概要
伍長P(コーポラルザーン)氏が2014年からニコニコ動画及びユーチューブに投稿している艦これドラマ。本家の「艦これ」メンテ日にアップされることが多いので、メンテ待ちの間に楽しむのもオススメ。10年以上続いているため、本編・MMD編他を含めると約200本もある。
艦これ二次創作においては未実装装備が登場することがあるが、この作品ではそれが顕著であり(※1)、投稿後に実装されたものもある(※2)
コンシューマーゲーム「IL-2 Sturmovik 1946」を用いた戦闘主体の本編と、提督や艦娘、妖精さん達の日常や会議をMMDで描くMMD編の二種類がある。
秘書艦と秘書艦補佐が複数居たり、砲撃戦で機銃を撃ちまくったり、本来使用できない装備を使っていたりするが(※3)、そこは大きな心で寛容にいこう。
※1.未実装装備の例:Bf110、Me410(50mm機関砲装備型)、二式戦闘機鐘馗、20cm単装砲(パラオ泊地の赤城が装備し、敵水雷戦隊との砲撃戦に使用)など
※2.動画投稿時に未実装だったもの:二式水上戦闘機、強風、二式飛行艇、一部ドイツ艦・一部ドイツ装備、イタリア艦・イタリア装備、連合国艦・装備等
※3.本来使用できない装備の例:赤城の20cm単装砲、由良の水上戦闘機(二式水戦、強風)など
独自設定
- 戦闘は人間サイズの艦娘が乗艦しているメンタルモデル型で行われ、艦内には妖精さんが乗り組んでおり、提督が乗り込む事もできる。
- 同盟国(直接言及はされないがこことここ)との連絡網以外の対外通信網は破壊され、復旧していない。
- 深海棲艦側は連合国の装備を模倣(?)している(「IL-2 Sturmovik 1946」の仕様上仕方のないことではある。また、これがのちに混乱をもたらすことになるが、それは本編を確認していただきたい)
- 過去に大陸戦線があったが、深海棲艦に対応する為引き上げている(北方海域にて、古参の戦闘機妖精がI-16を確認した時に言及)
主要登場人物
艦娘や一部の妖精、人間を除いて、提督たちは所属地+提督。それ以外は階級で呼ばれる。
パラオ泊地
パラオ提督
パラオ泊地の司令官を務める提督。秘書艦は由良。階級は中将。軍令部出身。その時代のあだ名は「軍務局の筆殺し」。陸海を問わず何十人も予備役送りにしていたという(軍務局とは、軍政を担当する部署。予算や人事といった軍隊の維持管理から編制や兵站といった戦時の方針策定まで行う超重要部署)
戦闘指揮を執るシーンも有るにはあるが、戦力を分散させようとするなど軍略面ではあまり得意とは言えず、作中でも「戦下手」と言われてしまっている。(士官学校を第3位で出ていたり、しっかりと戦果を挙げているなど決して無能ではなく、戦下手を自覚しており艦娘や妖精の意見にも耳を傾ける、部下の艦娘と妖精へ厳しい態度をとることはほとんどないなど、かなり良い上司である)
その代わり、政治的駆け引きや交渉など軍政面では有能であり、酸素魚雷や新型機、三式弾、挙句の果てには艦娘をそこら中からかすm…譲り受けており、一部の上層部から憎まれてはいるものの登場キャラからの評価は基本的に高い。投稿主曰く「腹黒い」、「権謀術策、横領銀蠅(ギンバイ)なんでもござれ」、「英語もドイツ語もできる」とのこと。ちなみに、艦娘の入手は一度失敗している(後述)。同期のラバウル提督と犬猿の仲。
水観妖精によると、キモオタっぽい見た目をしているらしい。海軍軍人としてはあるまじき欠点を抱えている。
後述の横須賀提督の構想により、パラオ泊地は海外からの技術・人材の導入窓口となっており、本国が正式採用する前の航空機や機関銃等の試験運用を行っている。また、本国では運用方法が判らない為、死蔵されていた海外技術をパラオに持ち帰り活用している。この為、パラオ泊地は航空基地を多数持つ重要泊地となっており、深海棲艦から度々大規模空襲を受ける為、迎撃設備が整えられている。
由良
長良型軽巡洋艦4番艦。パラオ駐留艦隊所属艦隊総旗艦。14cm単装砲を7門装備した美人さん。
少しヤンデレ(?)の気があり、同泊地所属の金剛や新人着任時に来る有明の女王が不必要なまでに近づいたり、おもわせぶりな言動を取るとハイライトが消え、M712やベ式機関短銃をおもむろに取り出す。
旗艦任務及びパラオ泊地全体の管理などで多忙なため、106話時点でパラオ泊地の中で唯一、劇中1回も改装を受けていない。
由良搭載水観妖精
