概要
『バイオハザード・リベレーションズ』に登場する対バイオテロ組織であり、正式名称は『Federal Bioterrorism Commission』であり、直訳すると「連邦バイオテロ委員会」となる。その名の通りアメリカ合衆国が設立した対バイオテロ部隊である。
ラクーンシティ事件によりバイオテロの脅威が拡大することを懸念した現長官のモルガン・ランズディールによって創設された。
2004年、ヨーロッパでバイオテロ、テラグリジア・パニックが発生すると、FBCはその対応の全権を担った。多数の犠牲者を出し、事態の収束は困難を極めたものの、最終的に人工衛星「レギア・ソリス」を用いた太陽光集光によって町を滅却することにより、被害の拡大を最小限に抑えた。その後、テロの首謀組織であるヴェルトロを壊滅させたことにより事態の終息を宣言した。
奇しくもモルガンがバイオテロの世界的な脅威の拡大を予見し、FBCの実行力強化を国際社会に訴えていた最中に発生したバイオテロだったため、これをきっかけに組織と彼の知名度と発言力は向上することになった。
メンバー
- 長官:モルガン・ランズディール
- パーカー・ルチアーニ(BSAAに移籍)
- ジェシカ・シェラワット(BSAAに移籍)
- レイモンド・べスター
- レイチェル・フォリー
- ダリオ・バリオーニ(FBC特務機関所属)
実態
※この先作品中盤以降のネタバレを含みます
物語が進むにつれて、BSAA隊員たちの捜索により、モルガンおよびFBCの黒い側面が明らかになっていく。テラグリジア・パニックはモルガンが自身および組織の利権拡大を目論んで引き起こした自作自演であり、ヴェルトロにB.O.W.や物資を提供していたのはモルガンであった。加えて、FBCは対バイオテロ組織でありながら、t-AbyssウイルスおよびB.O.W.の開発・運用をモルガン主導で行っていた。実際、ハンターを実戦で運用しており、t-Abyssの応用実験によりフェンリル、ファルファレルロ、スカルミリオーネ、マラコーダ等のB.O.W.を開発し、実戦投入している。
更に、人員の使い捨てにも抵抗はなく、ヴェルトロはおろか、ワクチンを開発をした研究員をも証拠隠滅のために抹殺した。
そもそもテラグリジア・パニックの目的の一つが、t-Abyssの大量の臨床データ確保という大規模な人体実験であり、その手段を選ばない非道・腐敗ぶりは、かつて存在し、全ての元凶となった製薬企業にも引けを取らない有様となっている。
その後、ジルたちの活躍により、モルガンとヴェルトロとの内通が公然となり、モルガンは長官を解任の上逮捕された。これを受けてFBCも事実上解散、その機能と人材の大部分は、国連管轄組織へと再編成されたBSAAに統合されることになった。
しかし後にBSAAも……