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SCP-904-JP

なんかいぴざでりばりーず

SCP-904-JPとは、怪奇創作サイト「SCP Foundation」に登場するオブジェクト(怪異)の一つ。

概要


アイテム番号: SCP-904-JP

オブジェクトクラス: Euclid


SCP財団日本支部が管理するSCPオブジェクトの一つ。通称「南海ピザデリバリーズ」。

宇宙の彼方より地球に向かう軌道で移動している謎の存在。現在、火星から天王星の軌道上にかけて7体の存在が確認されている。財団が所有する高精度天体望遠鏡で観測したところ、それはバイクに跨った人間のような姿であるらしい。ただし彼らが運んでいる荷物(らしきもの)の中身は確認できていない。

オブジェクトの存在する方向から不定期に強力な電波信号が発信されており、これを財団がキャッチした事でその存在が把握された。しかしあまりにも距離が遠すぎる事もあり、現在は物理的に収容する事ができない状態となっている。


財団は電波信号の解読に成功しているが、その内容は「南海ピザデリバリーズ・ザ・ギャラクシー」なる企業(店舗?)のラップ調のCMと、その店舗への電話番号らしき情報であった。

電話番号については公的には存在しないはずの番号だが、実際にかけてみると本当に「南海ピザデリバリーズ・ザ・ギャラクシー」に繋がり、そこから流れる機械音声のガイダンスに従う形で商品であるピザの説明を聞いたり、そのまま注文を取ったりすることができる。

財団の実験にて実際にDクラス職員に注文を取らせてみたところ、その注文が届いたのか8体目のSCP-904-JP実体の出現が確認された。やはり地球に向かってきているようで、おそらくピザを届けに来ているのだと思われる。


ただ、このデリバリーサービスにはある致命的な問題があった。

とにかく「遅い」のだ。


先に「バイクに跨った人間のような姿」と記したが、なんと移動速度もバイク……というか原付レベルの推定時速25km程度。これでは仮に24時間一切休まず動いていたとしても約600kmしか進まない計算になる。日本国道ならまだしも、「○○光年」という単位を用いるのが当たり前の世界でこのスピードは最早止まって見えるレベルで遅い。というか、なんで宇宙空間で日本の法定速度をキッチリ守る必要があるのだろうか

ちなみに地球からまでの距離がおよそ38万kmと言われている。比較的地球の近くに存在する月ですらこれほど離れているのだ。そして時速25kmで38万kmという距離を移動するとなると、全くのノンストップであっても633日掛かる。この時点でもうピザが冷めるなんてレベルの話じゃないし、ピザとしての原形が残っているかすらも怪しい。だというのに、あろうことかSCP-904-JP実体は一番近いものでもまだ火星の軌道上。そしてその実体が地球に到達するのはおよそ800万年後と目算されている。ほぼ間違いなく受取人が(この世に)不在である。いや、ブライト博士ならばあるいは……。

ついでに言えば、移動だけでなく出発も遅かった。8体目の実体の出現が確認されたのは、Dクラス職員が注文を完了してからおよそ4ヵ月後。しかも出現したのは天王星の軌道上である。

本当にいつ届く事やら……。




ちなみに、先に出現していた7体のSCP-904-JP実体は、いつ、誰が注文したものなのかは不明。


関連タグ

SCP_Foundation

SCP-458 - ピザ関連のSCP。こちらを利用した方が圧倒的に早くピザにありつける。

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