CV:鳥海浩輔
概要
東亰都杜宮市在住で杜宮学園に通う高校三年生。
恵まれた体躯と喧嘩の強さから杜宮学園最強の不良と呼ばれる。
だが寡黙で落ち着いた雰囲気を持ち、一通り礼儀を弁えているので狂犬のようなタイプではない。むしろ今時珍しい義理堅く筋の通らない事を嫌う『硬派な不良』である。
趣味としてバイクでツーリングをしているが、通常は怠惰に遊びまわることはせず学生らしく勉学にもしっかり励んでいる。これも高校へ入れてくれた人たちへの恩義なのだという。
現在は蕎麦の名店・蕎麦処《玄》に住み込みで働いていて、主人夫婦とは家族のような間柄。
まだ蕎麦打ちは教わっていないが丼物なら手ほどきを受けている。そのためか、パーティメンバーの中で一番得意料理が多い。
北都美月(ミツキ)とはかつて犯罪組織相手に共闘したこともあり、その頃からの知り合いである。
彼女とはペアを組んで行動したりと絡みも多いが、「喰えない女」「お前は底知れなさ過ぎる」と言うなど警戒をしているようだ。
もっとも彼女は「コネをつかった」「根回しをした」「揉み消した」といった黒い言葉を笑顔でさらりと言ったり、怒っても感情を出さずに笑顔で最終通告を言い渡すように威圧するので、底知れない優秀さと合わせて、大なり小なり皆が彼女に対して何を考えているか判らない不気味さというか恐さを感じているのは確かである。
伝説の不良チーム《BLAZE》の元リーダー
元は孤児院出身。そこで知り合った竜崎一馬(カズマ)とは相棒の関係だった。
シオ曰く、カズマは自分以上の体格と度胸も根性にも恵まれ面倒見の良い性格なので兄貴分として皆に慕われたという。
あるとき孤児院でえげつない虐待騒ぎが起こると、カズマと共に院長を叩きのめし、事件を明るみに出して孤児院を出て行った。
カズマと共に生活を軌道に乗せようと必死に働いているうちに似たようなはみ出し者の面倒を見るようになっていった。これが不良チーム《BLAZE》の始まりである。
虐めや一方的な暴力、金に汚い社会に狡賢い大人たち。そんな理不尽さに負けない「焔」を抱き続けられる居場所。それが《BLAZE》という名に込められた想いである。
《BLAZE》は正義の不良チームとして市内にいる同年代の若者に支持された。
《BLAZE》に憧れて不良になったという者までいた程である。
だが《BLAZE》が大きくなると都下最大勢力《ケイオス》から一方的に抗争を仕掛けられる。
最初はそれを何度も退けていたが、ある日特攻隊長の戌井彰広(アキヒロ)が隙を突かれて捕らえられ、人質となってしまう。
シオとカズマはガード下に誘き出され、数倍以上の人数に囲まれてしまう。これを何とか返り討ちにしたが、カズマが血迷った相手リーダーの凶刃からアキヒロを庇い、帰らぬ人となってしまった。
シオは失意の内に《BLAZE》を解散させ、縁あって杜宮学園へ編入して以降過去を捨て、一学生として生きてきたのである。
だがアキヒロにとっては何も終わってはいなかった。
カズマを死なせてしまったという自責の念から、《BLAZE》を復活させカズマの敵討ちを計画し始めたのだ。
そんなアキヒロの力を渇望する強い念に異界が取り憑き、異界で手に入れた植物から彼は異界ドラッグ《HEAT》を作り出した。
飲めば目が紅く染まり人の数倍の身体能力が得られる危険な薬。いつしか《BLAZE》は薬から得られる不相応な力に過信し振り回されるようになっていった。
かつての正義のチームと謳われた面影は既になく、各地で問題を引き起こし頻繁に暴力沙汰を繰り返す市民から恐れられるだけの存在に成り果てていたのである。
それを知ったシオは元リーダーとしてケジメを付けるため《BLAZE》の得体のしれない力について単身で調査を始めたのだった。
ソウルデヴァイス
シオのソウルデヴァイスは重剣型の『ヴォーパルウェポン』。初期属性は「焔」。
攻撃速度は仲間中もっとも遅い代わりに、攻撃力がダントツで高いという両極端な武器。攻撃範囲も広めで、他の仲間なら何発も攻撃しないと倒せない敵でも、彼の剛撃スキル(溜め攻撃)なら一発でまとめて薙ぎ払える程の威力を持つ(威力としてはゴロウ先生の剛撃が最大であるが、遜色はないといえる。)。
ただ通常攻撃・剛撃スキルともに大振りで隙が大きいため敵の近くで攻撃するとモーションから攻撃が発生するまでの間にダメージを受けやすい。シオは物理耐久力もほぼ全キャラでも上位にあるが、過信はできないため彼を使うのならば近づいてくる敵が攻撃範囲に入る時間を計算に入れた上で攻撃を開始する間合いを覚える必要がある。
その一方で射撃スキルは攻撃範囲の広い衝撃波を放つが、これが発動が比較的早いため遠い間合いからの敵への一撃やオブジェクトの破壊・仕掛けの作動に使うなどで有効である。
頼もしい兄貴分
主人公時坂洸(コウ)とシオの関係は、同社のRPGである零の軌跡や碧の軌跡のロイドとランディ、閃の軌跡のリィン・シュバルツァーとクロウ・アームブラストとの関係に近い。
流石にこの二人ほど砕けた関係ではないが、色々フォローしてもらったり、飯を奢ってもらったり、昔話をしてくれたり、ツーリングへ連れて行ってもらったりと、コウにとっては色々な物や世界を見せてくれる頼れる先輩である。また、ユウキについても奮戦したことについては大きく褒めており、ミツキも「年下の後輩さんへの面倒見はいいんですよ」と述べるほどである。