※本記事では、「SIREN」の中盤以降のネタバレを取り扱っているため、閲覧は自己責任でお願いします。
概要
主に、デモシナリオ「牧野慶/第3日/7時42分44秒」以降(リブート版の漫画『SIREN ReBIRTH』の終盤)の牧野慶を指す。
それまでのヘタレっぷり(武器も使用出来ないレベル)を名誉挽回するように、この第3日以降では大活躍を見せる。
その様は、まるで人が変わったかのようにえらく好戦的である。
主な使用武器は銃(シナリオによってはネイルハンマーも使用する)。
牧田というのは、あくまでpixivユーザーによるネタバレ防止用の通称であるため、ゲーム内ではこの状態になっても名前は「牧野慶」表記のままである。
変貌の真相(ネタバレ注意)
屍人ノ巣/中央交差点/第3日/7時42分
怪異三日目。
牧野と宮田はお互いに長年秘めてきた思いを吐露する。
「私は…ただの惨めな道化だった」
「逆だったら、こんなことには…」
「俺は…それでも牧野さんになりたかった」
宮田の手には拳銃が握られており、自身のこめかみに当てると…
「これでこの舞台から退場するとしますよ」
「さよなら、兄さん」
その後、宮田は牧野が着ていた服を奪い、彼に成り代わることで「求導師」になった。
実は交差点で死んだのは宮田ではなく、牧野の方である。
兄を殺すことで「医師:宮田司郎」としての役目を終え、本来は兄の役目である「求導師:牧野慶」として再び舞台に上がった。
終盤で人が変わったように変貌したのは、本当に「人が変わった」からだった。
ちなみに、殺された牧野の方は、中途半端に血の呪いを受けていたため、そのままの姿で屍人にならず、後に原形をとどめぬ「肉塊」として復活している。
活躍(更なるネタバレ注意)
「求導師:牧野慶」として第二の人生を歩み始めた宮田は羽生蛇村を救うために行動をする。
まず、須田恭也に「宇理炎」を手渡し、村の井戸から入手した爆薬でダムを破壊して屍人ノ巣を半壊させる。
そして、ダムの底に潜む半屍人…その正体は「サイレンの誘惑に耐えるために27年間苦しみながら生き続けてきた村人達」を解放させるために、自らの命を引き換えにして「宇理炎」の炎を呼び出し、人々を救済へと導いた。
しかし宮田は、この救済行為によって自身の生命のほとんどを使い果たしてしまう。
朦朧とする意識の中、自らが死に追いやった恩田姉妹の姿を認識する。
それがただの幻覚なのか、姉妹の魂なのかは不明だが、宮田は穏やかな笑みで自身を呼ぶ姉妹のいる煉獄の炎へとその身を投じた。
宮田は、村の暗部を担う人間として多くの人間を殺してきた。しかし、最後の最後に村の怪異に苦しむ幾人もの「人間」を救ったことによって、生涯憧れていた「真の求導師」と成ったのである。
…ここまで盛り上げておいて水を差すようだが、正直側から見ればぶっちゃけ何処かの家事手伝い同様兄の(それも脱ぎ立ての)衣装でコスプレをして悦ぶイタい奴とも、冷静に見て最後まで手を汚す以外の手段を知らない手前勝手なマッドドクターとも取れかねないツッコミどころ満載の行動であり、公式も彼に気を遣って(?)シナリオを牧野名義にしたところで仕草は宮田そのものであることから誤魔化しきれておらず、なまじ宮田本人がノリノリなため何とも言えない気持ちになったプレイヤーもチラホラ居た模様。
また恩田姉妹の幻についても、プレイヤーは宮田本人が美奈を生き埋めに、理沙を杭打ちにしたシーンをがっつり目撃しているため、姉妹が貯水湖の下に居る訳が無く、また彼女たちが最早恩田姉妹“だったモノ”と考えるにせよあんまりな仕打ちをしておいて『随分都合の良い幻を見るものだ…』と生暖かい視線を向けるプレイヤーも居た。
しかし恩田姉妹の幻影については、先代美耶子が使命を果たしたご褒美に見せてくれたのでは?と考察するファンも居る。
余談
- 関連する捏造キャラクターの誕生
後に、『「もし牧野慶の屍人になったら」…という妄想の産物』として、牧田から更に派生した捏造キャラクター「宮野」が生み出された。
※当然ながらゲーム内には登場はしません
上記の経緯から、残った宮田の服を着ている姿で描かれることが多い。
- ナンジャタウンコラボ
2022年7月15日~8月21日に開催されているナンジャタウンコラボにおいて、牧野慶と宮田司郎とは別枠で彼のノベルティが用意されている。
(既にラインナップに存在する牧野はマナ字架を、宮田はネイルハンマーを持っているため、消去法で「拳銃を持った険しい表情の牧野」は彼である。)
ゲーム内での登場時期の都合か、8月6日追加組の一人である。