作品解説
ドリームワークス・アニメーションが製作し、ユニバーサル・ピクチャーズが配給する。日本では東宝東和(ユニバーサル・ピクチャーズ配給日本法人)とギャガの共同配給。
『シュレックシリーズ』のスピンオフ作品『長ぐつをはいたネコ』の続編に当たる。
監督はジョエル・クローフォード、共同監督はジャニュエル・メルカド、脚本はポール・フィッシャー。
ストーリー
数々の敵を倒し命をかけた冒険を楽しみながらも恋をしていた主人公、長ぐつをはいたネコ(プス)。彼は巨大なモンスターを倒した後、頭上に鐘が落ちてきて彼を潰し、9つの命のうち8つを使い果たしてしまった。彼は目を覚ますと、残りの命が1つしかないことを告げられる。プスは後に賞金稼ぎのウルフとの戦いに負けたとき、死が怖くなったプスは、賞金首のレジェンドの看板を下ろし、トレードマークである帽子やマント、長ぐつを脱ぎ捨てママ・ルーナのペットのネコになろうと決意する。そんな時、どんな願い事も叶うという「願い星」の存在を聞き、再奮起する。
登場人物
お尋ね者でありサン・リカルドの英雄
日本語吹替 | 山本耕史 |
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英語版 | アントニオ・バンデラス |
盗みの天才で、プスの元彼女。
- その他キャラクター
英語版 | 日本語吹替 | |
ワンコ(当初グッズの表記ゆれに「ペロ」の表記もあった) | ハーベイ・ギーエン | 小関裕太 |
ゴルディロックス | フローレンス・ピュー | 中川翔子 |
ビッグ・ジャック・ホーナー | ジョン・ムレイニー | 成河 |
ウルフ | ヴァグネル・モウラ | 津田健次郎 |
ママ・ベア | オリヴィア・コールマン | 魏涼子 |
パパ・ベア | レイ・ウィンストン | 楠見尚己 |
ベイビー・ベア | サムソン・カヨ | 木村昴 |
医者 | アンソニー・メンデス | 乃村健次 |
ママ・ルーナ | ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ | 渡辺明乃 |
その他
2012年11月、製作総指揮のギレルモ・デル・トロは、続編の草稿はすでにいくつかできており、監督のクリス・ミラー(英語版)は、プスを異国の地への冒険に連れて行きたいと考えていると語った。2014年4月、プスの声を担当したアントニオ・バンデラスは、「続編の制作は始まったばかりだ」と発言した。2014年6月12日、『Puss in Boots 2: Nine Lives & 40 Thieves』というタイトルで、2018年11月2日に公開が予定されていた。2014年8月、公開日を2018年12月21日へと1ヵ月ずらした。2015年1月、企業再編とドリームワークス・アニメーションの年2作公開という新方針に伴い、『長靴をはいた猫2』が公開スケジュールから外れた。2015年3月、バンデラスはインタビューで、脚本は再構築中であり、シュレックが登場する可能性があると発言した。
2018年11月までに、クリス・メレダンドリは『シュレック5』と『長靴をはいた猫2』の両方のエグゼクティブ・プロデューサーとして参加することになった。2019年2月26日、続編の製作が続いていることが確認され、ボブ・ペルシケッティが監督を務めることが決定した。2020年8月19日、ドリームワークスは続編の新タイトルとして『Puss in Boots: The Last Wish』を商標登録し、12月に認可された。2021年3月、ペルシケッティに代わって、『クルードさんちのあたらしい冒険』(2020年)を監督したジョエル・クローフォード(英語版)が監督となり、同作の共同監督ジャニュエル・メルカド、プロデューサーのマーク・スウィフト、脚本家のポール・フィッシャーが復帰した。2022年3月にキャストが発表された。
- アニメーションとデザイン
ドリームワークスの前作『バッドガイズ』(2022年)同様、本作のデザインはソニー・ピクチャーズ アニメーションの『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018年)からインスピレーションを得て、より絵本の挿絵のような作品に仕上げた。ドリームワークスのチームは新たなテクノロジーを駆使し、『シュレック』(2001年)とは異なるおとぎ話のような世界を表現するために、絵画的なデザインに力を入れた。
- 音楽
2022年6月29日、『怪盗グルーの月泥棒』と『ミニオンズ』の作曲家であるヘイター・ペレイラが、第1作のヘンリー・ジャックマンに代わり、スコアのレコーディング中であることが報じられた。さらに、カロルG、ダニエル・オビエド、ヘイター・ペレイラ、ポール・フィッシャー、ダン・ナヴァロ(英語版)、ギャビー・モレノ(英語版)による3曲のオリジナル曲が本作のために作られた。カロルGはダニエル・オビエドと共作した「La Vida es Una」を、ハイトラ・ペレイラはアントニオ・バンドレスが製作し、ダン・ナヴァロとポール・フィッシャーが共作した「Fearless Hero」と、ギャビー・モレノと共作し演奏した「Por Que Te Vas」を製作した。
- 公開中止・復活
当初は2018年11月2日を公開予定としていたが、1ヶ月遅れの12月21日に公開が中止となった。プロジェクト復活に伴い、当初は2022年9月23日に劇場公開される予定だったが、2022年4月、イルミネーションの『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の公開日を受け、2022年12月21日に延期されることになった。
2022年6月14日に開催されたアヌシー国際アニメーション映画祭で、冒頭30分間の映像が上映された。批評家たちは、前作と比較して作品のトーンが暗いことを指摘し、ジョエル・クロフォード監督もそれに同意し、「死への恐怖が作品を動かすエンジンである」と言及した