で合格した大学に主人公が入るのには学力的に少し厳しいことが語られ、必死の受験勉強の末になんとか合格している。
運動部らしく体は程よく引き締まっており、ラクロスの腕前やSSR【一緒にスポーツ】で明かされた「人並みに泳げる」という点から運動神経も良好であることが分かる。ただし持久力は乏しいらしく、SSR【ヤマノ休め】では山登りで早々にバテていた。
このほかSSR【ヒミツのかくし味】では主人公を感激させるほどの料理上手であることが明かされ、デザイン担当のこみや氏が出した原画集の解説でも「嫁スキルばっちり」と書かれている。また、2周年の人気投票部門優勝特典として実装されたSSR【手作りクイーン】では、主人公が売り物と勘違いするほどの美しいハーバリウムを自作しており、手先の器用さや美的センスも非常に優れていることが分かる。さらにSSR【3周年!】では過去にメイクを教わる機会があってそれ以来ハマってしまったことで、現在では委員会の皆が大喜びするほどの優れた化粧の腕前を持っていることが明かされた。
「普通」って何だっけ…?「普通の人」は「これくらい出来て当然」なんだっけ……??
なお、これは冗談でもなんでもなく、この栞の多芸さと徹底した「普通」の印象とが両立している矛盾と違和感について、上記のSSR【3周年!】のカードシナリオにおいて実際に主人公が疑問を感じている。
その一方で栞の多芸さは、本人の自信のなさと自己評価の低さが「みんなの役に立ちたい」という思いに繋がり、そのために貪欲に多くのことを学び、技術を身に着けてきたことで得られた、彼女の努力の結晶であることが語られた。ちなみに2021年7月2日のアップデートで追加された新規の勝利時のボイスも、日々の努力による成果について言及する内容になっている。
また、主人公とはお互いに自身の容姿への自己評価が低めな一方で、恋人の容姿には心底惚れ込んでいること、自分を多少卑下にしてでも相手を褒めようとする思いやりや愛情の強さが共通していることがSSR【3周年!】やSSR【6周年!】のカードシナリオで描かれており、結構な似たものカップルでもあるといえる。
さらに、2022年8月5日に実装されたSSR【へっぽこアサルト】のカードシナリオにて、実は経験不足故に(水鉄砲の)射撃が下手であることが明かされた。それを意外に感じた主人公から「なんでもできるイメージだった」と言われたが、それに対して栞は「苦手な物はたくさんある」と明かした上で「そのままにはしたくないだけだよ」と返しており、栞の真面目で努力家な一面が改めて描かれた。これを聞いた主人公も「そうやって努力して、色々なことをこなせるようになったのだろう」と感心しており、この栞の「苦手をそのままにしたくない」という考え方が、上記の学業の成績において全教科で好成績を取れていたことにも繋がっていると考えられる。
ちなみに素だと影が薄いとされる栞だが、当人が意識的に存在感を消そうと息を潜めようとする(というか息を止めている)と、周りには体調が悪いかのように映り、心配されてかえって注目を集めてしまうという皮肉な結果となってしまうことがSSR【6周年!】のカードシナリオで明かされた。
また、逆に自分の意思による行動で影薄を克服して目立ってみせた場面もあり、SSR【晴れ着・子年】では「甘酒を飲んだことで酔っ払った」という演技で、人目を憚らずに主人公と堂々といちゃつくなどかなりはっちゃけた行動を取ったことで、良くも悪くも周囲から注目を集めてしまっていた。
真面目で大人しそうな見た目とは裏腹に「意外とえっちなことに積極的」(上記の原画集より)で、SSRバージョンの実装数の多さから18禁版ではHシーンが非常に多い。
いわゆるノーマルセックスに限らず、SSR【ラッキースケベ】ではシックスナインで行うなど様々な体位を実践しているほか、SSR【新しいフォルダー】では主人公とエロ動画を鑑賞することになった末に互いの好奇心からソフトSMプレイの一環で軽い拘束とフェラを試してみたり、SSR【学園祭19】では後ろでやったこともあったり、SSR【体育祭24】では応援団長を務めるために学ラン姿になった栞が男装少女の設定になりきろうと拙いながら男言葉を使うなど、ノリの良い一面も見せている。
その一方で冷静になった時の羞恥心も強く、SSR【雨上がりの予報】では宿泊したラブホテルで隣の部屋との間で音漏れが起きていることに気付き、恥ずかしさで相手と顔を合わせたくないという理由から翌朝のチェックアウトを早める決断をしている。
