高松琴平電気鉄道(ことでん)が2005年から発行している交通系ICカード。
もともと、JR四国主導のもと、四国島内で共通のカードを作ろうとした名残や、そのカードがSuicaなどの主要交通系ICカードとの相互利用も目論んでいたためか、四国内の他2社のICカード(伊予鉄道の「ICい~カード」、とさでん交通グループの「ですか」)とは異なり、SONY社のFelicaによるサイバネ規格のものを当初から採用している。(い~カードとですかはFelicaではあるがサイバネ規格ではない)
恐ろしいことに香川大学の学生証にも実はIruCa機能がついている。地元銀行である百十四銀行と提携したクレジット機能付きの114SalutCa(ひゃくじゅうしサリュカ)もあるが、これはPitaPaと違いポストペイ(運賃後払い)の機能は無い。
2015年に10周年を記念して限定IruCaが瓦町駅(ことでんのターミナル駅)のみで発行されたが、なんと8分で完売した。
2018年、サイバネ規格が功を奏し、国の支援のもと、相互利用可能な交通系主要10種カード(Kitaca、Suica、TOICA、ICOCA、SUGOCA、PASMO、manaca、PiTaPa、nimoca、はやかけん)との片利用が開始された。その上で、既にICOCAエリアに含まれていたJR高松駅には、「JR線でIruCaはご利用になれません」の張り紙が掲示されるようになった。
2019年、令和改元に合わせ、菅官房長官(当時)の会見におけるNHKでのちょっとしたハプニングを題材にした、令和Irucaが発売。これも瞬く間に大ヒットし、一度だけ増産されるほどになった。さらに増産をの声も上がったが、コストの都合上、2回目からはシールでの対応となった。
利用可能路線
※10種カードの片利用範囲は「ことでん運営の各路線」と「ことでんバス」のみ。それ以外は10種カードは利用不可。
- ことでん運営の各路線
- ことでん関連会社の運営する交通機関
- ことでんバス
- ことでんタクシー
- ことでんグループではない(資本関係も無い)が提携している交通機関
ショッピング用電子マネーとして
また高松市中央商店街連合所属の各店舗、瓦町FLAGの入居店舗、高松市内の宮脇書店各本店(丸亀町商店街本店、朝日新町総本店、レインボー通り南本店の三大本店)、ことでん沿線の各加盟店舗、の決済に使用できる。
当然のことながら、ことでん主要駅の構内には本カードでの決済が可能な飲料自動販売機がある。