経歴
愛知黎明高校から名城大学を経て、地元の社会人野球・トヨタ自動車に入社。大学時代に一度プロ志望届を提出していたが、2位指名以内でなければ社会人チームに進むことを決めており、結局指名漏れとなった。
2020年オフのドラフト会議にて広島東洋カープから1位指名を受け入団。背番号は北別府学や永川勝浩が背負った20。
1年目・2021年の中日との開幕2戦目(3月27日)で抑え投手としてデビューし、初セーブを挙げる。新人選手の連続試合無失点は、6月10日のソフトバンク戦までの22試合続き、これはNPB記録となった。また10月12日には15試合連続のセーブを達成し球団記録に。同年はセ・リーグ新人王に選ばれている。
2021年の東京オリンピックでは日本代表として全5試合に登板し、2勝3セーブの成績を挙げて37年ぶりの金メダルに大きく貢献した。
2023年には第5回ワールド・ベースボール・クラシック日本代表に選出されたが、腰の張りで1次ラウンド4試合で1度も投げることもなく離脱。(代替にオリックス・山崎颯一郎投手が招集されたが1度も登板する機会はなかった。)
それもあってか、シーズン当初は不安定な投球が続いたものの交流戦後は安定感を取り戻した。
人物
選手としての特徴
最速156km/hのストレートとフォークを軸に奪三振を量産する右腕。カットボールや社会人時代に覚えたカーブに対する評価も高い。
エピソード
- 幼い頃から中日ドラゴンズファンだったが、2020年のドラフト会議では中日は高橋宏斗投手を1位指名したため広島入り。2021年は対中日戦の成績がやたら良かったため「何か中日に恨みでもあるのか?」「ドラゴンスレイヤー」とネタにされている。
- 大学生時代より「顔つきがカピバラに似ている」と言われることが増え、プロ入り後カピバラ兄弟の仲間入りをすることに。
- トヨタ自動車時代に自信のあった変化球はスライダーだったが、かつてプロで活躍していた細山田武史から「NPBでは通用しない」とアドバイスを受け、今は武器の1つにまでなったカーブを磨いていった。
- チーム内での愛称は名字をもじって「クリリン」。ドラゴンボールネタが散見される。一方でなんJ界隈では第二次世界大戦時代で活躍した栗林忠道陸軍中将に因み、「栗林中将」と呼ばれている。