概要
初登場は『パワプロ9』。彼女候補の1人であり、そよ風高校のマネージャー。『10』や『サクセスレジェンズ』、『2010』にもわずかに登場している。誕生日は7月20日。
現状パワプロ9出身の彼女キャラとしては『パワプロアプリ』及び『サクセススペシャル』に出演できていない唯一のキャラであり、『アプリ』への出演をかけた「歴代パワプロキャラ人気投票」にノミネートはされているものの、2019年は36人中8位、2020年は37人中11位で、いずれも実装を逃している。
パワプロシリーズの最初期から登場している古参キャラでそよ風高校編のメインキャラでもある阿畑やすしと、あかつき大附属高校編に登場する九十九宇宙の幼馴染。学年は彼らより一つ下で主人公と同級生である。
関西出身で阿畑や九十九と同じく関西弁を喋る。9では藍色の髪をポニーテールに束ねてヘアバンドを付けており、10以降はストレートにしている。好物は阿畑と同じくたこ焼きで、バイトもたこ焼き屋でしている。
9の本編では直接語られることが少なく半ば裏設定的な要素であるが、昔から阿畑と九十九に好かれており、茜自身は内心阿畑に想いを寄せていたが恋仲には至っていなかった。中学時代に九十九から告白されたが断っており、あかつき大附属編での友情イベントでは九十九が「1つだけ阿畑に勝てなかったこと」として主人公に仄めかしている。
占いが趣味で、本人も「外れたことがない」と述べるほどの自信を持っている。そのため占いで自分との相性が最高と出た主人公を異性として意識し始めるが、そよ風高校編のみ「それじゃあ、あいつは?」と自問している。
その後好感度を一定値まで上げて告白するか、次のバレンタインデーを迎えれば付き合えるが、そよ風高校編ではある条件を満たすことで主人公が茜の本当の気持ちを悟ってエンディングで身を引き、その後改めて阿畑と茜が結ばれる特殊エンディングとなる。
誤解されがちだが、あくまで主人公の方が自ら身を引くために茜を「振った」のであり、茜が主人公を捨てたわけでも、阿畑と二股を掛けていたわけでもないので注意。実際、この展開になった場合でもエンディングの冒頭で茜は彼女として主人公のプロ入りを心から祝福しており、主人公から告げられた別れ話にも困惑している。
クリスマスプレゼントは野手が走力、投手が球速やコントロールを直上げするものが多く、当時の環境ではどちらかというと投手の方が需要があった。
10では阿畑の恋人として極亜久やんきーズ編に登場。条件を満たすと阿畑の子供を身籠っていることが判明して2人は婚約することになり、阿畑の決め球が「アバタボール」から「アカネボール」に変化するなど仲睦まじい様子を見せる。
その後結婚し、阿畑がプロ野球選手を引退した後は夫婦でたこ焼き屋を始める。最終的には阿畑との間に2子を儲けた。
サクセスレジェンズではJUBCモードに少しだけ出演し、高校卒業後は阿畑や九十九と同じく近代学院大学に進学したことが明かされる。2010ではエンディングムービーでのみ登場し、やはり阿畑と恋仲になっている様子。
その後しばらく登場がなかったが、サクセスが9のリメイクとなっているSwitch版において久しぶりに彼女候補として出演した。しかし本作にはそよ風高校編が実装されておらず、阿畑や九十九との関係性についてはまったくと言っていいほど描かれていない。かろうじて九十九の友情イベントにおけるセリフが残っているくらいであり、むしろ過去作を知らないとこの2人に関連するキャラであると推測することすらほぼ不可能な状態となっている(関西弁つながりについても、元からまったくの無関係である極亜久高校の外藤侠二がいるため根拠にならない)。
基本的な部分は9と変わらないが、野手はクリスマスの最高プレゼントに内野安打○の他にかく乱が追加された事(一年目が内野安打〇、二年目がかく乱)、試合経験点の計算式の問題や友情タッグの成立難度が上がったこと、基礎能力の上限が大幅に上がったことなどから敏捷点が足りなくなりがちなSwitch版では相対的な面で野手での需要が上がった。一方、投手の最高プレゼントは「一番低いレベルが低い変化球のレベルを一つ+1」に変わり、二年目は牽制〇とコントロール+5、打たれ強さ+1も追加される。金特は野手が「高球必打」「低球必打」「内角必打」「外角必打」の中から1つ選択、投手は「勝利の星」が貰える。