また本作ではヒロインを問わず度々Hシーンの題材となるおもらしプレイにはかなり強い抵抗感を示している。SSR【ヤマノ休め】では事後に放尿してしまい、恥ずかしさのあまり「このまま消えてしまいたいよ」と話して主人公を本気で焦らせた。SSR【スタンドアウト】でも放尿シーンが描かれ、こちらでは紅茶の飲み過ぎにより行為前から強い尿意を催していたものの恥ずかしさのためHシーンの終盤で我慢の限界になるまで主人公に言い出せなかったほか、行為前に主人公から下着越しに秘所を撫でられて「しっとりと湿り気を帯びていた」と描写されたが、このとき栞の立ち絵が涙ぐんでいてかなり強い抵抗を見せており、尿意の強さに加えてパンツの中に少量漏らした可能性が示唆されている。
ゲーム上での性能
ゲーム初期の基本性能は防御タイプの運動部。火力は運動部としては控えめながら打たれ強く、保有スキルの影響で敵の攻撃を吸いやすい壁役に適した性能だった。
よく似たタイプのキャラとして相川千秋と高山碧がいたが、栞は当時から上記の通りイベントでの出演が多く、その度に新バージョンが実装されてステータスが頻繁に更新されていたため、性能面では基本的に栞が有利であった。
後に防御型のキャラがより攻撃を吸いやすく調整されたことや、防御型のキャラとしては最初に単体6コンボの必殺技が実装されたことなどもあり、味方を守る壁役に加えて攻撃役も担えるサブアタッカーとしてより活用しやすくなった。
さらに2020年5月からは同キャラ別バージョンの同一デッキ編成が可能になったことに合わせて、それまではキャラごとで固定されていた能力の基本設計(攻撃重視、防御重視など)が撤廃され、以降に実装されたカードは同じキャラであってもそれまでになかった新しい役割が持てるようになった。
これにより栞も、仕様変更後に実装されたSSR【七夕20】では状態異常(麻痺)付与の全体攻撃(従来のエリーなどと同じタイプ)、SSR【ラクロスの達人】では高い攻撃力数値や自前の防御貫通スキルを持った火力特化の全体攻撃(同じく従来の姫子などと同じタイプ)と、新しい分野の性能付けがなされている。元々の壁役としてのスキルも攻略の上で重要な性能であったこともあり、キャラ単体で見ると汎用性が増して活躍の場がより広くなったと言え、今後も現在のペースで新規実装が増え続ければさらに多くの環境に適応した活躍が期待できる。
2021年はそれまでに比べてイベントの出演と新カードの実装頻度が大分下がったものの、6月実装のSSR【6月の花嫁21】では、まだ実装間もなく帰宅部など低火力のキャラや闇鍋&青天井の限定ガチャのピックアップキャラを中心に配られる傾向にあった単体7コンボ必殺技を、上記の姫子タイプのアタッカー特化性能で手に入れた。基本能力の固定設定が撤廃された後も火力特化性能での単体必殺技カードにはなかなか恵まれなかったが、このカードの実装によって単体火力が重要となるレイドイベントでの使い勝手が大幅に向上した。その後も2022年5月13日実装のSSR【女騎士】も火力特化の単体7コンボ、2023年1月1日実装のSSR【卯年】は火力特化ではなく状態異常(睡眠)付与であるもののこちらも単体7コンボとなっている。
その一方で今度は全体3コンボ必殺技が長らく来ていなかったが、こちらは2023年2月27日にガチャ追加されたSSR【愛してるの宣言】、続いて同年4月14日に実装されたSSR【お花見23】と連続で実装された。
2024年3月18日実装のSSR【スポーツ観戦】で、5枚重ね(完凸)という厳しい条件だが、全体4コンボ必殺技が栞で初めて実装された(未完凸の場合は全体3コンボ)。
また同日に専用アクセサリー「消えもの」が実装。栞にとって泣き所のステータスである術防を大幅に上げ、HP・攻撃・防御も上げつつ状態異常耐性が付く。基本的にこのゲームでは状態異常耐性は無効(完全耐性)以外はいまいち信頼性に欠けるためこの点は少し微妙な感も否めないが、ステータス的には元来の壁役兼サブアタッカー用として考えれば無難な値となった。ちなみにアイテムとしてのビジュアルはワッフルコーンを使ったバニラソフトクリームで、栞のヘアピンと同じデザインの飾りが添えられている。
そして同年6月9日実装のSSR【雨上がりの予報】で、今度は3枚重ね以上が必要だが単体8コンボ必殺技が初実装された。こちらは上述の姫子タイプのアタッカー特化性能で、0~2凸の7コンボ状態を含めてもSSR【スタンドアウト】以来約1年ぶりの単体火力更新となった。