オポッサム
おぽっさむ
有袋目オポッサム亜目オポッサム科に分類される哺乳類の総称。
北アメリカ大陸から南アメリカ大陸にかけて、森林から草原まで様々な環境に暮らし、民家やゴミ捨て場でよく見られ、人の生活と共存している。木登りも上手い。
外見や生態は有胎盤類のげっ歯類やトガリネズミに似ており「フクロネズミ」とも呼ばれ、収斂進化の一例である。歯列にはげっ歯類のような特殊化は見られずにギザギザした短い歯が並んでいる。
画像でよく見る顔の白いオポッサムは北アメリカ大陸に分布するキタオポッサムという種であり、民家にも出没することからアメリカではよくしられた動物である。オポッサム科にはキタオポッサム以外にも数十の種があり、種により形態・生態の変異は大きい。
キタオポッサムはオポッサムの中でもかなり大型種であり、尾を含めると全長は1m、体重は5kgを超える(小型犬並み)
天敵に襲われると体を丸め、口を開けて『死んだふり』をする。その際くっさい死臭も出す。
この死んだふりはかなり徹底したもので、口を半開きにしていかにも「死んでます」という感じの表情を作る。そして一度死んだふりを決め込むと、危険が去るまでは体をつつかれても身動きしない。
繁殖力が非常に高く、妊娠期間は2週間程度と非常に短い上に一回当たりの出産数も非常に多く数十匹単位で生まれる。赤ちゃんは有袋類らしく未熟な状態で生まれ、一度にたくさん産みすぎたので赤ちゃんの数に対し乳首の数が不足して子どもが大量餓死するのは日常茶飯事、むしろ強い子が残って好都合という命の粗製乱造が行われる・・・胎児が成熟しないうちに早めに出産できる有袋類らしい繁殖戦略と言える。
有袋類なので、育児囊が一応ある。「お腹そのものがくぱぁとしている」ように見えるが一応ある。そこへ入らなくなったお子さんは、ママにおんぶされる。ただし、種によっては育児嚢が完全に退化したものもある。
とてもややこしいのだが、アメリカン有袋類の略称は「ポッサム」で、かつオーストラリアの有袋類の何種類か、あの、体と男性器の比率が異常なフクロミツスイ(HoneyPOSSUM)や、特定外来生物の栄誉もたまわっている絶倫生物のフクロギツネ(Common brushtail POSSUM)、など、ポッサム(動物)がいるので、混同されている。ややこしいけどオーストラリアに一応オポッサムいないから。
アカハラジネズミオポッサム
アマゾンマウスオポッサム
イタチオポッサム
キタオポッサム(メイン画像)
シロミミオポッサム
セスジウーリーオポッサム
チャイロオポッサム
トガリジネズミオポッサム
ナミマウスオポッサム
ハイイロマウスオポッサム
パタゴニアオポッサム
フサオオポッサム
ミスジジネズミオポッサム
ミナミオポッサム
モリマウスオポッサム
ヨツメオポッサム