CV:柴咲コウ
概要
イージス艦『ほたか』に乗艦する女性自衛官で、ミステリアスな雰囲気を漂わせる美しい女性。
「ほたか」ではただ一人の女性自衛官であり、「ほたか」に江戸川コナンにどの仕事をしているか聞かれた際は「乗組員の食事を作っている食事係(いわゆる給養員)」と答えたが、海上自衛隊のイージス艦には女性自衛官は乗艦していないこと、一等海佐という階級自体給養員としては極めて不釣り合いな階級(一等海佐はイージス艦などの大型艦艇の艦長クラスの階級)であることからコナンに怪しまれ、艦長室で目暮警部などの面前でそのことを指摘されたことからその正体が露見する。
その正体は防衛大臣直轄部隊の一つで、陸海空自衛隊の統合防諜部隊である自衛隊情報保全隊の隊員。
若狭地方隊情報官の笹浦洋介一等海尉が引き起こした情報漏洩事件に関連した某国の工作員「X」の捜査を目的に、体験航海に乗じて『ほたか』に乗艦した「X」を追って秘密裏に乗艦していた。「X」との戦闘に備えH&K製の自動拳銃であるUSPを携帯している。
優れた洞察力を有する優秀な自衛官であり、自衛官として強い使命感を持つ一方、それ故に警察官や探偵を信用していなかったが、毛利小五郎から「それではXを逮捕する事すら出来ない」と諭される。以降は考えを改め、コナンらと協力しながら犯人を追いつめていった。
余談
現実の海上自衛隊も、『絶海の探偵』の作中でコナンが述べたようにイージス艦に女性自衛官を乗り組ませていなかった。現在では海上自衛隊もイージス艦への女性自衛官乗組を開始しており、2019年には史上初となるイージス艦女性艦長が誕生している。
なお、藤井が劇中で携帯している拳銃は先述したようにUSPであるが、現実の陸海空自衛隊では特殊作戦群を除いてUSPは使用しておらず、9mm拳銃を使用している。
劇場版でコナンと共に活躍する主役級のゲストキャラクターは『戦慄の楽譜』の秋庭怜子以来となり、ゲスト声優が演じるのは初。キャストクレジットは犯人役を差し置いてトメである(ちなみに「X」のクレジット順はイージス艦に乗船していない阿笠博士、灰原哀、服部平次、遠山和葉といった主要レギュラー陣よりも先行している。本作には犯人がもう1人いるが、そちらは最後から2番目、すなわち七海の直前である)。