概要
「2199」シリーズ第1作『宇宙戦艦ヤマト2199』で初登場したイスカンダルの装置。500mlペットボトルくらいのサイズ感をした紡錘形の部品で、波動エンジンの起動ユニット。
原作ではスターシャのメッセージと波動エンジンの設計図を収めた通信カプセルだったものを、本シリーズで再解釈した代物。
原作においてメッセージが届いてから波動エンジンを完成させるまでの期間があまりにも短いという点を解消するため、『2199』では波動エンジンの設計図自体は1年前に届いており、時間をかけて波動エンジンを作り上げ、最後のパーツとして波動コアが届くことでヤマト完成に至るという理屈になっている。
ガミラスのゲシュ=タム機関は波動エンジンと同原理のためか、同様に波動コアが用いられているようで、劇中では第二バレラスの制御室内に同形状の物が登場している。この時に登場したものは人間の背を大きく上回るほど大型だが、要塞用として大型になっているだけなのか、それともこれがガミラスの波動コアの標準サイズなのかは不明。
続編の『宇宙戦艦ヤマト2202』では地球でも量産されているが、イスカンダル純正のものと差異があるかは不明(ちなみに『2202』が始まる前は、某機動戦士の太陽炉と擬似太陽炉のように、本物とコピー品という違いによってヤマトの主人公補正に理屈付けするという予想も見られた)。
しかし、『3199』において地球製の波動コアはイスカンダル製のものより劣るという設定が明かされた。そして、純正波動コアを搭載するヤマトをデザリアムが狙うことになるほか、ヤマト側も純正波動コアの“臨界稼働”という新たな運用に臨んでいる。
ちなみに純正波動コアはヤマトに搭載されたもの以外に、『2199』第16~17話にて惑星ビーメラ4から回収されたものもあるはずだが、劇中では特に触れられないので所在は不明。ヤマトの準同型艦である波動実験艦銀河に搭載されているのではと推測する視聴者もいたが、『3199』にて搭載しているのは地球製コアと明らかにされた。
波動共鳴機雷
『ヤマトよ永遠に_REBEL3199』にて登場する、波動コアを転用した兵器。
次元波動機関に存在する「波動共鳴」という現象を利用したもの。敷設エリア内に侵入者を感知すると波動コアが「抑制波動共鳴波」を発生させ、浴びた波動エンジン(およびそれに類する機関)の活動が大幅に抑制されることで、敵艦を一時的に行動不能に陥らせる。
ただし原理上、対象となるのは次元波動機関(地球の波動エンジンやガミラスのゲシュ=タム機関など)を搭載しているものに限定される模様。
劇中では第1話にて登場。第十一番惑星にいる第11護衛隊からの連絡が途絶えたことで、太陽系内の複数の推定ワープアウト地点に散布された。このうち一か所(小惑星帯テミス群)がグランドリバースのルート上にあったが、デザリアム兵器は波動エンジンを使用していなかったため侵攻を止めることはできなかった。
なお、前身となるものは『2202』にて登場しており、土星域での銀河艦隊とガトランティス艦隊の戦闘において、艦載機ブラックバードで敵艦隊のど真ん中に量産型波動コアをばら撒き、それを銀河のコスモリバースによって遠隔地から暴走させることで波動共鳴を発生させ、敵艦隊を行動不能に陥らせた。
設定管理をしている皆川ゆかの『3199』ブルーレイ第2巻特典における解説によると、『3199』に出てきた波動共鳴機雷はこの時の余り品らしい。
関連動画
『ヤマトよ永遠に REBEL3199』今日の科学ビギナーズ 第二回「コスモリバースの巻」
※2:45辺りで波動共鳴について解説
『ヤマトよ永遠に REBEL3199』今日の科学ビギナーズ 第三回「波動防壁弾の巻」
※3:00辺りで地球製波動コアの存在に言及