概要
炎の天狐トチオンガーセブンとは、新潟県長岡市栃尾地域を主な舞台とするご当地ヒーロー。
新潟県限定で、深夜の六夜連続ドラマとして放送されたが、2010年代のヒーローとは思えないほど70年代の特撮ドラマ展開が特徴的。
たった六日間の放送ながらも熱狂的な人気を博し、地域限定で映画が作成された。
その後、2021年末にまさかの第2シーズンが放送された。
主要登場人物
- 星 狐太郎(ほし こたろう)
本作の主人公。平安時代に狐の神・トチオンガーとともに戦った人物を先祖に持つ。本業は油揚げ職人だが、狐の神・トチオンガーと融合してトチオンガーセブンとなった。
- トチオンガーセブン
トチオンガーと星狐太郎が融合して誕生したヒーロー。7つの必殺技を持つが、瀕死の状態で狐太郎と融合したことから、その秘密を解き明かさないと使えない。
- 首領ゲドロン
平安時代にヤマタノオロチを使って狐太郎の先祖と戦った蛇王一族の首領。現代に復活して人類征服を企む。
誕生の経緯
元々は油揚げ職人の「星知弘」氏が、70年代の特撮ヒーローへの憧れから仮面ライダーアマゾンの着ぐるみを作ったことがきっかけ。
その余りにも高すぎる完成度故に、星氏は近所の幼稚園に出向いたところ大好評となったが、そのことを知った公式から怒りの注意勧告を受けたことで仮面ライダーの着ぐるみ製作は断念する。
しかし、その結果公式から怒られないためにオリジナルの特撮ヒーローを作ろうとして製作されたのが、トチオンガーセブンであった。
元々、仮面ライダー公式から注意されるほどクオリティの高い特撮ヒーロー着ぐるみを製作できる星氏のオリジナルヒーローは、ネット上にアップされるやたちまち話題となり、地元のテレビ局から製作費を星が受け持つことを条件にドラマ化を打診。これを星氏は承諾し、ドラマ版の主演・脚本・監督・作詞作曲・美術を務める形で、ドラマが作成された。
つまり、個人が趣味で作ったいわば同人ヒーローがローカルヒーローに昇格した異例の存在である(逆を言えば、それだけ完成度が高いということ)。
また、制作に名前を連ねるとちおそうじ/ビー・プロダクションと、その動物的風貌・名前からカンのイイ方はお気づきかもしれないが、『鉄人タイガーセブン』も星は好きな作品として挙げている。
第1シーズンには『人造人間キカイダー』の伴大介氏や『プロレスの星アステカイザー』の島村美輝氏、『時空戦士スピルバン』の渡洋史氏が特別出演している。渡氏の役名は伊賀城刑事と、なかなかニヤリとできるものとなっている。
関連タグ
怪人開発部の黒井津さん:ゲスト出演