聖剣(天外魔境)
せいけん
ゲーム『天外魔境Ⅱ』に登場する重要アイテム。千年前に火と根の戦いで活躍した火の勇者たちが作り出した聖剣で全部で7種類ある。※後述でさらにネタバレあり。
聖剣には【聖剣を打った鍛冶場の名前+打った者の名前】がつけられている。
当代の火の一族で聖剣を扱えるのは戦国卍丸だけである。これに関しては、主要メンバー中、卍丸が最も火の一族の血が濃い等の理由があげられるが、正確な理由は不明。小説『髑髏譚』では卍丸が霊魂を媒介できる体質であることが明かされていて、それも関係しているかと思われる。
聖剣は各地に出現した暗黒ランを斬るのに必要であり、聖剣は各地域の根の城にあるため、根の一族討伐の他にも、聖剣入手がゲームの重要な目的の一つとなっている。
聖剣にはそれぞれの火の勇者の魂が宿っていて、入手後には勇者との語らいの後、勇者が得意としていた奥義を授けられる。
小説『天外魔境I・II架話 髑髏譚 -SKULL TALE-』でも、聖剣の存在についてふれられている。根の一族の神ヨミ復活のためには、暗黒ランを咲かせる必要があるが、そのためには暗黒ランの根元に刺さっている聖剣を抜く必要があった。しかし、聖剣の力は強く、引き抜くためには聖剣に力を与えている鍛冶場(聖剣を打った場所)の破壊が必要である等、聖剣の存在は根の一族にとって厄介なものであることが描かれている。また、聖剣蛇光院松虫とそれに宿った火の勇者松虫の魂と共に卍丸が自らを乗っ取ろうとした阿観たちを倒して消滅させる場面があり、聖剣とそれに宿った火の勇者の魂の存在がどれだけ強いのかも描かれている。
法水院紅丸(ほうすいいん べにまる)
作成者 | 紅丸 |
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尾張の鬼骨城の将軍死神兄弟を討伐後に入手できる聖剣。最初に入手できる聖剣である。
入手後、紅丸の魂から奥義『紅丸斬』を授けられて、奥義として使用可能になる。
終盤のネタバレあり
『あだちひろし・辻野芳輝 奇想天外話』第6回では、小説版(髑髏譚)における聖剣の製法や役割について語られている。
ゲームでは火の勇者たちが自分で聖剣を作っていたが、小説版では少し違っている。
ヒの巫女であるマリに指定された勇者たちが、マリから与えられた玉(剣の底についている丸いもの)をはめ込んだ剣を、聖地(エリアの中で力が集まっている場所)で自分用の剣を打つ(自分の魂を剣に込める)という製法。
暗黒ランを切ってその切り株に剣を刺すと同時に自分の魂をそこに込めて復活しないように封印する、聖剣は聖地からの力を受け続けていることによって封印が完成している、ネの一族は聖地の力をまず断ってから聖剣を抜かないと再び暗黒ランを咲かせることはできない、という封印法が語られている。