野手は走力が底上げするのが魅力だが、金特が打撃系なので、走塁特化としては中途半端になりがちで、かといってパワーヒッターとしてみればかく乱はともかく、内野安打〇は意味をなさないので巧打者向けの彼女となる。走塁特化としてみた場合は金特の差で舞に負けてしまう。
投手は現環境のせいと、勝利の星がマイライフで無双プレイすれば簡単に取得できるため、はるかに勝てないため、需要はない(精々他に彼女候補がいなければ付き合う程度)。
そしてSwitch版にはマイライフでも彼女候補として登場する。当然結婚も可能である。
過去作では上述の通り近代学院大学に進学していたが、このマイライフでは詳細は不明だが短大生として登場しており、やはり阿畑らとは関係していない世界線である様子。
サクセスで茜を彼女にしたままクリアした選手でマイライフをプレイすればデータ引継ぎによって最初から恋人の状態で登場させられるほか、それ以外でも条件が揃っていれば彼女候補として出会え、付き合うことができる。
相変わらずのたこ焼き好きで、出会いイベントも彼女の家で開かれるたこ焼きパーティーに招かれることから始まるほか、デートイベントでもたこ焼きを食べている場面が多い。また「丸顔の男性が好み」ということが明かされた。また、他の9サクセス彼女と同じく、結婚式では両親が登場する。
本作では他のサクセス出身の彼女候補は結婚(プロポーズ解禁)のためにタイトル取得や複雑なフラグの回収、複雑なフラグを回収しつつ、豪邸の購入など、難しかったり相応に時間が掛かる条件が設けられていることが多いが茜にはそういった要素がなく、交際開始後は普通に公園デートを繰り返すだけでイベントが進んで程なくプロポーズが可能になるため、マイライフの中では付き合いやすく結婚しやすい彼女となっている。
しかし過去作を知るプレイヤーの中にはやはり「阿畑が可哀想」「阿畑に申し訳ない」と難色を示す層もいたようである。
余談だが、Switch版のマイライフは『パワプロ2018』の基本システムを採用しており、サクセスの彼女を引き継げる仕組みも基本はそのままである。しかしそのため、もし9に存在した「阿畑と茜が結ばれる特殊エンディング」が本作にも実装されていたら、その主人公でマイライフを始めると茜が阿畑の存在を忘れた上で普通に彼女候補として出てきてしまう可能性が高かったと思われる。
というのも、2018のマイライフに実装されているサクセス彼女引継ぎシステムでは「他の男に取られて失恋した」という展開に対するフラグが存在しないため、サクセスでこの展開を経てクリアした選手でマイライフを始めても彼女データの引継ぎ自体ができず、失恋した相手がマイライフでも普通に攻略可能対象として初対面設定で出てきてしまうため。当然サクセスで結ばれた男の方はマイライフでは本人はおろか話題すら一切出てこない。
そう考えると、Switch版にそよ風高校が実装されなかったことや、阿畑や九十九との関係性が明確に描かれなかったのはある意味幸いだったのかもしれない。
また一方で、同じく2019年に実装されたパワプロ2018の追加モード「名将甲子園」における阿畑のイベントの中に「将来を考えている幼馴染の彼女」という明らかに茜を意識した話題が登場しており、公式としても決して阿畑と茜のカップリングをなかったことにしたわけではないことが分かる。Switch版での扱いはあくまでファンサービスの一環ということだろう。
その後、パワプロアプリでのキャラ実装を掛けた歴代キャラ人気投票に2019年から21年まで3回参加したが、その全てで落選している。
しかし『2022』のパワフェスモードでとうとうマネージャーキャラとして新規実装された。同モードには既に四条澄香と七瀬はるか(2016)、姫野カレン(2018)、栗原舞(2020)が実装されているため、本作でパワプロ9の彼女キャラが勢揃いすることとなった。
阿畑が既に極亜久やんきーズの所属選手として出演している都合もあってか茜はデフォルトの所属チームが存在せず、条件を満たすことで引き入れることができる一種の隠しキャラとなっている。ビジュアルは完全に9時代のもので、服装もそよ風高校のセーラー服。占いやたこ焼きが好きという従来通りの描写に加え、実は実家もたこ焼き屋であるという新設定が明かされている。一応阿畑とは共演している形にはなっているが直接的な絡みがないこともあってか、個別エンドはストレートな主人公との恋愛模様で締めくくられている。