漫画版
漫画『遊戯王ZEXAL』で、八雲興司の配下の飛車角が天城カイト相手に使用。アストラルの記憶のピースであるナンバーズカードであるエクシーズモンスター。原作の効果ではおおまかに言うと以下のとおり。
ランク6/攻撃力2500
●エクシーズ素材を一つ取り除くことで、このカード以外の縦列のカードを全て破壊する。
●自分フィールド上に永続罠「ライン・プロモーション」がある時、このカードで破壊する相手モンスターの隣に存在するモンスター2体をさらに破壊する。
「クイックスター・レベル3」でレベル6となった「ラインモンスター Kホース」と「ラインモンスター スピア・ホイール」でエクシーズ召喚。その強力な効果で「銀河眼の光子竜」などを破壊しカイトを圧倒していった。
元ネタは将棋の飛車。原作の効果は罠カード「爆導索」に近く、縦一直線上に破壊していくさまはまさに飛車の攻撃のようであった。数字の72は、恐らく飛車を使った戦法である袖飛車を元にしていると思われ、その戦法は後手の時飛車を7二の所に持っていくという物である。
OCG
漫画版の単行本5巻で収録。袋とじには「相手を追いつめる詰めの一手(ナンバーズ)!!!」と書かれており、まさに将棋にぴったりな決め文句と言えよう。
テキスト
エクシーズ・効果モンスター
ランク6/地属性/獣戦士族/攻2500/守1200
レベル6モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を2つ取り除き、
相手フィールドの表側表示モンスター1体と相手フィールドにセットされた魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
この効果の発動後、ターン終了時まで相手が受ける戦闘ダメージは半分になる。
解説
カードの位置による効果の扱いが難しいからか、元ネタの飛車とは遠い効果になっている。破壊するカードによっては、飛車どころが角行にもなってしまう。(かつてカードの位置に関係した効果を持つカードがOCGに多数登場したことがあったのだが…)
破壊する相手のカードが多くなった代わりに、必要な消費エクシーズ素材が増え、破壊したターン相手の受ける戦闘ダメージが半減してしまう。実質1回きりの効果で、指定する表裏のカードもあるため、出し時には注意したい。
同じ素材指定なしのランク6には、自分のカード一枚を引き換えに表側表示の相手カードを一枚墓地に送る「甲虫装機エクサビートル」や、自分か相手のフィールド・墓地から一枚手札に戻す「セイクリッド・トレミスM7」がいるが、こちらはまとめて処理したいときに使うといいだろう。炎星や十二獣デッキなら、自身が獣戦士族であることも相余って、それらのカード以上に活躍してくれるだろう。
余談
このカードはよく「新マスタールールの頃に作られば原作再現できた」と言われている。理由として、新マスタールールはリンクモンスターの影響でカードの位置が重要視され、それによってカードの位置に関わるカードが増えた為、その頃に登場すればカードパワーのインフレの恩恵を受けつつ原作再現できると言われている。
また、将棋の設定を持っているNo.という事で、アニメ版のCNo.のように進化≒竜王に成って欲しいというデュエリストも多い。