ガチョウ
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がちょう
鳥類カモ目カモ科マガン属のハイイロガン、サカツラガンを家禽化したもの。
雁を家禽化したもの。古くから家禽化されており、その歴史は鶏に次ぐ。
ハイイロガンを古代エジプトで紀元前2800年ころに家禽化したヨーロッパ系のガチョウと、サカツラガンを古代中国で紀元前2000年ころに家禽化したアジア系のシナガチョウがある。シナガチョウは嘴の基部にコブがあるのが特徴。ガチョウは体重8~12kg、シナガチョウはそれより小柄で体重4.5~5.5kg。
草食性で草や穀物を好む。嘴の内側や舌にはブラシのようなトゲが並び、水中の餌を濾し取るのに都合が良くできている。
粗食に耐え、短期間に成長し、肉質が優れる。大量の餌を与え肥大化させた肝臓がフォアグラで、世界三大珍味の一つ。卵も食用とされる。
綿毛(ダウン)は冬服や布団、風切羽はバドミントンのシャトルに使われる。
飼い主によく懐くが、見知らぬ人間や動物を見ると大声を上げて騒ぎ、しつこく追い回し攻撃するため、番犬ならぬ番鳥として飼われることもある。
インド神話においては三大神の一柱・ブラフマーの騎乗獣(神獣/聖獣)とされ、仏教でもブラフマーが仏教に帰依した姿である梵天が騎乗獣としている。
アヒルと似ているが、アヒルはマガモを家禽化したもので、原種よりかなり大型化されているものの体重4kg前後であり、食性は雑食。
大まかな見分け方としてはガチョウの方が体格が大きく、首が長い。嘴もアヒルのように平たくない。
また、近くで顔を見たらアヒルは愛嬌がある印象を抱きやすいのに対し、ガチョウはギョロっとした目付きや口を開いた時のインパクトなど、かなりの強面なのも特徴。
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