概要
主人公に対立する闇の勢力の長であり全ての元凶。過去も現在も世界を闇で包んで絶対支配を成すために強引かつ卑劣な方法で侵略行為を続けている。
人物像
自身に従う暗黒騎士への労いや配慮はあれど極めて独善的で卑劣で身勝手な性格をしており、自身が掲げる絶対支配の為ならばどのような手段も嬉々としてとり、多くの悲劇や怒りを生み出しているがそのようなものは見て見ぬふりをし続けて同じことの繰り返しを続ける生きる天災。
虚空の幽園に入り王として当然の責務である自身の民に幸福をもたらすことを学んだかのように見えたがその方法が全てを闇で飲み込み個を失わせてなんの感情もない世界を作るという最悪手に出ている。その言葉には一切の説得力が無く、目的も手段も間違い続けているため、ヴァルアス以外からはその歪んだ性格を全く理解されていない。
侵略に関しては持ち前の卑劣な策で天災ともいえる規模で行えるのだが治世に関しては無能の一言に尽き、黒の王国の国民が別に望んでもいない白の王国侵攻のために無意味な恐怖政治を行った結果、白と黒双方の怒りを買っている。
能力
グローザ曰く狂える龍の神がいないと勝てないとされる程その力は強大。カイルに寄生した姿でも悪魔のゾンビのような真の姿でも強大な闇を操り強烈な攻撃を行う。ただし人の話を全く聞かない性格が災いし、アイリスとの戦闘中に「私は大いなるルーンの力を操ることが出来る」と警告されたにもかかわらず破壊のルーンを使ってしまい敗北寸前に追い込まれたこともある。
また世界の破壊者によると「魔幻獣を作ったのはいいが闇の王の手に余るほど強大だった、あれは闇の王子でなくては使えない」とされておりポテンシャルは闇の王子に劣っていた可能性がある。
関連人物
彼の後継者候補の1人だったが闇の王の余りの理不尽さに怒りを覚え離反。アイリスに大崩壊を選択させたほどの外道ぶりから復讐心とも思える程の殺意を抱かれている。
対の存在にして天敵。大崩壊含め3度敗北しているがその危機を全てを命からがら脱している。
肉体を乗っ取った器。闇の王曰くカイルはこの世のものでは無い存在で、この世のものでは無いカイルの力すら制御化に置いた闇の王は飛行島の仲間をほぼ全員闇に飲み込んだ上絶望させるという圧倒的な力を手にした
紛うことなき忠臣。闇の王がとった最悪手の治世にも闇の王がそうする前の島の惨状から闇の王を「仁君」と称しているほどにその忠義は強固。しかし民間人への殺戮も平然と行う闇の王と戦闘に巻き込んだ民間人への謝罪と治療を忘れないヴァルアスとでは性格の相性が非常に悪い。
闇の王を完璧に出し抜いた男。その確実な世界崩壊計画では闇の王は基本的にかませ犬として扱われており(実際にそうなった)その無能さ、不完全さを見下している。
ただしロイドの計画では闇の王が万が一にも闇の王子に勝てた場合も確実に世界は崩壊していた。
狂信者…なのだが闇の王とモルデウスのやり取りは現在確認できないままモルデウスが死亡したため闇の王がどこまでモルデウスのことを知っていたかは不明。
カイルを乗っ取る為のお膳立てをしていた部下。しかし道化と闇の王の目的は一致しているかどうかが不明で、全てを力で捩じ伏せるつもりの闇の王は無警戒だがヴァルアスはその存在を警戒している。
どこまでも愚かだった怪物の末路
白と黒の章においてカイルから奪った力で強大化し、飛行島の仲間の殆どを無力化することに成功した闇の王は世界を闇で包む王手をかけ、残った敵対勢力の抹殺のためかつての闇の勢力を復活させ一行を追い詰める。ヴァルアスの活躍で主人公を瀕死に追い込み焦ったアイリスが約束の地にて闇の王を迎え撃とうとするもそれすら一蹴するという別人と呼んでも仕方ない程の強さを見せる。アイリスにトドメを刺したと思われたところで主人公がアイリスを救出して更なる強さを得た状態でもなお優位に立つがカイルの参戦で逆転され、自分が死亡した後主人公がどのような闇の王になるかを期待するようなセリフを残して遂に撃破された。
どれ程個の力が強大でもその理不尽さから多くの怒りを買い続け、自身の絶対性以外何も考えてこなかった愚かな怪物は全ての悪事を精算するかのように潰えたのだったが…