概要
上智大学大学院在学中から軍事関係の雑誌にコラムを投稿しており、これが活動の原点になっている。
1991年に湾岸戦争の解説で初めてテレビ出演した。
その後も戦争や核実験などが起こる度に出演を繰り返し、知名度を上げた。
また、後述の髪型と合わせて2ちゃんねるでカルト的な人気を得ており、出演する度に祭りが起こるという珍しい人物であった。
2ちゃんねるでは親しみを込めて「エバケン」「EVA」などと呼ばれていた。
2009年10月10日、肺の病気により60歳で死去。
髪型
初めてテレビ出演した際に視聴者の目を引いたのが、まるでベレー帽を被ったかのような角ばった奇特な髪形であった。
これはハゲ隠しの為に仕上げたものだが、その前例のない斬新な髪型は今でも語り草になっている。
本人もハゲを自認し、なるべく公共交通は利用しなかったとの事。
評価
感情論や場の空気に一切流されず、論理に裏打ちされた事実のみを追求する、徹底した現実主義者であった。
むしろ感情論は嫌っていた節があり、他の出演者が感情的な議論を展開すると、黙り込んで情報をシャットアウトする素振りすら見せた。
また、軍事に関する知識は豊富だが、分からないことは正直に「分かりません」と答えるなど、自らの能力以上の分析は慎んだ。
特に平成以降、ワイドショーの台頭とエンタメ化により、門外漢ながら無責任な発言を連発するコメンテーターや自称評論家が氾濫したこともあり、相対的に江畑の評価は没後久しい現在に至るまで高い。
今でも「軍事評論家」と聞いて真っ先に彼を思い浮かべる人は多いだろう。