概要
2015年10月より始動している『刀剣乱舞-ONLINE-』を原案としたミュージカル作品、ミュージカル『刀剣乱舞』(通称:刀ミュ)の第6作目にあたる作品。
本作では鶴丸国永を中心に、蜻蛉切、千子村正、篭手切江、御手杵、明石国行の6振が、正しい歴史を再生する戦いに身を投じていく物語が描かれている。
同舞台の演目『三百年の子守唄』とは間接的に繋がっており、出陣メンバーのうち村正組は当作から出張の形で登場している。
Pixivでは主に公演の感想レポートの他、本編を基にしたファンアート、2部の衣装に身を包んだ刀剣男士を描いた作品に、「刀ミュ」タグと併せて使用されている。
略称タグとして「葵咲」を訓読みした「あおさく」と表記されることもある。
あらすじ
徳川家康の次男結城秀康は、兄松平信康が切腹させられた事がトラウマとなり、父への恐怖と不信感、自分を気にかけてくれていた最愛の兄を失った悲しみから悪夢に悩まされていた。
本丸では、その秀康所縁の御手杵が、同じように自身が炎に焼かれる悪夢に度々悩まされていた。
そんな中、顕現したばかりの篭手切江の『れっすん』に付き合っていた御手杵は不意に彼から元主の事を聞かれ「2度天下を逃した者」と称する。
時を同じくして、鶴丸国永が主たる審神者から「明石国行、篭手切江、御手杵を率い、それぞれ本多忠勝・井伊直政となって任務についている蜻蛉切と千子村正に合流せよ」と、新たな指令を受ける。
出陣先は、1600年・下野国小山。狙われているのが元主と知り動揺する御手杵。
時間遡行軍は家康へ恨みを募らせる秀康を利用し、家康の抹殺、および秀康を後継者とすることを目的とした歴史改変を目論んでいたのだった。
合流した6振が戦闘に入る最中、篭手切江は時間遡行軍に呑まれかけている秀康の所持刀が自身と同派の「先輩」と分かり動揺。また千子村正も、かつて信康を死に追いやった家康に不信感を持っていた。
刀剣男士達が圧倒的不利な状況に陥る中、別行動をとっていた御手杵の前に『結城秀康に瓜二つの神主』が現れ───・・・
部隊編成
- ???(五十嵐拓人)
歴史人物
- 徳川家康(鷲尾昇)
三英傑の一人。「三百年の子守唄」より再びの出陣。着実に天下人への道を歩むが、信康を死に追いやった苦しみをいまだ抱え、ある理由から冷遇してきた秀康に顔向けできずにいる。
- 結城秀康(二葉要/加古臨王)
家康の次男。会津討伐の途上で石田三成挙兵の報が入り、小山評定の場で抑えとして残るよう家康に命じられる。敬愛する信康の死と、その原因となった父への不審により、遂に心を闇に落としてしまう。
- 永見貞愛(二葉勇)
知立神社神官。秀康の双子の弟。当時双子が忌み嫌われていた為、母方の永見家に預けられた。ある理由から刀剣男士の協力者「物部(もののべ)」となり、徳川家の窮地を救うべく行動する。神官らしからぬ口と態度の悪さを誇る。
- 徳川秀忠(原嶋元久)
家康の三男。信康の死後に嫡子とされたが、秀康を差し置いて自分が後継者に選ばれた事にいまだ納得できずにいる。
- 松平信康(大野瑞生)
家康の長男にして元嫡子。父から冷遇される秀康を案じ続けていた。「三百年の子守唄」で、史実通りに死亡したが……
余談
結城秀康役は二葉要が演じたが、急病のため途中降板。一部上演が中止となり、その後代役として加古臨王が秀康役を演じた。
その後「歌合乱舞狂乱2019」の幕間にて復帰・登場。温かい拍手が寄せられた。
幕間では家康をあるもので暗殺せんとする時間遡行軍の罠に対し、トンチキな芝居……もとい「繊細な仕事」で刀剣男士の任務を助ける貞愛達の奮闘(?)が描かれた。
そして2022年4月25日、『先輩』と呼ばれていた刀剣こと稲葉江が遂に原作ゲームにも実装。
本舞台から登場を待ち望んでいた審神者は勿論、出演者各位も喜びの反応RTを返しており、『葵咲本紀』タグがTwitterトレンド入りを果たした。
関連動画
関連タグ
前作→結びの響、始まりの音
次回作→静かの海のパライソ