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歩き巫女(鎌倉殿の13人)

あるきみこ

本記事では、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の登場人物の一人である歩き巫女について取り扱うものとする。
目次 [非表示]

演:大竹しのぶ


概要編集

鎌倉殿の13人』第35回「苦い盃」に登場した老齢の巫女である。巫女の仕事だけでなく占いも専門にしており、義盛も信頼するほどの名手である。

特に歴史上の人物にちなんだ登場人物という訳ではないが、後述の通り源実朝について核心に迫る言葉を残し、その心境に影響を及ぼしたこと、それに演者がまさかの大竹しのぶであったことで、視聴者にも強い印象を残した。


北条時政畠山重忠の対立が激しさを増すなか、政務に疲れ、後鳥羽上皇の従妹との結婚を押しつけられた三代目鎌倉殿・源実朝北条泰時とその従者である鶴丸を引き連れ義盛の邸宅を訪れたのち、義盛に紹介されて巫女と会う。


最初こそ「この中で1ヶ月風呂に入ってないものがおる」と占いどころか匂いで分かることを述べたことで泰時から「これって占いですか?」と訝しがられるも、

泰時に対し

 「双六すると悪いことがないか?」と尋ね、

泰時が

 「子供の頃から双六をしていると具合が悪くなる」と言うと、

巫女は

 「何らかの因縁があるのかもしれない」と答える。


巫女は実朝に

 「雪の日に出歩くと出歩くと災難にあう」と忠告する。


さらに他人(朝廷と幕府)が自分の意思を考えることなく結婚を決めたことに実朝がとまどうと、巫女は

  「誰もが同じような目にあう」

  「お前の悩みはお前一人のものではない。はるか昔から同じことで悩んだ者が大勢おる。」

  「一人ではないぞ。」

 と教え、実朝の気を楽にすることに貢献した。


備考編集

いかにも胡散臭い容姿と占い師という職業から、泰時からも「本当に当たる占い師なのか?」と訝しがられていたが…

  • 泰時への忠告については、源頼朝に双六の席にかこつけて誅殺された上総広常の存在を念頭に置いたものとも考えられ、作中でも直後に生まれた泰時が広常の生まれ変わりであると示唆するような描写が見られ、実際三谷幸喜も自身の連載コラムにおいて「(本作の)泰時は上総広常の生まれ変わりです」と明言していたりする。
  • 実朝への忠告については、史料のなかで実朝が暗殺された日は大雪が降っていたと伝えられている

など、かなり核心に迫ったことを言っている。

また、義盛からは「俺の甥っ子たちだ」と紹介されていたにもかかわらず、実朝が自らの婚礼のことを話した際に彼が鎌倉殿その人であると察したような素振りもあるなど、只者ではないことを匂わせる描写もある。


何かと出演者発表で話題となる本作であるが、大竹の出演は直前まで一切伏せられており、それ故にオープニングのクレジットでその名が出てきて驚いたファンの声も、SNS上で相応に散見される格好となった。


その後の登場編集

一回限りの登場かと思われた歩き巫女だったが、その後も複数回登場している。

和田合戦の前には実朝と再会し、妻の千世と引き合わせられている。またこの際「鎌倉が火の海になる」「死ぬ、みんな死ぬ」という不穏な予言を実朝に伝えている。なお、この時期も義盛の訪問を受けていたらしいのだが、義盛が「最近あの婆さん『死ぬ死ぬ』しか言わねえんだよ」というように衰えてきたような描写が見られた。

だが、その後和田合戦が勃発。義盛一党のことごとくが討死し、御所も炎上、鎌倉の路地は死傷者で埋め尽くされることとなり、老婆の予言は現実のものとなってしまった。この時も鎌倉の路地に佇む形で現れ、死傷者で埋め尽くされた路地を黙って見つめていた。

そして45回、公暁による実朝・義時襲撃計画が進む中鶴岡八幡宮を訪れた実朝の前に再び姿を現わし、彼に(そして直後に公暁にも)「天命に逆らうな」と伝えた…。


のだが、実朝暗殺直後の混乱の最中もそこらにいる御家人や雑兵たちに片っ端から「天命に逆らうな!天命に逆らうな!」と譫言のように繰り返しており、その場に居合わせた朝時(義時の次男)から「手当たり次第に『天命に逆らうな』って言ってるんだよ。昔はよく当たるって評判の巫女だったらしいけど…どこから入ってきたのやら」と呆れられ、そのまま彼の手で八幡宮の外に連れて行かれてしまった。

朝時の言ってることが正しければ、この時期にはもはや巫女は老い果ててしまい、かつての聡明さはなくなってしまったことになってしまう。もっと言えば、彼女の譫言のような「天命に逆らうな」という言葉を信じて短刀を手放した実朝は、惚けてしまった老人の譫言を信じてしまったことになる。救いはないのか…。


本当に巫女は惚けてしまっていたのか?編集

しかし、和田合戦の直前の彼女の行動を鑑みるに惚けているとは断定できない

視聴者の中では、「戦いに明け暮れる鎌倉の武士たちに匙を投げた天の代弁者として『天命に逆らうな』を壊れたスピーカーのように繰り返し言うしかなくなったのでは?」と考察する者もいる。

そっちもそっちで救いがないわけだが…。


さらにその後…編集






















次回作どうする家康』でもなんと大竹女史の出演が決定、しかも2年連続で告知なしでのサプライズ出演となった

同作では大蔵卿局としての出演であり、流石に役柄は異なるものであったが、こちらはこちらで一言も台詞を発することがなく、違う意味で視聴者にインパクトを残した。

この事態には、当然ながらSNSで大きな話題となった(因みに、同作でも「歩き巫女」は登場したが、当然演者も役柄も異なるものであった)。



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鎌倉殿の13人 巫女 歩き巫女

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