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死神の子守唄

しにがみのこもりうた

怪奇大作戦の第5話。

概要

テレビドラマ『怪奇大作戦』第5話。
体内被曝を患った妹を救うために紛争するある医者の悲劇を描く。

あらすじ

十人の娘が旅に出た。十人の娘が旅に出た
滝に打たれて一人目が死んだ…

ある夜。一人の女性が何者かから逃げていた。女性を追い詰めた犯人が銃の引き金を引くと、女性は一瞬にして凍り付き、真下の公園の噴水に落下した。

九人の娘が旅に出た。九人の娘が旅に出た
橋から落ちて二人目が死んだ…

さらに別の女性が襲われ、同じく凍り付き歩道橋から落下した。

翌日、SRIはこの事件の検証を行った。事件は現代の科学力で出来る絶対温度零度であるマイナス200度をさらに下回る冷却力を持った何かが凶器として使われた事が解り、遺体からはものすごい量の放射線が検出された。

三沢は現場を眺めていた一人の女性に目が留まる。三沢に見られたことに気付いた女性は足早に立ち去り、三沢が後を付けるととあるクラブにたどり着いた。
女性はこのクラブの歌手である高木京子と言う女性で、「死神の子守唄」という歌を歌っていた。

八人の娘が旅に出た。八人の娘が旅に出た
崖から転げて三人目が死んだ…

歌詞を聞いた三沢は事件はこの歌の通りに行われていると気づいた。
一方、被害者の白血球を調べていた牧は、白血球赤血球がせめぎ合いながら入れ替わろうとする奇妙な現象を目撃する。しかしその作用は不完全で、白血球が徐々に死んでいった。
牧は被害者が「スペクトルG線」に当てられたものであると考える。スペクトルG線は照射するには原水爆を上回るほどの強力な熱量が必要であることから世界でも謎とされている物質だった。
血液を調べた科学者は否定したが、牧は逆に冷やすことによって何者かがスペクトルG線を作ったと確信する。

三沢は京子にあのについて尋ねたが、母に教わったとしか答えず車に乗って帰ってしまった。
京子が向かった先は、山奥にある研究所。そこにいた男を京子は「兄さん」と呼び人体実験を行ったと問い詰めた。
男は誤魔化したが、凍り付いた死体は過去の動物実験で行ったものと同じだった為誤魔化しきれなかった。京子はそんなことをしてまで生きたくないと言うが、男は「お前が殺されるいわれはない」と言って良しとしなかった。
キチガイと呼んでまで兄を批判する京子。男は「お前があの病気と分かった日から狂ったのかもしれない」と言い、黙って待ってればいいと銃を持って出ていった。

またしても女性が氷漬けになる事件が発生した。
スペクトルG線とは本来原爆病を治すための方法なのだが、必要な熱量が膨大であるため世界からも諦められていた。
三沢は牧に歌の通りに事件が起こっていることを教えたが、聞き入れられなかった。
牧は血液を調べた科学者に、スペクトルG線の研究をしていた人間が日本にいなかったか尋ねた。丁度二人おり、一人は東大病院放射線科院長の麻生博士、もう一人は麻生博士の弟子で数年前から失踪している吉野貞夫と言う男だった。
クラブで京子の歌を聞いていた三沢だったが、突如京子が倒れてしまった。三沢は京子に頼まれ麻生博士の下へ向かう。そこには丁度牧が来ていた。
冷凍エネルギーによってスペクトルG線を生み出すのは麻生博士でもにわかには信じられなかったが、それができる人間は吉野一人だけだという。

七人の娘が旅に出た。七人の娘が旅に出た
熊に食われて四人目が死んだ…

診断の結果、京子は白血病だった。まだ母の胎内にいたころに被爆したらしい。
三沢は京子に何故歌の通りに人が死ぬのか尋ねた。「自分の歌の通りに殺していくその心が憎い。でもその心が憎みきれない」「幸せになりたかった」と京子は三沢に抱き着く。

SRIでは週刊誌に乗っていた京子の名字が吉野であることが判明していた。京子は吉野の妹だった。
京子はもう自分は一生お嫁にいけない、子供が産めない、間もなく死ぬと告げ立ち去ろうとする。何処に行くのか問いかけた三沢に、行かなければならない。今日の事は忘れないと言って去っていった。

またしても吉野が殺人を犯した。見張っていた牧は町田警部に連絡するよう命じ、科学者なら話を聞けと吉野の説得を試みる。

「科学者?科学者が何をした!原爆や水爆を発明しただけじゃないか!間違ってると言うのか?間違ってるかもしれない。だが俺がやらなかったら一体だれが京子を直してくれた?日本の国がか?それとも原爆を落としたアメリカか?誰も何もやってくれやしない!」 

それでも罪のない人間を殺してはいけないという牧に吉野は叫んだ。

「じゃあ京子に罪はあったって言うのかい?まだ母親のおなかにいる時に。誰だい!誰があの子を犠牲にしたんだ!君に応えられるか!」

言い返せない牧はそれでも話し合いで解決を試みる。しかし吉野は話し合いじゃ京子は治らないと笑っていい返した。
京子の家を訪れた三沢に所に町田警部と警官隊が駆け付けた。牧の説得は失敗し、今日このところへ向かう吉野。しかしそこには警官が待っていた。
後は麻生博士に頼むよう叫んで逃走を図る吉野だが、抵抗むなしく拘束された。

パトカーのサイレンが遠ざかる中、京子が暗闇を歩く。その手にはスペクトルG線照射銃が握られていた。
京子の名を呼ぶ三沢。その声に振り返った京子は目から涙を流していた。

「死ぬのはいや…」

そう呟いて、自らにスペクトルG線を照射する京子。彼女は一瞬で凍り付き、崖から落下し杭に貫かれた。
皮肉なことに京子の最後もまた歌の通りだった。三沢の頭にはあの歌が響く。

六人の娘が旅に出た。六人の娘が旅に出た。
蜂に刺されて五人目が死んだ…
残った五人が旅をした。残った五人が旅をした…

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