いいかセッコ 最も気をつけなくちゃあいけないのはな…『概要』だぜ…… ちゃんとビデオ回ってるか?
『ジョジョの奇妙な冒険』の第5部『黄金の風』に登場するキャラクター、チョコラータとセッコによるやり取りである。2人はイタリアのギャング組織「パッショーネ」のボス親衛隊に所属する正真正銘のギャングであり、また、当人達の性質も通称ゲスコンビと呼ばれるにふさわしい残忍さを持ち合わせている。そんな彼らの意外な一面を象徴するセリフとなっている。
チョコラータには、「人の死を観察する時に好奇心は至上の幸福で満たされる」という猟奇的な趣味を持つ。また、その描写をセッコがビデオ録画するという、非道徳的な役割を担っている。
彼らは組織のボスからブチャラティチームとトリッシュの抹殺命令を受け、チョコラータのスタンド能力「グリーン・ディ」によって、その内の1人であるナランチャに重傷を負わせる。その時の一部始終をセッコが役目通り録画しており、その映像に歓喜したチョコラータが、
「良ぉお~~~~~しッ!よしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよし」
「りっぱに撮れたぞ!セッコ」
と、頭をナデナデしながらひたすらにセッコを褒めちぎる。その様子はさながら、相棒と言うよりも飼い主とペットの関係に近い。
ナランチャの表情をビデオに撮ったことに対して、セッコは(当人はちゃんと喋れるにも関わらず)動物の様な唸り声とジェスチャーで、いつものお礼とばかりに角砂糖を要求する。その際も、飼い主的な態度のままチョコラータは、
「3個か!?」
「甘いの3個ほしいのか?」
「3個…イヤしんぼめ!!」
と、焦らしながらも角砂糖を3個同時に投げる。セッコはこれを手を使わず、口のみで内2個をほぼ同時にキャッチする。3個目はチョコラータが勢い余って明後日の方向に投げてしまうのだが、セッコはすでにキャッチした角砂糖を吹き矢の要領で飛ばし、3個全てキャッチすることに成功。その出来栄えにこれまた歓喜したチョコラータが、
「良ぉお~~~し よしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよし」
「たいしたヤツだ セッコおまえは」
と、めいっぱい褒めちぎりながらセッコは角砂糖をガリガリ食べるという、先ほど同様のシュールな構図となる。彼らは一通り済ませた後、唐突にテンションを切り替え真剣モードとなり、ブチャラティ達の追跡を続行する。これらの様子から、彼らが読者には知りえない独自の信頼関係があることがうかがえる。
また、彼らの敗北により実現することはなかったが、チョコラータがセッコに留守番電話で、「角砂糖を5個同時に投げる」ことを約束していた。
ごほーびをやるぞ 良く『余談』を撮れたごほーびだ 2個でいいか?
彼らの一連の描写のインパクトは絶大で、pixiv内外問わず多くのネタやパロディが出回ることとなった。そのため、「ジョジョは全く知らなくてもこの掛け合いは知ってる」という人も一定数いるのではないだろうか。
後の展開で、セッコがチョコラータの敗北を悟った際には、それまでの態度を一変しチョコラータを唾棄する態度を取り、
「でも 弱いじゃあねえーかよォォォ」
「負けちまったんじゃあよオオオオオオオオオ」
「そんなカス もう好きじゃなくなったよッ! ぜーんぜんねェェェェッ!」
と言い放ちながら、それまで大事にしていたビデオカメラを破壊する。
あまりに唐突な手のひら返しに読者からは、「今までの可愛がりも内心ではムカついてたのでは?」と疑問視されることがある。確かにそう考えるのも無理はない展開だが、セッコの言動を見返してみると、「負傷させたミスタにあえてとどめを刺さない(恐らくは死にゆく様をじっくり録画するため)」「チョコラータの命令にはない自身の負傷を録画」「本人との直接のやり取りでない留守番電話にも律儀にリアクションする」といった、命令以上に忠実な描写が散見される。
そのため、あの手のひら返しの理由は「元々好きではなかった」ではなく、本人が言うように「負けたから好きじゃなくなった」が適切だろう。
3個か!? 『関連イラスト』3個ほしいのか? 3個…イヤしんぼめ!!
↓パロディ
↓ビデオの撮り方を注意するのシーンのパロディ
↓角砂糖をねだるシーンのパロディ
↓投げるシーンのパロディ
『関連タグ』も食いたいだろ? 投げてやる………ご褒美だ
グェス:第6部に登場する、同じようなクセの強い可愛がり方をする人物。こちらは、自身のスタンド「グーグー・ドールズ」で小さくした人間を動物の死骸に入れ、ペットのように可愛がる。