概要
和名は直訳して「フクロライオン」、別名は「マーシプルライオン」。
体長1.2~1.5m、体重100kgほどと推定されるが、最大種は120~164kg程度とジャガー以上、小型のライオンやトラに近いレベルにもなった。フクロオオカミこと「サイラシン」同様、「Thyla」に「leo」(ライオン)が付いたネーミングである。
鮮新世前期~更新世後期にオーストラリア大陸の森林に生息し、約5万年前に絶滅した。恐らくは当時生息していたプロコプトドンなどの巨大カンガルーやディプロトドンなどの動物が人間の影響によって絶滅したことに起因する「共絶滅」だったと思われる。
前脚が非常に長く上半身が逞しいのに対し、下半身が貧弱なアンバランスな体型で、走ることが苦手だったのではないかと考えられている。樹上で待ち伏せし、通りかかった獲物を襲ったという説もある。
犬歯ではなく切歯(前歯)が鋭く発達しているのも特徴だ。
オーストラリア最大の肉食性の有袋類だったが、現生動物の中ではコアラやポッサム類に系統が近い。
南米最大の肉食有袋類であったティラコスミルスとは、形態やサイズ、生態的地位(ニッチ)が似ていた。また、ティラコスミルスの別名は「マーシプルサーベルタイガー」であり、種族名が似ているのも不思議ではない。
近年、かなり小型の種類も見つかったが、体重比での噛む力はライオンを上回るとされる。
出典
- 北村雄一「謎の絶滅動物たち」」(大和書房)
ARK:Survival_Evolved
レッドウッドに生息している。木に掴まり、サバイバーに飛び掛かり攻撃を仕掛けるので飛行生物に乗っていても注意すべし。昏睡させ、肉類を与えることでテイムできる。高い走破性と相手の体力を割合で削る出血攻撃で普段使いから洞窟探索まで幅広く活躍できる。