「私があなたの軍師になります」
概要
CV:置鮎龍太郎(アニメ) / 諏訪部順一(公式による第一話ボイスコミック) / 小西克幸(三国志大戦)
ドラマ版演者:向井理
皆さんご存知、三国時代きっての天才軍師。
西暦234年、五丈原の戦いで死期を迎えたその瞬間に「命の奪い合いのない平和な世界に生まれ変わりたい」とぼんやり願ったところ、たまたまその願いが通じ、なぜか渋谷に転生してしまう。
しかも、転生先がハロウィンのバカ騒ぎの中だったため「地獄に逝っちゃったんだな」と勘違い。
仮装した若者にテキーラを無理やり飲まされ(ドラマ版ではカット)、強引に連れまわされた先のクラブで爆音を聞かされ苦しむ(本人はそれらを地獄で受ける刑罰だと思っていたため、苦痛に顔を歪めつつもされるがままになっていた)ものの、そこで歌手を目指す月見英子(孔明曰く「地獄の歌姫」)の歌声に心奪われる。
翌朝、泥酔して倒れていたところを英子に介抱され、そのまま英子の働くライブハウス・BBラウンジに住み込みで働くことになる。
その合間を縫って、彼女の軍師(マネージャー)として活躍するのだった。住居はBBラウンジを間借り。
中国の人物であるものの、何故か転生時から日本語で会話している。
日本語での文字も会話も難なく出来るが、本人にも理由は分からない。
人物
容姿
服装は漢服一式+諸葛巾(被っている帽子)+羽毛扇(持っているうちわ)といった出で立ちで、テンプレな「諸葛亮孔明」そのまんま。その上からサングラスをかけたりするので、見ようによってはシュール極まりない恰好になることも。
あからさまに目立つ格好なうえ、本人も孔明であることを一切隠そうとはしないが、渋谷のド真ん中なので周囲の人からは「孔明のコスプレイヤー(ガチ勢)」だと思われている。
さすがに現代で同じものは入手できなかったのか、漢服の洗濯中はジャージを着ている。
性格
『三国志演義』の孔明の人物像をほぼ踏襲しているが、一度大往生した為か、国をワンオペで回す重責から解放された為か、現代日本の文化に影響された為か、或いはそれら全部の所為なのか、かなりノリの良い性格となっている。
その一方、英子がスターダムに上がる為ならば不意打ち同然の作戦も躊躇わずに用いる、策の一環とはいえ英子を騙す、(最終的に思いとどまったが)敵対チームの仲を裂く策を用意しておくなど、忠義者・冷徹な軍師としての面は変わっていない。
頭の良さも相変わらずで、現代に転生後数日でスマホとインターネットの使い方や音楽業界の現状を学習している。
弱点
泣いて馬謖を斬った件。
弁明はせず感情的にもならないが、彼の中では取り除くことができない"しこり"となっており、作中では馬謖の件を挙げられる度に動揺したり動揺を見透かされたりしている(もっとも計略には全く影響が無いようだが)。
ちなみに馬謖とは彼が可愛がっていた部下の軍師。
孔明に負けず劣らず賢い人物ではあったのだが、孔明にある拠点の防衛を任された際に「陣は山頂ではなく水辺に作りなさい」と指示されていたにもかかわらず、馬謖は孔明に認めてもらいたい功名心が先走った結果、孔明の指示とは真逆の山頂に陣を作り、結果負けてしまった。
孔明は規律を守ることを重視し自分にも他人にもルールに従うことを求めていたため、いくら馬謖といえども庇うわけにはいかず、敗北の原因を作った馬謖を泣く泣く処刑したのであった。
また英子の母親で塾講師でもある翔子に北伐によって国を疲弊させて滅ぶ原因を作ったことを指摘された時も責任を感じている反応をしている。
関連タグ
- 司馬懿(真・三國無双):三國無双シリーズにおける中の人繋がりその1。幾度となく相対したライバル的存在。アニメ版のcvが置鮎氏と発表された際は「司馬懿が孔明を⁉︎」と無双ファンの間で話題となった。
- 司馬師(真・三國無双):三國無双シリーズにおける中の人繋がりその2。司馬懿の息子であり、父親同様知略に長ける人物。上記のライバル繋がりの方が注目されやすいが、置鮎氏にとって司馬懿は急死した事務所の後輩から受け継いだ形の後任である為、配役的にはこちらの方が先である。(実際上述の司馬懿のボイスも置鮎氏ではなく前任の方が知名度が高い)
- ヒルネ:原作者が同じで若返り転生繋がり。
余談(ネタバレ有)
- 石兵八陣と消防法:作中で孔明が用いた"現代版"石兵八陣は避難誘導を困難にするので消防法的にはアウトである。「煙・分かりづらい避難口・似たような屋内構造」によって多数の死傷者を出したあの火災は余りにも有名。
- バーテン:ドラマ版孔明役の向井氏は実際に俳優をやる前はバーテンダーとして勤務していたため、劇中のシーンでのスピードは合成ではなく等速である。
- 煎じ薬:孔明は漢方にも明るかったという伝承が元ネタ。尚、孔明の子孫も医者や薬師が多かったりする。喉の薬が黄色で胃の薬が緑色なのは実際の漢方薬に基づいている。
- お経のようなラップ:行儀が良すぎて面白みに欠けるという意味。良く言えばクラシック。尚、孔明が詠んだ詩は「三顧の礼」一度目である農夫が歌っていたもの。現代語に訳すと「空は丸屋根の様で大地はさながら碁盤の目、人々は黒白に分かれ名誉と恥辱を巡り争う。名誉を得た者はカースト上位に、恥辱を受けた者は当然下位に。そんな中、南陽に隠れ住む英才は惰眠をむさぼり引きこもり続ける」。
- 爵:12話で孔明が屋上にて一人祝杯を挙げるときに使っていた酒器のこと。饕餮紋が彫られているものが多い。祭器であり普段使いの物ではないので「今まで」と「これから」を想い呑んでいたと思われる。