概要
四神の朱雀。本シリーズでは敵だったり味方だったり。重要な位置づけのキャラクターになっていることも多い。
サガ1
- 『魔界塔士Sa・Ga』では都市世界のボスとして華々しいデビューを飾る。四神が「四天王」としてそれぞれ別の世界を支配している世界観にあって、唯一「バリアにより無敵の力を得ている」存在。
- しかも都市世界のフィールドを歩いていると普通に襲いかかってくる。倒すことも可能だが、耐久力はラスボスより高い上、お金なども落とさず、一度倒しても何度も襲いかかってくるため戦う意味はほとんどない。素直に逃げよう。
- しかしそれに対抗しようとする勢力が、主人公たち以外にもあった。昔かたぎの暴走族たち——荒廃した都市でどうにかパーツを集め、バリアを中和しようと考えていた。この計画に主人公たちが加わったことで、一気に計画が進むことになる。総長の壮絶な犠牲、主人公たち自身もデスマシーンという障害を乗り越え、危険を冒して手に入れた「イレイサー99」。
- これがあればすぐに朱雀は倒れる——はずだった。しかし町に戻ると、そこで待っていたのは倒れている町の住民と、総長の妹さやかがさらわれたという報告だった。主人公が対抗策を得ようとしている間に朱雀もまた行動を起こしていたことになる。さやかを人質に主人公を呼び出し、逃げ場の無い地下鉄の屋根の上で決着をつけさせようとする。
- だが主人公たちの手には切り札「イレイサー99」があった。総長の執念の塊とも言うべき機械により、無敵のバリアは消滅。逃がすまいとしていた朱雀だったが、主人公たちはもはや逃げる必要すらなかった。バリアを失った朱雀が倒れるまで、そう時間は掛からなかったという。
ゲームブック
『魔界塔士』のゲームブック版では、第一声が「ワシこそ、朱雀じゃ」。四天王で最も素早いという設定である(ゲーム内でも素早さは四天王トップなのでこれは独自設定ではないと言える)。
サガ2
- 『Sa・Ga2秘宝伝説』では、前作の四天王が味方専用になっており、鳥系の最強ランクとして登場する。今回はさすがにバリアは持っていないが、炎による攻撃の熾烈さは相変わらずである。
- すばやさは99と最高値(味方モンスター中唯一)。魔力も91とかなり高い。ただしHPは同ランク内では最低。
- DSで追加された「変異種」と呼ばれる強化版は、これにフレアの能力が加わるため、汎用性が増す。また、敵としても登場するようになり、他の四神ともセットで「闇の朱雀」として襲ってくる。
サガフロ
- 『サガフロンティア』で登場。戦闘回数を重ねて敵ランクを上げていくと鳥系の最強ランクとして単純によく登場するのだが、それ以外にも見せ場が2つほどある。妖魔ヴァジュイールの統治するリージョン「ムスペルニブル」にある雪山「朱雀の山」にて2種類の朱雀がいる。この山には、秘術の資質イベントで盾のカードを取りに行く際、IRPOから向かうことになる。
- 1つは道中で氷付けになっている。雪山の序盤に登場する妖魔系女の敵を何度も倒すと、ランダムで雪ダルマ型の敵シンボルが登場。そのうちかなり強力な「霜の巨人」を倒せば氷が融け、話しかけるとパーティに加わる(「雪の精」が出てくる雪ダルマはハズレ)。初期種族も「朱雀」であり、最初から能力が高いので、モンスターメンバーに慣れる意味でも加えておくといいだろう。ちなみに、ゲーム中は加入時も含めセリフは一切ないため、仲間朱雀に関する背景は一切分からないのだが、こちらの個体は呪われて氷漬けとなってしまったらしく、呪縛を解いてくれた一行に感謝してパーティに加わるようだ。
- もう1つは山頂にボスとして登場。こちらは完全な敵であり、炎の対策をしていないとあっという間に黒焦げにされるため、秘術の資質イベントの最大の障害ともなりうる。なお、負けてもIRPOに戻されるだけで何度でも挑戦できるため、「朱雀道場」として閃きスポットとして使われることもある。
- 問題があるとすれば、同じ場所に2体がいるのに、イベントを終えると二度と来られなくなってしまうことかもしれない。また、2体の朱雀に関連性は一切無い。この山には他にも黒竜&赤竜が守るお宝が眠る小洞窟などもあり、期間限定ダンジョンの割にやたら内容が濃いスポットとなっている。
- 他の味方モンスターも朱雀の姿に変身可能。敵の朱雀からのみ低確率で吸収可能な「ファイアーバリア」を得るだけで朱雀になれる。黒竜やマリーチなど最上位の変身モンスターには劣るものの、手軽に変身できるわりにはなかなか強い。
- ちなみに、妖魔武具に憑依させるとCHA以外全て+20と中々の高能力。上昇値が高いので妖魔を強化したいときは憑依させたいモンスターの一体。
- なお原作には無い設定だが、裏解体真書掲載のギャグ小説『ヒューズのクレイジー捜査日誌』では。氷漬けから解放された朱雀がIRPO捜査官の人手不足に悩んでいたヒューズの独断でIRPOの仮隊員に加わっている。
- 上記の小説版の内容自体はパラレルだが、そちらで隊員になったことを反映してか、『インペリアルサガ』でも同様に朱雀がIRPO隊員という設定になっている。