概要
ヤマハ発動機が1988年に発売したデュアルパーパスタイプのバイク。
名前は「Twin Dirt Racer」の頭文字。
1987年にエジプトで行われたファラオラリーで日本人チームが駆って優勝したマシンのレプリカである。
エンジンは初代TZR250(1KT)の水冷2ストローク並列2気筒を流用し、45馬力を発揮。
デュアルパーパスの特性に合わせてミッションはローギアード化されている。
2ストローク2気筒のデュアルパーパスは現在に至るまで非常に珍しく、異彩を放っている。
しかし、当時の軽二輪クラスの2ストローク市場は開発競争が激しく、同時にエンジンの陳腐化が早かったためか1990年を以て生産終了。
僅か3年と短命に終わった。
その翌年には同じエンジンを持つロードスポーツバイク「R1-Z」がリリースされ、こちらは1999年まで生産されていた。
弟分に単気筒のTDR50/TDR80が、後裔モデルとしてTDM850~900がある。