相沢周市
あいざわしゅういち
警察庁の刑事であり、日本捜査本部のメンバー。白スーツを愛用している。既婚者で妻・恵利子、娘・由美ともう1人の子供がいる。
捜査本部の中では考察力は高く、正義感とキラ逮捕への執念は強い。度を超した違法捜査を行うLとは反りが合わず、当初から頻繁に衝突していた。
Lやニアと絡む機会が多く、アニメ版の第二部では家族と接するシーンが描かれた。
年齢・34–35歳
特徴的なアフロヘアーをしている。
捜査本部内での偽名は「相原」(ドラマ版では下の名前もあり、『相原修次』となっている)。
警察庁内の他の刑事達がキラを恐れ次々と辞めてしまう中でも、捜査本部に残り竜崎ことLとの捜査に参加する。
警察での交友関係は広く、鑑識に顔が利く、警察庁高官の北村次長の携帯番号を知っている等、それを活かして捜査本部に貢献する。
また刑事同士でも交友があり、伊出とは同期で親友、宇生田とも親交があった。事件に入れ込むあまり、家庭が疎かになった時は妻と喧嘩になったが、その時に「宇生田の仇と言えれば女房も理解してくれるのに」と言っていたことから、宇生田とは家族ぐるみの付き合いもあったようだ。宇生田が死んだ時には動揺し、後述の警察を辞めなければ捜査は続けられない状況でも仇が取れない事を悔やんでいた。
ヨツバ事件ではキラ寄りの政治家達の圧力により、警察の捜査が事実上打ち切りになり(世間に向ける為の形だけの捜査本部は置いてある)、捜査を続けるなら警察を辞めなければならない事態になり、家庭の生計を立てる為に迷う。
Lは、失業した捜査員に一生困らないだけの経済的支援を行うことを隠して、総一郎・松田・模木の3人と同様に辞職してまで捜査に参加するのかどうか確かめていたことを知り、憤然として捜査本部を離脱する。
辞める前に「俺は竜崎が嫌いだ!竜崎のやり方、全てがな!!」とこれまでの不満をぶつけたが、Lに「それが当然です。私は相沢さんみたいな人は好きですけどね。」と返され、思わぬ告白に躊躇しながらも、半ば意地のような形で離脱している。
その後は形ばかりの警察庁下の捜査本部長に就任。
ただ日々を無為に過ごすだけと思われたが、伊出の誘いで警察庁内でのキラ逮捕を目指す集まりに参加。Lがヨツバキラを特定した時は、伊出と共に救援に駆け付け、確保に協力する。
ヨツバ事件解決後は捜査本部に復帰。
回収したデスノートを鑑識に回し、『ノートの構成物も、書いてある文字も地球上に存在しない物質である』との報告を受ける。
年齢・40–42歳(特別編では44歳)
五年前と同じく、日本捜査本部のメンバー。
長年の捜査も相まってか、不精髭の方がより特徴的になっている。当初は第一部から引き続きアフロヘアーだったが、変装のために短髪にする(アニメ版では散髪の際に、名残惜しむような顔をしている)。
捜査本部のメンバーの中で、第一部とは容姿が最も変わった人物。また歳をとったせいか、以前よりも落ち着きが見られる等、内面にも変化が見られる。物語終盤で夜神総一郎がいなくなってからは、刑事達の実質的なリーダーとなる。
二部では世論がキラ支持へと傾き、松田も共感の考えを見せる中でも、「それはノートによる死の恐怖からだ。そんなものは本当の平和じゃない」と自分の考えを貫いている。
マフィアによりデスノートが奪われ、取り返す為のアジトへの突入ではメロの策略(アジトに仕掛けた爆弾での道連れ)で捜査本部全員が武装解除に追い込まれるが、密かに拳銃(ニューナンブM60)を隠し持っており、それを用いて夜神次長への救援に駆け付けている。
マフィア壊滅後はニアに触発され、独断でSPK・ニアと接触。捜査本部が持っている情報を渡す。さらに夜神月の行動の不可解さから、彼がキラであると疑念を懐くようになり、やがて確信へと変わっていく。
アニメ版の最終話で月がYB倉庫から逃走を図った際、日本捜査本部のメンバーが彼の後を追おうとする中、「あの傷ではどうせ遠くへは逃げられない」と引き止めるニアに対して「君の指図は受けない」と言い放ったシーン。
このセリフは第34話の「余計な真似はするな」に対する答えと解釈でき、これにより歴代の全Lと対立する結果となった。