茨城県東南部に位置する市。
茨城と千葉の境目に位置し、常陸利根川を越えた真下は香取市である。
千葉県東部に接しているだけあって人だかりの少ない田舎であるが、毎年6月だけは例外。
市では菖蒲をアピールしており、菖蒲が咲き乱れるこの時期開催されるあやめ祭りでは沢山の訪問客で賑わう。
茨城に多い難読地名の中でも特に読み辛い類に入るであろう自治体。
ただし、歌謡曲好きなら橋幸夫の歌う「潮来笠(潮来の伊太郎)」、ドライブ愛好家なら潮来ICや道の駅いたこで御存知の人も多いかもしれない。
なお亡霊を呼び寄せるあのイタコとはまったくの無関係である(こちらには漢字表記はない)。
市内の駅は潮来駅と延方駅の二つで、あやめ祭りの開催地水郷潮来あやめ園が潮来駅の徒歩圏内に位置する。
ちなみに、柿岡地磁気観測所の半径35km圏外のため茨城では数少ない鉄道を直流電化で走らせることが可能な自治体でもある。
上述した潮来ICや道の駅いたこは東関東自動車道の延長線上に位置する。
地方らしく駅周辺は商業施設に乏しい車社会だが、隣の香取市や神栖市と違って市内全体でも商業施設に乏しい。市の中心は潮来駅だが、商業施設は潮来バイパスが近い関係で延方駅周辺の方が多い。
衰退問題
市内の大型ショッピングモールはカスミが運営する潮来ショッピングセンターアイモアぐらいしかなく市内の住民のライフラインとなっていたが、土地主と市の金銭トラブルが原因で2019年1月に突然の閉店を余儀なくされ全テナントが撤退してしまった。現在跡地は何になるかは決まっていない。
これにより市は県外の香取市に依存する必要すらあるほど店舗が枯渇した状態が続いていたが、6月にオープンしたベイシアに現在その役割は取って代わられている。
さらには翌年2020年の新型コロナウイルス発生により、自治体の大きな収入源にもなっていたあやめ祭り開催が困難になってしまったのも追い打ちとなった。あやめ祭りのみならずそれなりに栄えていたロードサイド店舗も次々と閉店したのも痛手だった。