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高射砲塔

こうしゃほうとう

高射砲を備え付けた塔状の建築物。主に第二次世界大戦期のドイツのものを指す。
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解説編集

 高射砲塔は、高射砲を備え付けた状の建築物

 第二次世界大戦中、ナチス政権下のドイツで防空のためベルリンハンブルクウィーンに建築されており、いずれも全高40mクラスの巨大なものだった。


 国民向けのプロパガンダ的な意味やシェルター機能も求められた事もあってとにかく頑丈に造られたため、大戦末期にドイツ本土へ攻め込んだソ連赤軍による全面攻撃を受けてもビクともせず、逆に塔の上から高射砲で撃ちおろして反撃するなど、事実上の要塞と化していた。

 実際に防空壕としても使われたため、ベルリンのものには途中で多人数が出入りしやすいよう木製の階段が追設されたりした他、美術品の保管場所としても使われた。


 戦争に勝利した暁には、大理石で装飾される予定だったという。


 戦後はナチス時代の象徴とも捉えられるため早急に取り壊されるはずだったものの、やはり頑丈過ぎて破壊に難儀

 いくつかは爆破解体処分されたが今もなお大多数が現存、爆破された物もいくつかは遺構としてその姿を留めている。

 (……そうでなくても空襲市街戦で破壊された建物も多かったのだから、残しておいて占領軍施設として使った後で、民生転用しても良かったのでは……)

 ハンブルクではナイトクラブやスタジオに転用された物が残り、ウィーンではオーストリア軍の施設や、クライミング練習場、水族館などに転用されている。


最強の高射砲編集

フラックツヴァイリンク

 高射砲塔の武装として最も強力だったのは、有名な口径8.8cmのものよりも圧倒的にハイパワーな12,8 cm Flakzwilling 40(40式12.8cm連装高射砲)、これを4基で計8門。

 太平洋戦争末期に日本を苦しめたアメリカB-29型重爆撃機の飛行高度・約10,000mも射程圏内に収めるという驚異的な高性能を有していた。


 ただし、米軍はドイツ本土空襲ではB-29を投入せず、もっと低性能で廉価なB-17型重爆撃機を用いたため、これはオーバースペック気味だったかもしれない。


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対空砲

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