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SCP-1160

えすしーぴーいちいちろくぜろ

SCP-1160とは、怪奇創作サイト「SCP Foundation」に登場するオブジェクト(怪異)の一つ。
目次 [非表示]

概要


アイテム番号:SCP-1160

オブジェクトクラス:Keter → Safe


SCP財団が管理するSCPオブジェクトの一つ。通称「実効的収容」。

とある島にて長年人々を恐怖に陥れていた、一種の猛禽類のような姿の超生命体。基本的に人間に対して敵対的で非常に獰猛、しかも「ある条件」を満たす事で巨大化し、それに応じて更なる狂暴性を発揮するという極めて危険な存在。財団がその存在を確認した当時は周囲の木々よりも遥かに巨大で、記録に残されている限りの最大体高は85mとされている。

その肉体にダメージを与えることは不可能ではないが、一般的な銃火器はおろか核弾頭の爆発に匹敵するほどの衝撃にも耐えきってしまう異常な耐久力と、どれほどのダメージを負おうと急激且つ完璧に回復してしまう驚異の再生能力を備えており、事実上破壊は不可能と目されている。更に頭部や背中には昆虫のそれに似た視覚器官を持ち、物理的な意味で一切の死角を持たず、外敵や獲物がどこに居ようとも決して見逃さない。そのような特性から接近戦においてはほぼ無敵と言え、財団の力を以てしても容易に対処することはできない「不死身の大怪鳥」であった。


記録によればその存在は1765年には現地の先住民によって確認されていた。前述したような異常な能力を持ち合わせる怪鳥を相手に現地の人々は為す術も無く、出現する度に巨大化して脅威を増していく鳥の姿をした悪魔に怯えていたという。

この存在を知り、調査と収容のために財団が動き出したのが1915年。当然財団の職員に対しても敵対的で、時には直接交戦する事態にもなった。しかし、財団が調査を開始した辺りから一時攻撃性が減退するという想定外の変化が見られた。研究チームは財団が島に立ち入ったことで怪鳥に何らかの影響を与えたと推測していたが、その後に起きた襲撃事件をきっかけにその仮説が正しかった事に気付く。


財団プロトコル・タンゴ-77

1943年8月13日、島での調査の拠点である財団施設が、急激に巨大化し、著しく攻撃性を増したSCP-1160に襲撃される事件が発生。近隣の漁村までも巻き込み多くの犠牲者を出すことになってしまう。

しかし、この事件に関する議論を続けているうちに財団はある事に気付いた。この日、同じく島に設置されているサイト77では、定期的なDクラス職員の記憶処理が実行されていた。そしてSCP-1160が異常なパワーアップを遂げたのは、この記憶処理サイクルが完了した後であった。


その後の調査によって導き出されたSCP-1160の秘密。それは「自分を認識している存在が少なければ少ないほど強くなる」というものだった。記憶処理によって多くのDクラス職員が持っていたSCP-1160の情報が一斉に忘却されたため、その反動で突発的にSCP-1160が強化されたのである。

そして凶暴性までも増大したために財団の施設を襲撃したが、結果的にこの襲撃によって自身の強さの秘密が財団にバレてしまった


当然、財団は収容に向けて本格的に動き出す事になる。

「存在が知られない」事で強化されるのであれば、逆に「存在が広く知られる」事で弱体化されるはず。しかし、こんな異常生物の存在をそのまま大々的に広めてしまうのは財団の理念を考えるとアウト

ではどうするか。財団が構想に構想を重ねて築き上げた対SCP-1160用の切り札となる作戦は、SCP-1160を商品のマスコットキャラクターとして売り出し、ミーム作用を利用してその性質や外見を長期的に人々の潜在意識に植え付けていくというものである。

前述の襲撃事件からおよそ10年が経過した1953年5月14日、財団のフロント企業”Standard Products”が朝食用シリアル”Super Coco Pows”を販売を開始した。このシリアルのパッケージには大きく翼を広げて空を飛ぶ、スプーンを咥えた鳥のイラストが描かれている。このイラストこそ特徴を捉えながらも漫画的にデフォルメされたSCP-1160そのものである。表向きは”Bradbury Buzzard”と名付けられた本商品の看板キャラクターだが、このイラストを視認することでSCP-1160の性質や外見が潜在意識に刷り込まれる仕掛けが施されているのだ。


結論から言ってこの作戦は大成功を収めた。

「秘密の島に住んでいて人間を傷つける人嫌いの猛禽」として知る人ぞ知る存在であった怪鳥は、いつしか「ある熱帯の島に住んでいて小さな子供たちからSuper Coco Powsをかっさらおうとするいたずら好きな小鳥として広く認知されるようになっていった。

これに応じるようにSCP-1160は当初からは考えられないほど大幅に弱体化。相変わらず不死身の存在ではあるが、2014年9月11日の時点で体高は25cmにまで縮小し、性質もかなり大人しくなっている。プロトコルの影響が正常に機能している現状が維持されている限り、SCP-1160の体格は無制限に縮小し続け得ると考えられており、仮に限界が存在するとしても現時点では不明。


関連タグ

SCP_Foundation

SCP-835-JP…同じくキャラクター化され、それが認知されることによって弱体化したSCP。

SCP-471-JP…自身を認知している人間が増えると弱体化するSCP。まぁこいつは元から弱いわけだが。

SCP-444-JP…こちらは逆に認識されるごとに強くなる鳥。

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