由良搭載の零式水上観測機を操る妖精さん。艦隊の目として登場当初から欠かせない存在で、先行偵察、味方の誘導、着弾・雷跡・戦況観測を行う。激しい対空砲火の中上空に居座り任務を続けられる技量と度胸があり、時に敵機を屠る。その活躍ぶりはある意味本作の主人公である。専用BGMのつけられた数少ないメンバー。一人称はオイラ。搭乗機は零式水上観測機、二式水上戦闘機、強風(増加試作機)など。彼の二式水上戦闘機は(パラオ提督の名前で)翼内機銃の弾倉が新開発の100発入りに変えられている(本来の二式水上戦闘機は60発入り弾倉)。他艦所属の水観妖精を「兄弟」と呼ぶ。
ちなみに、味方艦隊の対空砲火の中に飛び込んで敵航空機を撃墜したことがあるため、反省文を課されている(提出はされておらず、本人も出すつもりはない模様)。
赤城
本編12話(か号迎撃作戦3マス目)から登場。艦載機であればその一話前から登場。パラオ泊地最大の正規空母。登場時点で高い練度を誇り、相手が水雷戦隊だったとはいえ、これを一撃で全滅させるという偉業を成し遂げ、艦隊の主力となる。中々に血の気が強く、船体後部に搭載された20cm単装砲と、飛行甲板脇にある高角砲群で水雷戦隊と撃ち合ったり、ノックなしで開け放たれたドア目掛けて素早く銃剣を投擲し、二本目を構えたりしている。お前のような空母がいるか。
大佐
本編12話(か号迎撃作戦3マス目)から登場。初出撃は01号作戦から。同盟国からやってきたJu87(艦これ的にはJu87C改)の妖精さん。牛乳をよく飲む。105話以降はJu87G型を駆って、深海棲艦の陣地攻撃に参加する。
モデルはもちろんこの方。
陸軍大佐
MMD編14話(キス島撤退作戦5マス目)から登場。役職は陸軍第十一飛行団団長。陸軍の力を誇示するような言動が多いが、それが原因で墓穴を掘ることの方が多い。軍人としては優秀で、部下の糧食事情を鑑み、苦し紛れでありながらも屈辱に甘んじるという、部下想いな側面もある。
浴衣姿の艦娘三名を見て頬を赤らめたり、パラオ提督からメルセデスベンツのtyp770を受け取った時には恍惚とした表情を浮かべ、スペックを空暗示するなどかわいい場面も。
※ちなみに、このメルセデスベンツtyp770は昭和天皇の御料車にも選ばれるような高級車である。
ショートランド泊地
ショートランド提督
海軍少将。秘書艦は海風。初登場はMMD編13話(モーレイ海哨戒9マス目)。
日に焼けていて男前。パラオ提督とは同期の桜。由良によれば、人脈縁故、組織運営管理、卒業席次は低いが、戦術指揮、提督としての器、そして男の色気が高いという評価を受けている。
呉鎮守府
呉提督
階級不明(おそらく中将)。秘書艦は加賀。初登場はMMD編24話(アルフォンシーノ方面進出25マス目)
日焼けなのかなんなのか、こちらも色黒。基本的に優秀だが、加賀さんには頭が上がらない。
ラバウル基地
ラバウル提督
海軍中将。秘書艦は大和。初登場はMMD編28話(北方海域艦隊決戦20マス目)
主人公(?)であるパラオ提督とは士官学校以来の犬猿の仲で、それが提督たちを統べる横須賀提督の前であってもいがみ合う程。軍人としても、パラオ提督に引けを取らないほど優秀。卒業席次は第2位で、横須賀提督がいなければ実質1位だった。
劇中数少ないパラオ提督の艦娘入手失敗の原因でもある(パラオ提督は8時間と喜んでいたが、実際に来たのは陸奥だった。その大和がラバウルにいる)。
横須賀鎮守府
横須賀提督
海軍大将にして近衛中将であり、皇族でもある。秘書艦は翔鶴と瑞鶴。初登場はMMD編27話(アルフォンシーノ方面進出28マス目)。
パラオ提督や前述のショートランド提督、呉提督やラバウル提督と同期。横須賀提督が首席の為、彼を除けば各員のランクがひとつづつ上がることになる。
士官学校主席は伊達ではなく、北方海域最深部攻略の為に多数の泊地から艦隊と航空隊を集め、それを運用する為の資材・人材をきちんと手配・補給する事が出来たり、海外からの技術導入に積極的で、パラオ提督を窓口にして機材や技術を導入して生産性を高めたり技術力の向上を図るなど、視点の広い戦略を用いる。
己の地位を誇示するようなことはせず、控えめに言葉を伝えるタイプで、それをくみ取ったラバウル提督とパラオ提督が顔を青ざめて取り繕う程。
パラオ提督が秘書艦と仲がいい(意味深)なことに嫉妬(?)して、パラオ提督を呼びつけて、秘書艦との交友の深め方を聞くほどに女付き合いが下手。
単冠湾泊地
作中唯一の外部出演。海軍少将。詳細は単冠湾泊地シリーズを参照。初登場は本編65話(アルフォンシーノ方面進出13マス目)から。
その他
元帥
名前だけが登場しており、詳細は一切不明。パラオ提督やラバウル提督は、横須賀提督のことを元帥又は元帥閣下と呼んでいるが、元帥という役職自体複数名いてもおかしくはない。
関連タグ
WarThunder…実は本作品の使用ゲームである「IL-2 Sturmovik」の派生作品である