親衛隊(宇宙戦艦ヤマト)
しんえいたい
※記事名は便宜上のもので、検索時には「親衛隊」と「宇宙戦艦ヤマト」での部分一致検索を推奨。
『宇宙戦艦ヤマト』において
本作では姿を見せることはなく、名前が出てくるだけ。その存在が語られるのはガミラス冥王星前線基地壊滅後、基地司令官・シュルツが残った艦隊戦力でヤマト撃滅を狙った際になる。ヤマトを見失ってしまったことを本国に報告している最中、デスラーが「親衛隊を送ろうか」と嘲笑うように発言する。
これに対してシュルツは恐怖と動揺を隠せず、副司令のガンツも「と、ということはまさか我々を…」と言っていることから、デスラーのこの発言は事実上の処刑宣告だったのだと思われる(親衛隊自身が処刑の執行人なのか、それとも単に親衛隊が行くからシュルツ達はもう用無しということなのかは不明)。完全に後が無くなったシュルツは、その後のヤマトとの戦闘において敗色が濃厚になってくると、全艦で体当たりして相打ちを狙い、名誉だけでも守ろうと決断するに至った。
終盤で「蒼い雷光」という親衛隊専用艦が登場。艦自体はシュルツ艦及び駆逐型デストロイヤー艦と同型だが、青く塗装されており、性能も通常のものより高い……のだがシュルツ艦タイプはまだしもデストロイヤーの方は元の方でウザいくらいやってくる緊急回避を全く行わないため、火器の軸線に乗せてしまえばそのまま押し切れるだろう。
本シリーズで本格的に登場。正式名は「デスラー親衛隊」。永世総統・アベルト・デスラーの直属組織で、元々は彼の私設警護団だった。
一部の高官を除き、隊員は忠誠心の強い兵士のクローンであり、艦隊は青く塗装されている。ちなみに一般隊員のデザイン元はオリジナルで幕僚とされていた人物。
『宇宙戦艦ヤマト2199』
親衛隊を率いる人物としてハイドム・ギムレーが登場する。
秘密警察を擁し、わずかでも反乱分子の疑いがある者を容赦なく摘発・捕縛しているほか、国軍に匹敵する独自の戦力を備え、反帝国の動きを示した惑星に艦隊を差し向けて壊滅させるなど、恐怖による圧政を敷いている。その残虐ぶりや正規軍を蔑ろにする姿勢から、本来は対立関係にあるガル・ディッツとヘルム・ゼーリックのどちらからも親衛隊は忌み嫌われている。
ギムレーは謀略と諜報に長け、ゼーリックがデスラーに対して反逆の意思を固め、暗殺の機会をうかがっていることにも気づき、デスラーにも報告していたが、デスラーはゼーリックをあえて泳がせ、観艦式においてゼーリックの叛意を暴露、彼を抹殺した。
しかし、ゼーリック抹殺は結果としてガル・ディッツの離反を招き、艦隊の指揮権を失った名将・エルク・ドメルはヤマトの前に敗死、ヤマトの脅威はガミラス本星に迫ることとなった。
しかし、これらもデスラーの計画の一部に過ぎなかった。
デスラーはヤマトをガミラス本星におびき寄せることで勝利に酔い続けたガミラス臣民を目覚めさせる道具として利用、デスラーの真意を知っていたギムレーもデスラーに協力していた。しかし、計画はヤマトの反撃等によって失敗に終わり、死の間際にあったギムレーは「これが死か」と達観したように語り、ギムレーも死んだかに思えた。
『宇宙戦艦ヤマト2202』(ネタバレ注意)
第4章において九死に一生を得ていたデスラーのもとにガデル・タラン率いる艦隊が合流。青く塗装されていることから、彼らは親衛隊と思われ、艦隊の黒幕として死んだと思われていたギムレーが登場した。
『宇宙戦艦ヤマト2205』
本作のデスラー艦隊は緑色の艦と青色の艦の混成となっており、青色が『2202』時に合流した元親衛隊の艦である(ちなみに緑色(国防色緑色)の艦はデスラーと和解した民主政府から貸し与えられた艦)。いまなおデスラーへの忠誠心は厚いとされ、ほぼ常にデスラーの乗艦であるデウスーラⅢ世に傍で付き従っている。
第5話でデーダー艦隊を陽動するシーンを最後に姿が見えなくなるが、単に画面内に映っていないだけなのか全艦轟沈したのかは不明。
なお、デウスーラⅢ世を運用しているのも親衛隊員である。