概要
日本を滅ぼし、国会議事堂を占拠し地下深くへとその牙城を築いた吸血鬼のボスの一人蟲の王が自らのノートに描かれた落書きを具現化して生み出した怪物の一体であり、その頑強な骨格は一切の銃弾を受け付けず、金属のような長大な棒は岩盤をも容易く打ち砕いた。
そして、想像力豊かな小学生である蟲の王が思い描く「人間のいないすばらしい世界」を守護するが如く、門番は地下の大迷宮を攻略していた宮本明たちの前にその禍々しい姿をついに現すこととなる。
作中での活躍
登場までの経緯
門番型変異種の存在は、彼岸島の後日談である「48日後…」の第244話「門番」において初めて登場。
国会議事堂の地下に潜み、そこで自らの理想の王国を実現させるという野望を抱く最強の混血種の一人蟲の王様を倒すため、人類最強の人間宮本明とその仲間達は蟲の王に大勢の仲間を奪われた陸上自衛隊の残存勢力と協力することに。
地下トンネルを進んでいった明達だったが、暗所にて四方八方から押し寄せる敵の前に自衛隊員達に大勢の犠牲を出した明達は一旦陸上自衛隊に戦線を任せ、自身らは少数精鋭で蟲の王へ挑むことになる。
そしてついに蟲の王のいる部屋への入口まで辿り着いた明達が目にしたのは…
侵入者である明達を目の前にして一切微動だにしない門番の姿であった。
初戦闘、そして門番たちの最期
そしてなんとその無駄に多い目玉を一切活用していない門番の眼前を明達はいとも容易く突破。
…そして悲しいかな、一応画面に映るだけで数十体はいるであろう後続の門番達もあっさり明達をスルー。
…も、もうダメだ!!コイツをホラー要員として扱うのはここまでが限界だ!!
そして極め付けに彼ら門番がやっと働き始めたのは248話のこと。
明達が王の元へたどり着き、弱点の書かれたノート探しやらカニパンとの一悶着やらで大暴れした後にようやく陸上自衛隊到着回で活動を開始。
しかもその貴重な門番の戦闘回で目玉の所は手榴弾などの爆発物に弱いという笑っちまうような弱点が判明することに。
自衛隊員達が野球部員の朝練さながらに手榴弾を次々に門番の弱点目掛けてスローイングをかます光景はもはやホラーなど何処吹く風。
その絵面の面白さも相まってか、もはや国会議事堂地下の光差さない凄惨な戦場は輪投げに射的・玉入れなどなんでもありのパーティーゲーム会場と化すことに。ちくしょう 読者の腹筋が痛ェ
かくしてムシキング編は彼岸島屈指のネタの宝庫として後世まで語り継がれることとなったのだった……
また、蟲の王討伐後門番達を含む変異種の吸血鬼達は他の一般吸血鬼達とは異なりその死体はその場に残ることなく塵となり、風に乗ってどこか遠くへと消えていった。
余談
戦闘中、陸上自衛隊の隊員達からは巨人と呼ばれている。そして戦闘終了後に変異種の中から元となった人間達が現れたことで若干某○撃の巨人っぽい世界観になっていた。
…まあ、実際はジブリのほうが元ネタらしいっちゃらしい。
そう、今日の日本のインターネット・ミームの世界ではこれはもはや常識と言えるだろう。
ちなみに指の数が6本だったり5本だったりでしばし混乱を招くことも。もしも絵に描く時は注意されたし。
(また、背中にも目玉が付いてるので描き忘れにも注意。)
そして先生ェはこういった謎に複雑な造形の怪物を出しても絶対に作画ではやらかさない信念と技術の持ち主ィ…なのかと思いきや、蟲の王編の本丸である蟲の王の足の数は凄い不安定だからちくしょう!
荼毘に付したという例の有名セリフがここまで合致するキャラもそう多くないことから一部界隈からは強かな人気を誇っている。なにっ
また、この門番達は当然ながら広間の入り口よりもサイズが大きいため、自衛隊達は広間の入り口で芋るだけで簡単にこいつらを討伐できたはずでは…? というのは気にしたら負けなんだ…