シャール2C
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しゃーるどぅし
第一次世界大戦期のフランスで開発された重戦車。史上最長の戦車で、実用化した1921年時点では最強だったが...
シャール2C(Char 2C)もしくはFCM 2Cは、第一次世界大戦期のフランスで開発された超重戦車。
戦中の1917年から設計されていたものの、実際に実用化・生産されたのは既に戦後の1921年で、第一次世界大戦では実戦投入されなかった。
生産数は10輌のみで、それぞれにアンシャン=レジームにおける地域名にちなんで固有の愛称が名付けられていたという。
10.27mもの全長を活かして塹壕線を突破するという第一次世界大戦型のオーソドックスな運用法の戦車で、その車重は後の大戦における最強格・独ティーガーIIと同等の69トンにも達した。
実用化から18年後の第二次世界大戦においてもフランス軍が運用し、無敵の戦車として国内向けプロパガンダの題材となったため知名度には恵まれたが、その実態は鈍重で装甲も最新の対戦車砲相手にはまるで役立たずという、図体だけ大きい旧式でしかなかった。
1940年5月にドイツのフランス侵攻が始まると、2Cをドイツに鹵獲され不利益なプロパガンダ利用されることを恐れたフランス軍はそれらを次々と爆破処理。
結局、1度たりとも実戦投入されないままにその運用歴は終結した。
ドイツはフランス占領後、1輌のみ無傷だった2Cをプロパガンダに利用している。
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