概要
第37話「真白い閃光!黒十字総統の正体」のクライマックスにて登場。本物のヒーローの所属組織による偽戦隊という極めて珍しいケースの元に編成されたチーム。
イーグルの特殊精鋭隊員が変身しており、モモレンジャーに至っては007が変身している。
江戸川総司令は「彼らの中から第二第三のゴレンジャーが生まれる」とも言っており、後のエピソードで出てくるゴレンジャー予備軍や2代目キレンジャー/熊野大五郎の参入への大きな布石となった。
本編での動向と謎
第37話において、黒十字軍と秘密結社ブラックホールの調印式に潜入するも裏をかかれ、人質となった江戸川権八総司令が同じく人質となったアカレンジャー・キレンジャー・モモレンジャー・ミドレンジャーを指して「これは替え玉ゴレンジャーだ!」と呼称し、本物のゴレンジャー5人が現れる。
……という流れなのだが、ここまでの過程においていくつかの謎が散見されることになる。
・ブラックホールの車を襲撃し、団員とすり替わった時点では新命明以外のメンバー本人が参加していることが確認できる。
・総司令と共に人質になったゴレンジャーだが、ブラックホールの団員に扮して調印式に潜入した海城剛が敵の目の前で変装を解き、素顔を晒した直後にアカレンジャーに転換してそのまま捕らえられている。
・後から駆け付けたゴレンジャー達は最初から変身後姿で登場しており、海城達が転換したシーンは無い。
以上の点からあえなく囚われの身となったゴレンジャーは本物の元祖ゴレンジャーであり、フォーク仮面と戦いこれを倒したゴレンジャーこそが「替え玉ゴレンジャー」だ、と主張する意見もある。総司令が捕まったゴレンジャーを「替え玉だ」と称したのは、黒十字軍を撹乱するためのハッタリというわけである。
……ただし、上記の意見が事実ならばこの第37話は「偽戦隊が戦隊を助け怪人を倒した」という特筆すべき回になるわけだが、そもそも作中でそういった事実に言及していない。元祖ゴレンジャーは命の危機を救われた上にフォーク仮面まで倒してもらった形になるが、それについて感謝や賞賛の言葉も無い。
公式書籍等でも「フォーク仮面は替え玉ゴレンジャーによって倒された」という情報は確認できないのが現状である。
ではいつ替え玉とすり替わったのか、顔を晒した海城はなんだったのかといった疑問は残るが(変装?)……昭和特撮の大らかさといったものであろうか。
因みに替え玉ゴレンジャーは第58話にも登場している。
関連タグ
戦士団:10年後の戦隊に登場したサポートメンバー。偽戦隊にはならなかったものの、本物の戦隊になりたかった願望を持っている。
ネオジェットマン:16年後の戦隊に登場した正規軍による第二の戦隊。当初はエリート軍人として、ほぼ民間人で構成されたジェットマンを見下していたが、後に和解する。
パワーレンジャー・S.P.D.:特捜戦隊デカレンジャーの海外版リメイク作品。本来のメンバーである「A-スクワッド」が行方不明となったため、予備チームである主人公達「B-スクワッド」が変身することになる。