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概要編集

漫画『るろうに剣心』の登場人物であり、京都守護職会津藩の傘下である治安組織・新撰組の隊士で、その後に彼らを抜けて敵対した御陵衛士の一人「服部武雄」その人である。


北海道編の回想にて初登場し、かつての同胞だった斎藤一永倉新八との戦いが描かれている。


人物・経歴編集

特徴的な髪型と目、そして異様な巨体を持つかなりインパクトのある容姿をしているが、そうした威圧的な外見に反してとても丁寧で紳士的な口調で話をする。


史実通り二刀流を得意とし、その実力は凄まじく新撰組三強に数えられる剣豪である斎藤一永倉新八の二人が相手でも互角に渡り合い、原田左之助が背後から不意討ちして重傷を負わせた上で三人がかりでようやく倒せたほどの尋常でない猛者。当然ながら、他の数十人の平隊士も同時に相手取っており、彼らを容易に圧倒していた。


その強さは伝説であり、斎藤と永倉の両者からは「化け物」と言わしめており、永倉の「二刀流は強いと相場が決まっている」という台詞の理由の一つになっていて、斎藤は服部をかの剣聖・宮本武蔵と並べて語っている。


永倉の奥義および斎藤の奥の手である「牙突零式」も初見で見破って完封し、瞬時に技の原理を完全に理解していたなど、剣術の知識と観察眼も常軌を逸している。しかも、当時はスパイとして御陵衛士に加入していた斎藤の最初の攻撃は、服部と永倉のつばぜり合いの最中の背後からの牙突による奇襲だったが、これも目もくれずに完封して「思いの外ぬるい」と評している。


そして、強い信念、叡知、穏やかで高潔な心を持ち、最初から新撰組の襲撃を予想した上で、自らが仲間のために囮になる前提で鎖帷子を装着していた。そして囮役をやり他の御陵衛士を逃す時には仲間達に、御陵衛士はここでお終いと宣言すると共に「ここでやおら命を捨てず、各々の意思と人生を新時代へ紡ぎなさい」と彼らに言った。


今際の際に斎藤に「今まで斬り捨ててきた相手は、果たして本当に悪だったのか?」と「悪・即・斬」の真価を問い、そして地獄で会った時に答えを聞かせて下さいと言葉を残しており、北海道編の時点でも斎藤は服部の問いに未だに答えを出せていない。


服部の死は、阿部十郎たち残された者にとって大きな悔恨であり、敵だった永倉と斎藤も服部への敬意を忘れていない。


また、劍客兵器側が服部たち御陵衛士を、「結果的には敗北し、歴史の流れに負けた弱者」として猛者の人別帳にもまともに記載していなかったことに阿部は怒り狂い、封印していたと思われる見事な銃を用いた戦闘術を披露していた。


永倉も御陵衛士をまともに記載していなかったことには怒りを見せており、「服部武雄の強さは戦った俺たちが一番良く分かっている、服部武雄も知らない潜りに新撰組2人がかりは勿体無い」と、斎藤に自身が斬るから譲るよう言った。


なお、永倉が阿部を、(服部が阿部たちを逃がす際に服部がかけた)服部の言葉を使って諭す場面があったが、「貴様が姉さんを語るな」と剣心に激昂した雪代縁と、永倉の意見を聞き入れた阿部との対比の様な構図になっている。


余談編集


関連タグ編集

るろうに剣心 北海道編

新撰組 御陵衛士

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