落とし穴(遊戯王)
おとしあな
特殊召喚には対応できないという弱点があり、強力なモンスターは特殊召喚で場に出すことが多い現環境では切り札級の大型モンスター対策には少々不向き。その点から奈落の落とし穴などの方が優先されやすいが、こちらはこちらで奈落の落とし穴では対応できない攻撃力1000以上1500未満のモンスターを破壊できるという利点がある。例えばエクシーズ召喚されるモンスターを直接破壊することはできないが、相手がエクシーズ素材にするために手札から召喚した低レベルのモンスターを破壊することは不可能ではない(もちろんステータス次第なので絶対ではないが)。
現環境下においてもモンスターを「召喚しない」デッキは滅多に存在しないので、使いどころ自体は幾らでもある。ただ時代が進むにつれてもっと有用なカードが多数登場し、その山に埋もれていってしまっただけである。大型モンスターではなくサポート役やリクルーター、その他厄介な効果モンスターなどの処理にはこのカードこそ適役という場合もあるので、まだまだ油断はできないカードである。フレシアの蟲惑魔が敵フィールドに存在する場合、「コイツなら突破できる!!」と自信満々に召喚したモンスターをこのカードの効果であっさり落とされたりすると非常に悔しい。
地味に初期の頃はサンダー・ボルト、ブラック・ホールと共に制限カードだった時期もあった(※1999年の制限カードリストより)。カードプール自体が少なかった当時は戦闘破壊以外でモンスターを除去する手段は数えられる程度しかなく、罠カードに耐性を持つモンスターも皆無であり、その上ノーリスクノーコストでありメタカードもほとんど存在しなかったこのカードは現在とは比較にならないほど多用されていたのである。
ちなみに原作マンガにも「落とし穴」というカードが登場するが、効果やイラストはOCGのそれとは全く異なる。遊戯王DMでは混同を避けるためか「串刺しの落とし穴」に名称が変更され、後に効果もイラストもよく似ている同名カードがOCG化された。
なお、原作では破壊したモンスターの攻撃力の4分の1をそのコントローラーへダメージを与えられるが、飛行能力を持つモンスターには効果が無いといういかにもそれっぽい弱点があったりもした。OCGの落とし穴は翼を持つドラゴン族だろうと風属性の鳥獣族だろうと関係なく墓地へ突き落すことができる。
遊戯王OCGに「落とし穴」が登場してから12年以上の時が流れ、ゴブリン穴埋め部隊が登場したのを機にカテゴリー化した。ほぼ全てが通常罠カードで、全体的にモンスターの召喚に反応し、対象モンスターを破壊したり弱体化させたりといった効果を持つものが多い。
詳細はホール/落とし穴を参照。