「九回裏、ツーアウト・フルカウント。恐らくこの一球で決まるわ。真夏のエース、赤蛮奇の完全試合達成か否かが……って、何なのよ、そのサインは~!」
「一球や二球打てたところでバビってんじゃないわよ!」
「ストライクゾーンに 少しでもかすればいい さあ 見上げて恐怖しろ この球種は全然 大人しくない」
概要🥎
東方ロストワードのメインストーリー第4章Extraにて登場する、『常夏の幻想郷』の赤蛮奇。
この赤蛮奇も弱小妖怪のうちの一人として過ごしていることについては何も変わってない(実際にメインストーリーの回想では、原作における「逆様異変」にあたる異変で「相手になんない」「引っ込んでな」「時間を無駄にさせないで」と言われていた)が、野球という球技に特化していて、かつ『海面下に潜るような超低空のアンダースロー』やろくろ首としての特徴を活かした投球(いわゆる魔球の類)を得意としている点が大きく異なる。
常夏世界の小傘とは野球友だちの関係で、弾幕格球技大会・インヤンリーグ本選(オカルトボウル)の本選出場者「オカルトボウラー」になるべく、野球の練習に励んでいるらしい。
プレイアブル化🥎
実装形態 | エピック限定 |
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式 | 速攻式 |
気質 | 夏雲 |
拡散 | 潜水艦投法 |
集中 | 大魔球66号 |
スペカ1 | 飛頭『抜け首ナイン』 |
スペカ2 | 飛首『紐付き分身魔球』 |
ラスワ | 『怪奇 超俯角天空フォーク』 |
テーマ曲🍣🐚
常夏世界の赤蛮奇のテーマ曲は、給食頭蛮の「appletea」。原曲は「柳の下のデュラハン」。
余談🥎
気質は「夏雲」。夏空に立つ雲のことであり、通常は積雲・積乱雲などのことを言う。
小ネタ
BGM🍣🐚
テーマ曲の「appletea」は給食頭蛮ことぱらどっと氏が手掛けた柳の下のデュラハンのアレンジ曲で、2021年8月のイベントで頒布された東方アレンジCD「DROPLET」の2番目の楽曲として収録。後にこの赤蛮奇のプレイアブル化が発表された生放送当日、実装記念に伴いPVが公開された。
EXで追加されたC世界軸のキャラでは2人目の書き下ろし楽曲でないキャラであり、そのうえ1人目にして対となる相方の楽曲もまたぱらどっと氏のアレンジ曲である。
両者ビーチベースボールがテーマとなっているのもあり、2人でセットということか。
題名の「appletea」は英語でアップルティー(りんごの風味を付けた紅茶)のこと。
スキル
- スキル1「赤のシャットアウト」・・・シャットアウト(完封、零封)は投手が試合終了まで相手を0点に抑えること。試合終了までの9回、相手に得点を取られなければシャットアウトとなる。また、複数のピッチャーによって完封した場合は「完封リレー」と言われる。直訳すると「閉め出す」「排除する」。ヒットが無かった場合はノーヒットノーランとも言われる。
- スキル2「熱狂ノーヒットノーラン」・・・投手が相手チームにヒットも得点も一切許さず勝利すること。さらに走者も出さなかった場合はパーフェクトゲームになる。
- スキル3「ラストパーフェクトゲーム」・・・相手チームの打者を一度も出塁させずに勝利すること。完全試合。メジャーリーグベースボール(MLB)では「9イニング以上の試合を通して一人(あるいは複数)の投手が、相手チームの打者を凡退させ続けることで認められる」「完全試合においては、試合の開始から終了まで打者は一人も出塁できない」と定義づけられている。
ショット
拡散ショット「潜水艦投法」 |
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下手投げもしくはアンダースローのこと。腕を下から振り下げて球を投げる投法。投手がボールをリリースする際に身体が沈むこと、あるいはボールが下から上に上がってくることから、海面に浮上する潜水艦になぞらえて「サブマリン投法」とも呼ばれている。 |
集中ショット「大魔球66号」 |
元ネタは恐らく「巨人の星」の主人公・星飛雄馬が開発した変化球「大リーグボール」。66は赤蛮奇の種族である「ろくろ首」から。テキストでは野球の本場が遥か東の海の果てにあるとされていて、そこでも通用する魔球が「大魔球」らしいのだが……。 |
スペルカード
スペルカードは飛頭『抜け首ナイン』が東方輝針城の飛頭「ナインズヘッド」、飛首『紐付き分身魔球』は弾幕アマノジャクの飛首「ツインロクロヘッド」のアレンジ。いずれも弾幕自体は原典に忠実だが、赤蛮奇の頭以外は野球ボールを意識した丸い弾幕に差し替えられている。
飛頭「ナインズヘッド」はLunaticのみのスペルカードで、Easy/Normalの飛頭「マルチプリケイティブヘッド」およびHardの飛頭「セブンズヘッド」の上位版。目から放つとされるビーム攻撃は野球ボールの弾幕に変わっている。
野球は1チーム9人のプレイヤーで試合を行うことからこのスペルカードが選ばれたと思われる。もちろん、監督や交代する選手も必要なので9人だけではチームは成立できない。
原作において飛首「ツインロクロヘッド」は、弾幕アマノジャクの2日目の「シーン6 2ヘッドドラゴン」で赤蛮奇が使うスペルカードとして登場する。
「分身魔球」は侍ジャイアンツにおける魔球の一種で、ボールが複数に分身する魔球のこと。テキストの「大魔球」なる単語は、この赤蛮奇が紐付き分身魔球のことを「大魔球6号(くらい)」と言っていることから、恐らく集中ショットと同様「巨人の星」の大リーグボールが元ネタ。
フィクションの魔球が現実では再現不可能なものが大半を占めているため、ろくろ首(飛頭蛮)としての特徴を活かしたこのスペルカードが派生元として選ばれたと思われる。
ラストワード
「俯角」は物を見下ろしたときの視線の方向と目の高さの水平面とのなす角度、「フォーク」は球種の一つフォークボール(投手の投げたボールが打者の近くで落下する変化球)のこと。
CV
ボイス1は和久野愛佳氏、ボイス2は池ちさ子氏、ボイス3は菅野真衣氏が担当。