※この記事には単行本24巻、25巻のネタバレが含まれます。
概要
両面宿儺をより"魔"に近づけるための儀式。言わば完全復活の手段の1つ。
主に肉体面の調整としての意味合いが強い。
解説
本来の『浴』とは、家宝として秘蔵する器物を外敵から守る手段として、呪具化させる儀式を指す。
方法は蠱毒を用い、厳選した生物を潰し濾す事で、得られた呪力の溶液に呪具化させたい器物を十月十日漬け込む事で完成する。
宿儺は縛りによる契闊で虎杖悠仁の肉体の主導権を奪い、伏黒恵の魂が折れたタイミングで伏黒を器に受肉し直す。
そして邪魔者を排除した後に、壊滅状態となった禪院家でこの『浴』を開始。
具体的な内容は、裏梅が呪霊を一体ずつ締めていき、主要な機関を自身の術式で凍結。
残った部位全てを濾し、膨大な数の呪霊を用いて『浴』を実行した。
裏梅とのやり取りから、完全復活の仕上げとして生前から計画していた模様。
しかし、宿儺は自分の指の傷を見て完全ではない事を悟り、伏黒の魂を完全に沈めるべく、仙台結界を目指す事に。
その後、第220話で判明した家入硝子の考察によると、現在の虎杖は『宿儺という呪力に浸された呪物』に近い状態らしく、図らずも浴による呪物化と同じ状態となっていた事になる。
エピソードとして
「あら そっちの子にしたのね」
「ああ こっちの方が面が良かったものでな」
上記の通り、浴の儀式でも完全に伏黒の魂を沈め切れなかった宿儺が、今度こそ伏黒の魂とその意志を削ぐため、姉の津美紀に受肉した万と戦った話。
戦いの目的が儀式と合致しているからか、タイトルが浴になっている。